47:リハーサル終了
そして、ここからはコラボ曲のリハーサルに移る。
曲のリハーサルが終わった時点で、ミアシスとハイアスを全員呼んでいたから、ロスはほぼなし。
で、5人もいる中学生を出る順番に、高校生、大人しか出ない曲は後回しと言うかたちでリハーサルを進める。
曲はそれぞれ2曲ずつ出しあい、計6曲のコラボを予定している。
ミアシスからは〈仮面舞踏会〉と〈アオスジアゲハ〉の予定。
このうちの〈仮面舞踏会〉に関しては、ハイアスちゃんからも2人と茶々パレードさんのおふたりと合同でパフォーマンスの予定で、4人には自然にレディースの振り付けを覚えてもらうようにお願いしてる。
双方ともに亜稀羅と翔稀を相方にすると伝えて。
もちろん、そんなことはしないけど、茶々パレードさんの相方に沙良と翔稀を、ハイアスの相方に由佳と亜稀羅を割り当てている。
ちょっとしたどっきりとしてやってみたいから、今日のリハーサルはサビ前までで止めることになっている。
本番が楽しみだ。なんて思いながら、しっかりとリハーサルを続ける。
そして、〈仮面舞踏会〉のリハーサルも無事に終わり、20時になる前になんとか予定していた全部が終わった。
そして、久しぶりのリハーサルでクタクタになったのか、ハイアスちゃんはどこからか持ってきたのかわからないけど、バーカウンターで休んでいた。
まぁ、リハーサルの順番を優先的にハイアスにしていたため、でずっぱりになっていたから仕方ないよね。
そんなハイアスちゃんを労うように、それぞれの目の前にマジックホール限定のジュース、通称、マジックジュースを置いていく。
「美桜ちゃん、いいの?」
「1杯だけね。頑張ったから。それに、ちょっと味見してほしくて」
そう言うと、葉月ちゃんを筆頭に、みんな一気に飲んでいく。
「う~ん、おいしい~!美桜ちゃん、おいしいよこれ。みかん?」
マジックジュースは季節によって使うフルーツを使っている。
今の時期はみかんだけど、どこまでみかんにするかってところ。
「そうだょ。今の季節ならちょうどいいでしょ?どう?甘すぎない?」
「私はこれがちょうどいいです」
砂糖を入れるか悩んだけど、入れなくて良かった。たまに甘さを足したいかな。なんて思うときはあるものの、フルーツの甘さを重視している。
とりあえず、ジュースはこれでいいとして、あとはほかのドリンクを準備していくか。
「はい、お疲れ様。茶々パレードさんもありがとうございます。そちらは村田さんの指示をあおいでください。明日もよろしくお願いします。で、ミアシスとハイアスは着替えて解散な。明日も頼むな」
田村さんはそれだけいって立ち去った。
たぶん、音響室で最終チェックをするんだろう。
とりあえず、私たちは着替えて帰る準備をしていくか。
由佳は家が遠いこともあって早々にマジックホールから出ていき、亜稀羅も先に出ていった。
「さて、私は最後の確認をして帰りますか」
「ほんま働きもんやな。あんだけリハやったのにまだ動けんの?」
翔稀が私の体力を羨ましそうに見て言う。
「まぁ、ストレスになるものが減ったからね。そのぶん、割合をミアシスにかけられるっていうのもあるし」
そう言う翔稀は、もう疲れた。と言わんばかりの背中でマジックホールから出ていった。
メンバーや茶々パレードさん、ハイアスちゃんがマジックホールから出たことを確認すると、ドリンクの量を確認して、更衣室に忘れ物がないか確認して、田村さんとともにマジックホールを出て、それぞれ家に帰る。
リハーサル終わりました!明日のマジックライブ、楽しんでいきましょう!
帰りの電車のなかでSNSにそれだけ書き込み、もより駅についたあと、自転車にまたがり寒空の下、軽快に夜道を進む。




