はじめて
掲載日:2026/03/12
はじめて赤子になったつもりで、はじめて詩をかいた
はじめての呼吸
ひどく痛くなる喉
はじめての光
母のまばゆい光
はじめての味
薄い血の希薄な味
はじめてのぬくもり
母のあたたかな乳房
はじめて
それは、死にゆく時まで続いてゆく
それは、終わりのないはじまり
おわりなんてない
おわりははじまりでもあるのだから
はじめてのおわり、そんなに泣かないで
どれだけ血の味がしようとも、どれだけ涙がとめどなくあふれてきてこようとも
それがはじめての、はじめてのことでなくとも、愛そうではないか




