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作者とオリキャラのバトルロワイアル  作者: ミスターX
第1章 0時~6時
13/14

のりはの覚悟 ディスペイトによる悪夢

登場人物


デビル(黒井卓真)、竜、ディスペイト、のりは、習志野時和


エリア A-8、B-9

のりは

「…うん、何とか体力が戻ったような…戻ってないような…」


リリィ

『のりは、ここはあまり動かない方が…「誰が居るか見ないと」…分かりました』



小さな洞穴から出て来たのりは。現在は約100m動いた一本の道の上に立っていた。LyricStar(リリックスター)のリリィを手に持ち、のりはは歩を歩み出す。



のりは

「はぁ…ふぅ…歩くのってこんなに疲れるんだ…」



小休止した程度に此処まで歩いてきたのりはの体力は減ってきてはいるが、座ってばかりじゃいられない。ここはバトルロワイアルの場…一瞬でも気を抜けば命を落とす、生と死の舞台なのだ。



リリィ

『のりは、近くに誰か居ます。しかも、すぐ近くに何か音がします』


のりは

「えっ!?」



リリィがそう告げた瞬間、ドカーンと物凄い爆発音が響き渡った。のりははその爆発音に地図を広げると、B-9の位置に示されていた。



のりは

「…行ってみよう!何かが分かるかも…!」



のりはは爆発音の起きたB-9に向かっていった。




一方、B-9では…。



ディスペイト

「きゃははは!何時まで逃げられるのかなぁ!」


デビル

「ちっ!バカでかい鎌なのに、有り得ねえくらいにブンブン振り回すじゃねえか!」


「あんなものを喰らったら、一発で即死じゃないか…!」



デビルと竜が強敵、ディスペイトとの闘いを繰り広げていた。巨大な鎌をまるで使い慣れているように振り回すディスペイトに対して、竜はロングソードを上手く扱えず、デビルに至っては武器のヌンチャクでは攻撃範囲が狭すぎる。圧倒的に2人が不利だ。



「ちっ!『バースト・グラウンド』」



竜は無数の小さい弾を作り出せば、それをディスペイトに向けて撃った。ドドドドドと爆撃音が響き渡り最後は大きな爆発音が鳴った。



デビル

「やったか!」


「ちょっ!それはフラグ!」



煙がモクモクとディスペイトの回りを包むが巨大な鎌によって吹き飛ばされる。



ディスペイト

「ふーん…中々やるけど…到底私には叶わないね」



傷一つ付いていないディスペイトの体に竜は唖然としていた。その刹那だった。



ザンッ…!





































「がはぁ!」


デビル

「竜!!!」


のりは

「はぁ…!はぁ…!一体…!」




ディスペイトの鎌によって竜が切り裂かけば、ドサッと竜が倒れ込む。其処へタイミングが悪くのりはがやってきたのだ。勿論のりははこういう現場を目撃したことはない。



「ぐぁぁ…がふ…!」



咄嗟の判断で即死は免れた竜だが、このままでも命が危ない。



デビル

「おい、竜!しっかりしろ!」


「げほ、ぐぅぅ…!」



デビルが竜に駆け寄るがまともに立てることが出来ずに這いずるしかない。そして、ディスペイトものりはに気付く。



ディスペイト

「きゃは!貴方も私に絶望する顔を見せにきたのかな!?」


のりは

「うっ…!なんとかして逃げないと…!」


「あ…が…」


デビル

「おい、竜!」



ゆらりと体を右往左往しながら、ロングソードを杖代わりになんとか立ち上がった竜。しかし、致命的な傷が竜の命の灯火を消していく。



「なん…だか、な…いきなり…斬られ、て…この、ざまだ…な、んて、きょ、うは…や、く…びか…な」



言葉も絶え絶えでゆっくりとディスペイトに近付く。その間にも竜からは血が流れ出す。ポタポタと血が落ち、今の竜はゾンビのようなものだった。



「だ、が…ただ、で…は………死なん!ぐっ…」



ロングソードを力一杯に振りかざし、ディスペイトの鎌から大きなヒビが入った。



ディスペイト

「!?貴様ぁ!」



罅が入っていてもディスペイトの鎌が竜の命を絶たせるのには充分な威力だった。竜の身体が縦に一刀両断され、ビチャッと『2つ』の竜の身体が倒れ込んだ。



竜【死亡】残り 54人



デビル

「た…竜ーーーーーー!!!!!」


のりは

「酷い…!」



2人は竜の凄惨な最期を見てしまい、身動きが取れなくなっていた。それを見たディスペイトは睨んだ目でじろっと見つめる。



ディスペイト

「次は…貴方だよおおおおおお!!!!!」


リリィ

『のりは!』



リリィがのりはに向けて叫び出す。しかし、のりはにその声は聞こえなかった。2人の命もこれまでかと思われた。その時だった…!




























???

「危なかった…もう少しで殺されるかと思った…」



1人の参加者が恐らく支給品であろうアーミーナイフを罅割れていても攻撃力の高いディスペイトの鎌を防いでいた。



ディスペイト

「ちぃ!まだ邪魔をする奴が居たか!」


???

「だけど、1人殺されてしまったか…!」



1人の参加者がアーミーナイフを手際よく使いまるで剣の舞の如く、ディスペイトに向けて構えた。



習志野時和

「この俺に…習志野時和を前にして、生きて帰れると思うな!」


ディスペイト

「ばっかじゃないの!?生きて帰れるのは1人だけ…つまり、貴方は悉く矛盾しているわ!」


習志野時和

「少なくとも、お前を殺しておけば、その生きて帰れる可能性が高くなる」



習志野時和の表情が更に険しくなり、足をトントントンとリズムを合わせてディスペイトの隙を見逃さずそのアーミーナイフをディスペイトの喉元に攻撃を仕掛ける!


しかし、ディスペイトも寸での所で時和の攻撃を見事にかわす。そして鋭い蹴り込みを時和の腹に直撃させる。



習志野時和

「ぐはぁ…!あぐっ…」


ディスペイト

「なあんだ…弱すぎるわね!一気に殺して『リリィ!』なっ!」


リリィ

『分かりました!魔力を溜めて!』



時和を殺そうと鎌を振りかざした瞬間、声のした方に身体を向けたディスペイトの前にのりはがリリィを手に魔力を溜めていく。そして…!



のりは

「ホーリーレイ!」


ディスペイト

「がはっ!」


小さな光の魂から無数の光線がディスペイトに目掛けた!不意打ちからか、ディスペイトは避けられる事もなくダメージを受けてしまう。しかし、魔力が少なかったのか、息の根を止める事が出来なかった。



のりは

「はー…はー…」


ディスペイト

「き…さま!ちっ!」



分が悪くなったのか、ディスペイトは踵を返して西に走って行った・



のりは

「だ…大丈夫ですか!?」


習志野時和

「大丈夫…ちょっと骨が罅がイったが…」


デビル

「あの蹴りを喰らって罅だと…!なんていう馬鹿力なんだよ…」



ディスペイトの強力な蹴りによって、時和の背骨が数本罅が入ってしまう。



のりは

「何処か安全な所に移動しましょう…!」


習志野時和

「その方が良いな…俺は習志野時和」


のりは

「私はのりはです…。生きて、帰りましょう」


デビル

「………悪いが、俺は1人で行く」



デビルは単独行動を選ぶ事を決めた。このまま2人と共に行った方が良いかもしれないと感じたが、彼にとっては今の状態では厳しいと感じたのだ。



デビル

「………あいつの仇を討たないといけないからな」



そう言うと、デビルもディスペイトを追って、走り出していった。



のりは

「………」


習志野時和

「兎に角、埋葬しよう…」



2人は竜の遺体を埋葬するために、穴を掘りその穴の中に竜の遺体を入れて埋葬した。



のりは

「この殺し合いを…止めないと…!」



彼女は更に殺し合いを止める勇気が生み出していく。彼女の中にある心の奥には秘められた思いがあるのかもしれない。

現在の状態


のりは

状態:少しの疲弊

装備:リリックスター(リリィ)

持ち物:バッグ一式

思考1:バトルロワイアルの打倒

場所:B-9から移動


習志野時和

状態:背骨に数本ヒビが入る

装備:アーミーナイフ

持ち物:バッグ一式

思考1:バトルロワイアルの打倒

場所:B-9から移動


デビル

状態:正常

武器:なし

持ち物:バッグ一式(武器は入っている)

思考1:ディスペイトを退ける

思考2:殺し合いには乗らないが徒党とは組まない

場所:B-9から西へ移動


ディスペイト

状態:若干の精神不安定

武器:巨大な鎌(先端に罅)

持ち物:バッグ一式

思考1:絶望する顔が見たい

思考2:見た後はその場で殺す

場所:B-9から西へ移動



竜を埋葬しました。バッグ一式は竜の穴の掘った所にあります

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