バトロワだと誰もが真剣に
登場人物
阪神政虎、秋雨涙
エリア I-2 海辺
阪神 政虎
「よりによって剣かよ!銃が良かったし…!」
ここはI-2の海の見える砂場。そこで支給品を調べた阪神政虎。彼が手にした武器は『レイソード』と言われる剣だった。この剣は光属性が付加されていて、攻撃力も高い武器だが…。
阪神 政虎
「銃じゃなかったのが悔しい!」
そう、政虎は銃の使い方は長けているが、剣の使い方がまるで駄目な男だった。故に信頼できる相手と交換をしたいと思ったのだ。
阪神 政虎
「はあ…とりあえず移動を始めるか…。誰かに出会ったら御の字だけどな」
政虎はバッグを持ちあげて海をジッと見つめる。
阪神 政虎
「海は広いな~…なんか虚しすぎる…」
???
「あら?先客が居たのね。驚いたわ」
政虎が振り向けば長いポニーテールでゴスロリドレスを着た少女が現れた。
阪神 政虎
「あんたも参加者の1人か?」
秋雨 涙
「ええ、私は秋雨涙。大丈夫よ。殺し合いに乗ってないから安心して」
秋雨涙と名乗った少女はアンニュイな感じで政虎の持っているレイソードに気がつく。
秋雨 涙
「ねえ、その武器と私の持ってる武器と交換しないかしら?」
武器交換。政虎が望んでいる状況だ。しかし、それでも政虎は慌てない。
阪神 政虎
「出来ない事もないが、俺の望んでいる武器じゃないと無理だ。それにあんたは信頼が薄い。近づいて武器を渡した瞬間に逃げられるか殺されるかは嫌だからな」
秋雨 涙
「私だってそんなに馬鹿じゃないわ。貴方と交換する武器はこれよ」
涙が取り出したのは『グロック17』と呼ばれる自動拳銃だった。マガジンも丁寧に入っている。
阪神 政虎
「………良いのか?」
秋雨 涙
「私は拳銃は使えないし、本当は日本刀が良かったのだけど。剣ならなんとかいけるから」
阪神 政虎
「まあ、確かにお互いの短所の武器を持ってるのは少しな…それじゃ交換成立だな」
政虎と涙はそれぞれの武器を交換した。政虎はグロック17(マガジン付き)を涙はレイソードを受け取った。
秋雨 涙
「うん…刀じゃないけど…これはこれで安心する」
阪神 政虎
「…よし、えっと…マガジンが30発のが3つか…」
お互いの武器を品定め。今後の行動についての判断に移行する。
秋雨 涙
「これからどうするの?殺し合いに乗ってない人達を集めるの?」
阪神 政虎
「いや、多分だけど、其々殺し合いに乗ってない奴ら同士で組んでいるかもしれない。もしかしたら組んでいる時に乗っている奴らが来て殺される。だから暫くは二人三脚で行動か、ここで別れて行動するかだな」
政虎がまさかのリーダーシップ。本当ならあり得ない事だが、このバトルロワイアルだと真剣な表情だ。
秋雨 涙
「………一先ずここを出ましょう。歩きながら考えるのはどう?」
阪神 政虎
「そうだな…。ここを出て対策を考えよう」
2人は海辺を歩き、今後の方針を歩きながら考えることにした。この選択が吉と出るのか…それとも…。
現在の状態
阪神政虎
状態:正常
装備:グロック17(17/17)
持ち物:バッグ一式&30発マガジン3つ
思考:殺し合いに乗らず状況判断
移動:I-2(海辺を出る予定)
秋雨涙
状態:正常
装備:レイソード
持ち物:バッグ一式
思考:殺し合いに乗らず状況判断
移動:I-2(海辺を出る予定)
オリジナル武器
レイソード:光属性を付加している武器。ある伝説に使われた材料とされている。単体でもなかなかの攻撃力。