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作者とオリキャラのバトルロワイアル  作者: ミスターX
第1章 0時~6時
12/14

動かされた殺戮

登場人物


海王紅蓮、横浜学園都市部、折原空、ハデス



エリア


F-5 山の小屋

それは、ほとんど一瞬の出来事だった…。いや、刹那の事だったに違いない。





















ある1人の作者が、血塗られた剣を持って3人の遺体をジッと見ていたのを…。1つは作者の、2つはオリキャラの遺体が転がってあり、その内1つは原型も留めていないバラバラの遺体となっていた。






???

「ククククク…ハーッハッハッハッハッ!!!」



高笑いをして斬殺した遺体を蹴り上げる。彼にとっては何の慈悲もなかった…。何故このような事が起こったのか…時間を巻き戻してみよう。




F-5にある山の小屋にて、2人の参加者が身を潜めていた。











折原 空

「ここに居れば…大丈夫でしょうね」


横浜学園都市部

「山小屋があったのは幸いしましたが…誰かが来て殺し合いに乗ってる人が来たら絶望ですね」



オリキャラの折原空と作者の横浜学園都市部が山小屋の中に潜んでいる。2人の支給品の中には武器がなく、襲われたら最期、一撃で殺されるだろうと感じているのだ。



折原 空

「もしここで誰かが来たらと思うと…私は殺されてしまうのでしょうか…」


横浜学園都市部

「絶対にそんな事はさせない…!絶対に生き残って帰るんだ…!」



山の中で風が吹いていてガタガタと山小屋が鳴り響いている。2人は誰が来るか分からないという恐怖に犯されている。その時だった…!



ガタン!ガタガタガタ…と扉が動いている。誰か来たのだ。2人は更に恐怖になる。



横浜学園都市部

「やばいやばいやばい…!どうする…!武器もないこの状況で出来ることは…!」



横浜学園都市部は立ち上がり扉の前に立つ…。そして一か八か、内側からノックをする。誰かいると分かれば諦めて帰るか、やられるか、それとも…。



???

「誰か居るのか?居たら返事してほしい!」



声がしたのは男の声、声からしてはやや青年のような少年のような声が聞こえた。折原空はその声に聞き覚えがあった。



折原 空

「横浜さん!扉を開けてください!私を信用してください!」



横浜学園都市部はゆっくりと頷き扉を開いた。開いた先にいたのは…。





















海王 紅蓮

「空!」


折原 空

「海王さん!」



扉に現れたのは海王紅蓮、彼も作者の1人としてこのバトルロワイアルに参加させられていた。そして折原と海王は知り合い同士で再会できたことにより安堵の表情を浮かべていた。



海王 紅蓮

「横浜さんでしたね。空に変わって礼を言います。ありがとうございます」


横浜学園都市部

「いえいえ、此処を見つけたのは折原さんなんですよ」


折原 空

「そう言えば、海王さんの武器は…剣ですか?」



海王が持っているのは『ストライクソード』と言われる、素早さに特化した細剣である。一応彼は戦いは慣れていないものの戦闘には参加できる力は持っている。



横浜学園都市部

「海王さん、少し疲れましたよね。休んで体調を整えてください」


折原 空

「ですね。海王さんが居てくれると少し安心出来『パァーン…』えっ…?」



渇いた銃声音が響き渡る。その僅か数秒後、折原空の体がゆっくりと倒れ込んだ。



横浜学園都市部

「折原さん!」


海王 紅蓮

「空!?しっかり…なっ!?」



海王が折原の体を揺らせば胸のあたりに銃痕があった。位置からすれば心臓のド真ん中を撃たれていた…。



折原 空

「か、いお…う、さ…」



徐々に銃痕から血が流れ出ていき、彼女の命の灯が消えていこうとしていた…。



海王 紅蓮

「空!しっかりしろ!空ぁ!」


折原 空

「…か…………ん」



そして、彼女の腕が動けなかったマリオネットのように墜ちて…二度と動くことは無くなった…。



折原 空【死亡】 残り 57人



































海王 紅蓮

「そらあああああああ!!!うわああああぁぁぁぁぁ!!!!!」


横浜学園都市部

「誰が…誰が!」


???

「僕が殺したんだよ~?」



2人は声のした方向に体を向くと、1人のチャラい男が『ピースメーカー』と呼ばれる拳銃を持ちながら詰め寄ってくる。



ハデス

「僕はハデス、勿論殺し合いに乗っているよ~?はははは…凄いねえこの銃、一発で心臓に直撃なんて…「お前か…!」なんだい?」



ハデスが拳銃の凄さを語っていると、どす黒いような声が聞こえた。その声の主は…。



























海王 紅蓮

「お前が空を殺したのかあああああ!!!」



海王紅蓮が我を失ったかのようにストライクソードでハデスに切りかかるもスラリと避けられてしまう。



ハデス

「なにを言ってるんだい?ここは殺し合いの舞台、殺し合いになるのは当然じゃないか」


海王 紅蓮

「黙れ!お前を許さない!俺は必ずお前を殺してやる!」


横浜学園都市部

「止めるんだ海王さん!相手に振り回されてはいけない!冷静になるんだ!」



横浜学園都市部が海王紅蓮を羽交い締めにして静止を求めるも、最早彼にとってはそれすらも耳を傾ける事もなかった…。



海王 紅蓮

「煩い!邪魔をするなら叩き斬るぞ!離せ!」


ハデス

「おっと!僕を殺すのかな?君と僕じゃ実力が違うのに…」




ハデスがそう言うと近くの大きな岩に狙いを定め…。ドーンと音がした瞬間に岩がまるで砂のように消え去った。



ハデス

「これだけの実力を持っても相手になると『ザンッ!』………えっ?」



ハデスの体から大量の赤い血が吹き出した。右肩から左腰まで一本の斬った線が開き一瞬で吹き出した。



海王 紅蓮

「フー!フー!フー!」



そう、海王紅蓮がハデスを斬ったのだ。だが、彼は横浜学園都市部によって羽交い締めにされたはず…では何故動けるのか…。その理由は想像を越えたものだった!それは…!
































横浜学園都市部

「ぐぁ…がは…」



海王が横浜学園の腹部に剣を刺したのだ!羽交い締めをしてから彼を止めようとして剣に目もくれなかった為、器用に剣を突き刺したのだ…!


狂気とも取れる行動に流石のハデスを冷や汗を隠せなかった。一歩一歩と海王紅蓮がハデスに近付いていく…。



ハデス

「わ、悪かった。君の知り合いを殺したのは本当にすまなかった!そ、そうだ!僕を君達のメンバーに加えてくれないか!?ぼ、僕なら彼女の変わりに君を盾になってあげるから!だから、だから殺さないでくれええええええええええ!!!!!」



ハデスが最期に見た光景は狂気の笑みを浮かべた海王紅蓮の姿だった…。




ハデス【死亡】残り 56人













横浜学園都市部

「嘘…だろ…」



海王紅蓮によってハデスは無惨に斬殺された。しかも原形も残さずのバラバラにして…彼の手には血塗られた剣…そして横浜学園都市部に向ける。



横浜学園都市部

「なんで…こんな事を…」


海王 紅蓮

「知り合いが殺されたから。それ以外に理由はないですよ…」



海王紅蓮の目に最早光を感じなくなっていた。



海王 紅蓮

「なら…俺は殺し合いに乗り、全てを滅ぼし、願いを叶える…そして空を生き返らせる…」


横浜学園都市部

「あの主催者がそんな願いを叶えてもらえると思っているのか!」



横浜学園都市部はなんとか自分のバッグの中を開け数個の硬式野球ボールが入っていた。その内の1個を取り出し思い切り投げつけようとした…が…。





















横浜学園都市部

「あ…が…!」



ザシュッと何かが斬れたような音が聞こえた…。そう、海王紅蓮が横浜学園都市部にトドメを刺すために斬りつけたものだった。



横浜学園都市部【死亡】 残り 55人













海王 紅蓮

「ククククク…ハーッハッハッハッハッ!!! 」



海王紅蓮は斬殺した横浜学園都市部の遺体を蹴り上げる。その目は殺人狂の他にしかなかった…。



海王 紅蓮

「空…必ず生き返らせてやるよ…。全てを殺す…」



ゆらゆらと揺れながら海王紅蓮は何処かに歩き出す…彼の幾末はどうなるのか。それは彼にしかわからない…。

現在の状態



海王 紅蓮

状態:精神不安定(中)、殺戮狂、身体中血塗れ

装備:血塗られたストライクソード

持ち物:バッグ一式

思考1:全てを滅ぼし、全てを壊す

思考2:願いを叶えて折原空を生き返らせる

場所:F-5(山の小屋)から何処かへ移動



オリジナル武器

ストライクソード:素早さに特化しているが攻撃力も高めで冒険者にとっては愛用者が多い細めで長い剣。斬ったり刺したりお手の物。

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