表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】幼馴染の彼女は隷属された囚われ聖女。魔王の俺は絶対この国許さない!  作者: 安ころもっち
第二章・魔王vs魔王

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

41/71

18 成長

魔窟の近くで修業を続ける俺たち。

あれから本当に1週間で魔窟が復活したようで、1匹のファイヤーボアが入り口から顔を出した。


もちろんそれは魔力を多めに纏いながら勧誘すると、すぐに眷属入りを快諾してくれた。何事も対話は重要である。

その後も多くはないが少しづつ魔物や魔人も出てきているので、徐々に眷属は増えて行く。


そんな生活を2週間を過ぎたある日、リザとヴァンを相手に組手をしならが本日何度目かのレベルが上がった。

そして何かを感じてステータスを確認すると、予想通りの新たなスキルが出現していた。


――――――

『魔眼』相手のすべてを見抜き解析する魔王の瞳

――――――


これは、良くある鑑定眼みたいなやつか?

リザとヴァンに待ったをかけて二人を覗いてみる。


――――――

リザ・サイレインス ジョブ:吸血鬼

力1920 硬1680 速1420 魔755

パッシブスキル 『状態異常無効』『肉体強化』

アクティブスキル 『吸血』『衝撃刃しょうげきじん』『蝙蝠化』

――――――

『状態異常無効』あらゆる状態異常を無効化する

『肉体強化』瞬間的に魔力による筋肉補正をかける

『吸血』他者の血を取り入れることで魔力を奪い取る

衝撃刃しょうげきじん』指定した範囲を粉砕する衝撃の波

『蝙蝠化』魔力の続く限り蝙蝠と化す

――――――


――――――

ヴァン・パイアー ジョブ:吸血鬼の祖

力2295 硬1330 速1845 魔1285

パッシブスキル 『状態異常無効』『肉体再生』

アクティブスキル 『隷血』『衝撃刃しょうげきじん』『影纏い』

――――――

『状態異常無効』あらゆる状態異常を無効化する

『肉体再生』欠落した部位を再生させる闇の力

『隷血』他者の血を取り込み隷属化させ縛り付ける

衝撃刃しょうげきじん』指定した範囲を粉砕する衝撃の波

『影纏い』影に溶け込み別の影へと渡り歩く闇の力

――――――


ステータスすごっ!とも思ったが、一番はヴァンがヴァンだったことに驚いてしまう。

しかし有用なスキルが手に入ったものだと口元が緩んでしまう。


「何か、ありましたか?」

「ああ、新しいスキルを覚えてな。鑑定のようなスキル、『魔眼』って奴が出た」

リザの質問にそう答えるが、リザは「『魔眼』ですか?」と首をひねっていた。


「それで二人を見てみたんだが……ステータスすげーのな」

「勝手に覗かないでくれます?」

「変な言い方をするな」

リザが自分を抱くようにして変の事を言うので、真理が訝しそうにこちらを見ている。


「相手の戦力を見るには丁度良いだろう」

「そうですね。では、再会しますか」

リザには冷静に再会を告げられ、俺はまた棍を握り締めて二人を相手に何とかその攻撃を防いていた。


久しぶりに得たスキル。確実に強くなっているのだと実感し嬉しくなると同時に、決戦も近い。そう感じてしまう自分がいる。どこまで上げても安心はできないだろう。

俺は安心できる何かを目指して目の前の二人と向き合っていた。


Side:真理


私は真司がリザと何やら話をしているのをジーと見てしまう。

何を話してるんだろう。


最近は茉莉亜まりあお姉ちゃんとイザベラちゃんと一緒に魔法を打ち合うことが多い。たまにクロが来てくれて戦う時に位置取りとかを教えてくれていた。

真司はリザやヴァンさん、エステマちゃんと一緒に修行をすることが多くなっている。


もちろん修行が終われば一緒にいるのも多いけど、それでもエステマちゃんと今後の話なんかを始めちゃうと、私が入る隙間が無くなってしまう。

エステマちゃんは他に思い人がいるのは知っている。リザだって信じてる。私が嫌なことはしないだろうって思ってはいる。それは確信している。だけどちょっと心のどこかでチクチクと痛んでしまう。


今度の戦いが無事終わったら……

ちょっと前、真司はお嫁さんにしてくれるって言ってくれた。


だけどあれからなんだかんだと修行に明け暮れて一切何もない。

いや何もってそんなこうあれだ、エッチなこととかなんとかじゃなくてさ。こうなんだろう甘いひと時てきなこうなんかあるでしょ?そんな時間……まだないんだよね。


結構頑張って言ってみたのにね。


「真理ちゃん何ボーっとしてるの?」

気付けば茉莉亜まりあお姉ちゃんが私の顔を覗き込んでいた。


「えっ?いや、何でもないよ?」

「そう?」

恐らく顔は真っ赤に染まっているだろう。体中が熱くなってくる。私はこんな時になんてことを考えているのだろうと……


結局、その日はあまり見の入った修行はできずに終了となった。


そしてパーテーションに区切られ設置されている女性用のお風呂に茉莉亜まりあお姉ちゃんと二人で入り、少しだけ相談をすることになった。


「うーん、真司くんも真理ちゃんのこと、大事にしてると思うよ?」

「それは、分かってるんだけど……なんかこう、何も無いって言うのがさ。ちょっと不安というか、エステマちゃんもリザも綺麗だし……」

私はモヤモヤした気持ちがうまく伝えられず口ごもってしまう。


「じゃあ、真理ちゃんは真司くんともっとエッチなことがしたいってこと?」

「違うよお姉ちゃん!」

私は茉莉亜まりあお姉ちゃんの口元をふさごうと手を伸ばす。それをするりと躱され抱きしめられた。


大きな胸がむぎゅっと顔に押し付けられ、何とも言えない安心感を覚える。


「大丈夫よ。今は真司くんもみんな一生懸命だから。終わったら成るようになると思うよ」

「そう、だよね。それは分かってるんだよね」

「ちゃんと二人っきりになれるようにお姉ちゃんも手伝うから安心してね」

「だから違うんだよー」

暖かいお肉に包まれながら頭を撫でられ、少しすっきりした気持ちでまた明日から頑張れそうだと感じることができた。やっぱり気持ちを吐き出すだけでもすっきりするんだね。


こうして、修行に集中して早くあのメビオスとの戦いを終わらせ、そして幸せになるんだ!私は脱衣スペースに待機していたリザにパンツをはかされながら、そう思った。


「真理様、では今夜は真司様のお部屋にということで良いのですね?」

「いや違うって!」

寝間着を着込んだ私がリザにそう言われてまた戸惑ってしまう。多分聞いてたのかな?聞いてたんだろうね。


危うく本当に部屋まで案内されそうになったので、そこは何とか断って自分のスペースのベットへと潜り込む。そして布団をかぶって目をつぶるのだが……

私は少しだけ妄想してしまう。


真司と二人、ベットで抱き合い……そして気づけばパーテーションが全部倒れてみんなに見られて、わー!と布団からガバリと上半身を起こして息を整えた。なんて想像をするんだ私は……


その後、大きく深呼吸を繰り返しなんとか寝ることができた。もちろん変な夢も見ることも無くしっかりと体を休めることができた。


◆◇◆◇◆


それぞれの修行がおわり強くなった面々。

最終戦争のメンバーを決める。


魔人は精鋭を10名選んだ。もちろんその中にはまとめ役のニガルズもいる。恐らくメビオス側にも魔人を多数待機させてるだろう。数の暴力に負けないように精鋭を選んだつもりだ。


そして真理たち女性陣もクリスチア以外は当然向かう予定だ。

クリスチアも行きたいと言っていたがジョブは料理人だし修行もしていないし攻撃スキルは持っていない。そんなにエステマと離れたくないのか……


エステマが「ちゃんと帰ってくるから」と何度も伝えて諦めて貰った。


もちろんクロも一緒に来てくれるようだ。もう負けることは無くなったがそれでもたまに苦戦してしまうのだから、戦闘経験なのかセンスなのか……


真理と茉莉亜まりあの魔力はとんでもないことになっていた。

二人とも俺よりも多いほどだ。俺も魔力中心に鍛え成長チートもあるはずなのだが……しかしそれならそれで、ホーリーライトの効果も見込めるだろう。


「真理と茉莉亜まりあでホーリーライト唱えてたら、メビオス楽勝だったりしないかな?」

「だと、良いのですが……無理だでしょうね」

何気なく言った俺の願望にリザに否定されてしまう。


「それでも吾輩も可能な限り力になるである!」

ヴァンが口ひげを右手の指でビョンビョン弾きながら答えてくれる。なんとも頼もしいのが良く分からん爺さんである。


「やるしかねーからな」

エステマの言葉にみんなが呼応する。


魔法の袋にはポーションを中心に念のため食料などもたっぷりと入っている。


装備は真理と茉莉亜まりあ、イザベラには魔力増加の杖を作成した。そして俺と同じ最強装備ジャージを取りそろえた。

俺は黒だが真理は青、茉莉亜まりあはピンクでイザベラは紫だ。


勇者は「不要だ……俺はこの鎧があるからな」と頑なに拒否をしていた。

相変わらず肌の露出が凄い。そしてもちろん聖剣を腰に装備している。


「私も同じく不要です……メイドですので」

そう言ってリザも断っていた。そんなに嫌か?両の拳には固そうなナックルを付けている。


「吾輩はこれが正装である!」

始祖のおっさんにまで断られた。ジャージはこの世界でもダサいというのだろうか……


「これより飛行艇に乗り込み一気に魔都を目指す!」

エステマの号令で盛り上がる面々。


そのままの勢いで飛行艇へと乗り込んだ。もちろん操縦は結局クリスチアなので、まずは全員で魔都までは行くことになった。


本当は眷属の赤竜たちに乗って行けば良いのだが、飛行艇の方がゆっくりできるということでこちらでとなってしまった。

3体いる赤流や1体の闇竜、2体の青氷竜はそれに続いている。

他にもワイバーンなどの竜種はいるのだが、この戦いには力不足だろうと待機させてある。向こうにもいるであろう飛行タイプの魔物と戦わせるために選抜した。


飛行艇の中では、エステマがクリスチアに「俺たちを降ろしたらすぐに戻るんだぞ?絶対についてきちゃだけだからな?」と念を押していた。本当に着いてきそうな気がして安心できない。

そんな感じで少し緊張しながらも魔都の中心、のメビオスの居城が見える位置までたどり着き、近くの木々に隠れる場所に飛行艇を停泊させた。


「じゃあ俺たちが降りたら、ちゃんと拠点まで戻るんだぞ!」

「分かってますよ。エステマ様……ちゃんと、帰ってきて下さいね」

涙目のクリスチアがエステマに抱き着いている。


「マリア様も、イザベラ様も……皆様もご武運を!」

暫くしてエステマから離れたクリスチアが、俺たちにも声を掛けて送り出してくれた。


そして俺たちが降りると約束通りその場を飛び立ってくれた。

俺はそれを見送りながら、やっとここまで来たんだということを実感する。


「さて、いよいよだな」

「ああ」

エステマが真剣な顔で俺たちを見て話し始めた。


「アイツらを、泣かしてこようぜ!」

エステマの号令にまたも盛り上がる面々。拠点を出る時にもやったので俺はどうも乗り切れない感じが出てしまうが、真理たちは結構ノリノリであった。一番ノリノリなのはヴァンだけどな。


そして俺たちは、警戒しながらもまだ少し距離のあるメビオスの居城に向かって、ゆっくりと歩き始めた。



――――――

真司 ジョブ:魔王

力3690 硬1850 速2245 魔4525

パッシブスキル 『異世界語』『神の加護』『魔軍』『念話』

アクティブスキル『神速』『眷属召喚』『魔眼』

――――――

新スキル

『魔眼』相手のすべてを見抜き解析する魔王の瞳

――――――

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ