決意
さあ、盛り上がってきました!
彼女の言葉を聞き、
真っ先に姉さんの顔が頭によぎった。
「チャンス?どういうことだ?それ!」
「お?やっと興味を持ってくれたようですね!」
「前置きはいい、早く説明してくれ!」
「ぶー、分かったよー」
ステラが不機嫌な声で言う。
「ある条件を満たせば、また人間と
しての体が復活するの!」
「しかも都合がいいことに、君が死んだことは
なかったことになるんだよ!」
な、もしそれが本当なら、
俺はもう一度姉さんに会えるのか!?
「じ、条件って何だ?」
「よくぞ聞いてくれました!その条件は……」
「人の願いを叶えることだよ!」
「それって、なかなかキツくないか?」
願いって言うと、俺の願いみたいなことだろ?
「大丈夫!君みたいな強い願いじゃないよ」
「そうなのか。って、なんで
俺の願いを知ってんだ!?」
俺はこいつに自分の願いを教えた覚えはない。
「内容はわからないけど、君の魂の輝きを
見ればわかるよ。」
「君の魂は、今まで見た人たちの中で
一番輝いてるもん。それって、叶わなかった
願いがすごく強いってことなんだよ。」
そうなのか、よく分からんが。
「話を続けるね。叶える願いっていっても、
そんな強いものじゃなくていいんだよ」
「そうなんだ、それをすれば姉さんに
会えるなら、やるよ。」
俺は、姉さんに会いたい!
たとえどんな犠牲を払っても!
「いいの?大変だよ」
「ああ!」
「………。そう、分かった。」
ステラは少し曇った顔をしたが、
すぐにいつものトーンに戻ってそう答えた。
「じゃあ、来て。始めましょう、魂の旅を!」
第一章はこれで終わりです。
第二章は日曜あたりになると思います。
レビュー待ってるZE!