ふきだしたくない
episode2
「ちゃんとしたもの、食べてるの?年とってから、くるよ〜」
何がどうくるかわからないが
私にはまだきていないからわからない。
いや、なんかきたのかな。わからない。
「ちゃんとしたもの、食べてるの?年とってから、くるよ〜」と、私に言ったのは
私の食生活を一切知らない、
私を一瞥しただけの
横幅に問題のある、とある栄養士。
50代くらいだろうか。
妊婦診断の一環・食事指導を受けた時の話だ。
妊婦の時にジャンクフードを食べまくり
年をとったある日突然こんな横幅になりました。
と言う見本で貴方は雇われているの?
と、聞きそうになったがそんなわけがない。
少子問題や妊婦指導、その手の政策には
そもそも子を産まない男性とか
8人くらい兄弟の居た時代のお嬢さんは
口を出してくれるな、と思う。
妊婦の健康をちゃんと考えてますよ!の
テイだけでやるからこんな
的外れな税金遣いをすることになる。
「おだしね、顆粒とか、
パックでいいからね、
体に優しいものを!」
その横幅に問題のあ…もう面倒くさい、
太った。と言おう。
その太った栄養士は話し続けた。
体に優しいものを摂取し続けて
そんなに太るなら、その優しさは
偽物なんじゃないですか?と
私はまた危うく言いかけた。
ぽっちゃり。どころか、力士な栄養士。
笑うところでも、釣りでもないらしい。
とんだトラップだ。
力士な栄養士は、自分のことなぞ
どうでもいいから、
他人様の栄養状態を本気で心配し、
己の仕事を遂行しているだけだ。
きっとそうだ。
私は普段、知人友人の体型に興味はない。
「ダイエットしなよ」など
無意味なクソバイスもしない。
自由に好きにすればよいと思っている。
私調べでは
恋愛においても
健康においても
美醜においても
幸せ度においても
痩せている・太っている。は全く関係ない。
食べたいものを我慢するストレスで太らない?
万年ダイエッターの友人に聞いてみたが
「律…太らない体質のあなたには
わからない…」
いやいや、私は太ろうと思えば
簡単に太ることができる。
私はただ、真性のケチ故に、
己の服のサイズを変えたくないだけだ。
痩せたくもない。
私は166cm58kg。
私は好きな柄・形の服しか着たくない。
傍から見て似合う・似合わないはどうでも良い。
自分の自己満足のためだけに
好きな柄・形を着る。
流行も、好きな流行なら乗る。
嫌いな流行りなら乗らない。
ケチ故、購入はかなり厳選。
安物買いの銭失いも嫌なので
ファストファッションにも
手を出さない。
真剣である。
体型が変わってしまえば
服を無駄に買い足したり
買い替えねばならなかったりするではないか。
故に私は体型を変えない。
巷に横溢するダイエット産業は
誰かが金儲けしようとし、
誰かがそれに乗っかった結果。
他人の力ではどうにもならない。
己で己を律するだけだ。
万年ダイエッターは
ダイエットが趣味なのだろう。
的外れなやっかみを人に向けず
自己完結するならば、それもまた良し。
さて、太った栄養士。である。
太った料理人。とはわけが違う。
太った料理人が作る料理は旨そうだし
実際に旨い場合が多い。
美味しいものを食べるだけ食べて
厳選した美味しいものを
私に供してくれている気がする。
太った栄養士。のレゾンデートル…
太った栄養士に栄養指導される時
私は神妙な顔だったはずだ
パトラッシュとか哀しいことを考えていた。
噴き出してしまわないように。
自由に生きている私だが
人様にご迷惑をかけたくないし
このレベルの失礼なことはしたくない。
力士な栄養士に
ちゃんこ鍋…栄養豊富そうですもんね
と言いたくなるも我慢する
いや、待てよ。力士に失礼だ。
彼らが蓄えているのは脂肪ではない。
鍛えあげた筋肉だ。
目前の太った栄養士も実は…
だめだ…エプロンの紐が
三段腹にいい具合に格納されている
噴き出したら、
情緒不安定。とか書かれてしまう
清少納言は、説法を聴くなら
ハンサムな坊主がいいと書いた。
嫌な説法の時間も短く感じるものな。
栄養指導されるなら
せめて普通〜ぽっちゃりの人がいい。
令和の弁である。
あと、たのむから、
中学家庭科レベルの話なら
時間も税金も無駄だから、
しないで下さい。