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Go high Go! We are MiASYS! 〘祝3万pv 〙  作者: 黒龍
第2章(6年目)
503/526

500:積極的にレコーディングをしていきます

 そこから私も仕事をしながら、普段の練習時間には、2日ほどフルタイムで練習して、本レコーディングをしても問題ないかなって思ったよね。

 そして、明日の本レコーディングに備えることになった。


 さて。そんなレコーディング当日。

 いつも以上に緊張しているダンサー陣。普段からボーカルに入ることが少ないから、仕方ないかな。なんて思いながら、朝9時から始まるレコーディングが始まる。

 ここに原さんも合流していて、一緒にレコーディングの様子をみまもってくれる。


「一応、これが仮の歌詞割りですね。このレコーディングで変わるだろうなって言うのは思っているんですけど、メンバー的にこういう形になるのかなって」

「ありがとうね。だとしても、オリエンタルライムさんのことは信頼しているから、心配することはないかなって思っているけどね」

「そう言ってもらえるとありがたいです。今日も一日がかりになると思いますけど、よろしくお願いします」

「あぁ、こちらもよろしくね」


 それだけ言うと、早速レコーディングが始まる。

 先に、私から始めようかと思ったけど、亜稀鑼が先にやりたいって言ってきたから、ビックリしたけど、先に男子陣の曲からレコーディングをしていくことになった。


 この時間もちょっともったいないかなって思って、沙良をちらっと見ると、事務所からミュージックビデオを撮るための絵コンテを書いていた。


「まだ悩んでるのね」

「少しな。歌詞の紙を見ながら、イメージを膨らませてええもんにしたいんやけどなぁ。なんて思っていたりね」

「そうなんだね。もう出来上がってるの思ったよね」

「もう少しやねんな。ミシューの方の曲の最後が中途半端やなぁって思ってさ。そこさえどうにかなれば、兵鉄さんと打ち合わせができるんやけどなぁ。なんて思ってな」

「それは、ラストサビ?」

「せやね。メリケンパークはアスが使うからそこで撮るのはちゃうかなって思っとって、どうしようかなって思ってんのよね」


 そういうことか。たしかに、アスの曲に関してはしっかりと『メリケンパーク』という単語がはっきりと出ているから、そこは、メリケンパークで許可を取って撮ったらいいと思う。

 そうだとして、ミシューの曲はどうするかって話なのか。


「どこで撮ろうか悩んでるってことだよね?」

「そうなんよね~。同じところで撮るのはナンセンスなんかなって思ってるから、別のところで撮りたいとか思ってるけど、どこがええかってところなんよね」


 確かに、それは悩むところではあるかもしれない。でも、むしろ、告白しているシーンだから、海沿いでいいんだと思う。

 だから、男子は広場に近いところで女子は海辺に近いところで撮ったらいいんじゃないかなって思ってしまったよね。


「沙良、男子はさ、メリケンパークでのシーンってどこで撮るつもりでいる?」

「えっとね、夕日見てるから広場とかベンチで座って眺めてるシーンをイメージしてるけど」

「それだったらさ、パッと思い浮かんだのは、男子の曲を広場とか緑のあるところで撮ってもいいのかなって思ったのと、女子は海辺に近いところで告白させてもいいんじゃないかなって」

「あぁ~。そうか。両方とも海のシーンになるから避けたいかなって思ったけど、そうでもないんか。それなら、そうするか。また美桜にアドバイスもらってもうたな。なんか、映像監督をやっていけんのかちょっと不安になるわ」

「動画を2本も同時並行だからね。区別をつけたいって言うのはわかるよ。だけど、似たような曲だから、思い切って似せてもいいのかなって思ったりね」

「とりあえず、いろいろアドバイス貰ったし、レコーディング終わったら、メリケンパーク行ってみるわ。イメージを膨らませて、絵コンテにするわ」


 そう言った沙良は、一気に顔がはれた。もちろん、そのことはいいことだし、むしろ、絵コンテに意識を持って行かれずに、レコーディングに集中できるんじゃないかなって思う。

 そんなことを思っていると、亜稀鑼が1回目のレコーディングを終えて出てきた。

 一度、自分が録った音声を聞きたかったみたい。

 まぁ、もちろん、それが大事なことだし、次のレコーディングに繋げるためにいろいろ考えるのだろう。

 そのために一番先にレコーディングをして時間を稼ぎたかったのかもしれない。

 そんな亜稀鑼が自分のレコーディング音源を確認している間に、翔稀が同じ曲のレコーディングを始める。


「うーん。もうちょっと自信持って行ってもええかな。しかも、少し音外してるし。そこだけちょっと注意するか」


 自分で音を聞いただけでわかるのか。さすがだな。って思ったのと同時に、なんというか、このあと、亜稀鑼にいろいろ聞かれるのはちょっとな。って思ってしまった。

 最近の亜稀鑼は、ボーカルのことになると、かなり積極的になって、私にいろいろ言ってくるようになった。

 それがレコーディングで指摘してくるってなったら怖いな。なんて思ってしまった。

 今までは原さんがレコーディングのとき、いろいろとアドバイスしてくれたんだけど、それが亜稀鑼に変わるのか。でも、もしかしたら、そっちのほうがいいのかもしれないな。なんて思ってしまったかな。


 あっという間に500話まで来ました。

 ミアシスのお話、ワンマンツアーが終わり、ひと段落がつき、少しフラットな時間が続いています。

 いまがちょうど鉄道会社とのコラボのために曲を作っていますね。

 美桜沙良が歌詞を書いたと書いていますが、実際は黒龍が書いております。お話の中の曲全てですが……。

 ハイアスの楽曲もアイアンガールズの曲もこの中には出て来たでしょうか?

 ……おそらく出てきていないような気もしますが、もし、出てきていたとしても、私、黒龍が書いた曲になっており、こちらの面でもお仕事を待っております。

 歌詞を書いてほしいという方がいらっしゃいましたら、黒龍のXまでご連絡いただけたら幸いです。


 それでは、少し話が脱線しましたが、まだまだ続く(予定)のミアシスのお話。お楽しみにしていただけたら幸いです。

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