今年こそ
予定より早く書けました。
楽しんでください!
今年こそ、今年こそ受からないと。
ここ最近そのことばかり考えてる。
去年は学校でトップだったから調子こいて
勉強さぼって落ちたからな。
「認めたくないものだな。自分自身の、
若さ故の過ちというものを・・・」
だが、今は違う。
「昔とは違うのだよ、昔とは!」
だからこそ明日の模試で結果を出さないと。
自信に繋がるからな。だが………
「あえて言おう、不安であると!」
心の声も聞こえるのか…
まあでも夜更けまで勉強なんて立派だよな。
「お~、こんな人を痛いって言うんでしょ?」
ステラが戻ってきて言う。
(お前も大概だよ)心の中で呟く。
「ん〜?なんか言った?」
「いや、何も」
「ふーん、そういえばショウは、
受験とか考えてたの?」
「いや、俺は推薦もらってたから」
「へ~、ショウはエリートなんだね」
それにしても、コイツ昔の俺に似てるな。
俺も成績よくて周り見下してた時期があったなあ。
そうだな、あの時は……
「どうしたの?ショウ」
「いや、何でもない」
いやなこと思い出しちまった。
とにかく、明日コイツに良い点を
取らせればいいんだろ?まあ何とかなるだろ。
そして、朝が来た。
成瀬は意気揚々と受験会場へと歩く。
「 俺のこの手が真っ赤に燃える!
勝利を掴めと轟き叫ぶ!
爆熱ゴッドフィンガー!!」
突然成瀬が叫ぶ。
すると周りの人間がみなこっちを見る。
コイツ、なかなかイタイな。
だが流石の成瀬も人々の視線を感じ
人前で叫ぶのは今後控えようと思ったようだ。
そうして歩いていると、
思いがけない出会いをする。
「あ、成瀬さん…」
そこにいたのは、怜悧だった。
続きはすぐアップすると思います。