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最近マイブームな古代ローマ皇帝のクラウディウス陛下について1~favorite,favor,decide,decision,heirを添えて~

 お久しぶりです。

 またまた間が空いてしまいました。

 

 前回で本当に伝えるべきことは書いたので、今回から好きなことをつらつらと述べていく……つもりが、あれ? 俺って好きなことって何だっけ? と自問自答におちいり、健康状態も重なって、絵の方に活動の重心を移している感じだったんですが、そもそもそんな余裕は俺にはないんでした。

 

 療養生活は日常に支障をきたすレベルで、認知の具合が絶壁に向かって下り坂ですし。

 腎臓の数値も悪くなる一方。これはやばい。

 そもそもエッセイは日数をかけずに書くという目的もあったのでした。


 ということで、とにかく自分の書きたいものを手当たり次第、ひたすら書いていくスタイルで、どれぐらいか分かりませんが、そこまで長くもない残された日々(だって俺の体内年齢60歳だし。9を見て6と書類に記入してしまうくらい症状が進んでるし)を、できるだけ有効に使っていきたいと思います。


 で、最近のマイブームは、クラウディウス陛下。

 地中海世界、好きだわあ。

 特にこの人はfavorite(一番お気に入り)です。


 ちなみにfavoriteの語源は、fav.

 ファブ。ファンと似てますね。ユーチューブのfavoもこの意味なのかな。良いと思う。好意をもつの意味のハートマーク。あれ便利ですよね。


 で、favの意味は好意を持つ、です。

 favにorがつくとfavor。

 これは好意という意味になります。

 また、何かをする言葉、いわゆる動詞ってやつでもあって、好意を示すとも使うことができます。


 好意、好意を示すのfavorにiteがついて、もう、好きや! 好きや! とにかく一番好きやねん!!!!

 みたいなノリのiteがついて、

 favorite(一番お気に入り)になったんですね。 


 ではこのクラウディウス陛下。

 彼の何が俺の琴線に触れたのか。それは……。


 不幸だけど頑張りやな皇帝様。


 民会で色々決めるには規模が大きくなり過ぎた、古代ローマ。

 その制度的な問題をクリアするために中央集権的に帝政に移行したローマ。


 ようは民会であーだこーだ言って多数決やってる暇がないくらい、戦争やら税金やら農業やら統治やらが複雑、大規模化してにっちもなっちもいかなくなったから、速やかな決断を!!!

 ってことで帝政になったんですけど……。


 決断をするのも人です。ちなみに決断はde(離れて)+caedo(切る)が語源です。決めるってことは、切り離すことでもあるわけですね。

 日本語の決断も、決めて断つだし。何かを決めるということは、そこに含まれない可能性を捨てるということでもあるわけです。


A君と付き合うということは、他の男子とは(現実は色々ありますが)付き合わないということですからね。


 財布の中の1000円でとんかつ定食800円のランチをしたということは、担々麺900円への想いを捨てたということになるわけです。

 後日? 決断は一瞬一瞬です。後日なんて……まあ、それはいつか書きたい題材でもあります。


 で、このdecide(決断する)が~すること、になったのが、decideの後ろのdeが取れて、代わりにsionがついた、decisionです。


 正式には、

 de(離す)+cis(切る)+ion(こと)

 なんですけどね。切り離すこと。それが決定。


 でも、decisionをするのは人間です。

 古代ローマの貴族は現代なら超エリート!!! って感じで、代々優れた素質を持つ家が、他の(ひい)でた才能を持つ者を迎え入れてきたんですね。

 ということは血統的に優秀。超優秀。

 でも、そんなことを言っても、人間は人間です。


 皇帝が世界の行く末をdecideする。

 そのdecisionに万民は従わなければならない。何故なら、それは最高権力者が下したdecision(決定だから)。


 でも……くり返しますが、皇帝だって人間です。

 間違いもする。カエサルが帝政システムの青写真を描いて、アウグストゥスがなし遂げた帝政ローマへの移行。たくさんの犠牲が払われました。

 damageは万民に及びました。でも、それでも社会は前に進む。進ませる。その意志と気概。

 カエサルもアウグストゥスも持っていたそれを、クラウディウス陛下の前の皇帝はもっていませんでした。


 ようはお坊ちゃん。とにかく人気取り。無駄な公共事業を乱発。この事業には戦争も入ります。

 贅沢もしまくり。庶民の生活は苦しいのに。戦況だって厳しくなる。

 あんまりにも酷いので、彼は暗殺されました。本人には悪気はなかったんだと思いますけどね。

 

 とにかく彼は死に、残ったのは莫大な負債でした。

 そして、そんな彼の後継ぎとなったのが、クラウディウス陛下でした。


 ちなみに後継ぎは、英語ではheirと言います。

 語源はheres(受け継ぐ).

heres(受け継ぐ)にir(人)がついて、heir(後継者、後継ぎ)ですね。


 ir(人)はer(人)と似ているというか、根っこが同じなのでしょう。

 teach(教える)にer(人)がついてteacher(教師、教える人)とかね。


 ちなみに、heirはhair(髪の毛)とは一切関係ありません。

 hairの語源はheran.ゲルマン語だそうです。原始ドイツ北部地方の言葉ですが、その当時のドイツ人については、また別の回で。


 でも、クラウディウス陛下の頭髪は薄くなったんだろうなあ。

 45をこえてアラフィフ。後継者、heirになったは良いけれど、受け継いだ、take overしたのは巨額の負債。そんなクラウディウス陛下をはた目に、皇妃になれたと狂気乱舞してたのが……次回の中心人物、メッサリナ様(超絶ハジケてる人)です。


 では復習。

 

 favorite:一番のお気に入り。元々の語源はfav.好意をもつ。

 favor:好意。favにorがついた形。

 decide:決断する。語源はde(離れて)+caedo(切る).何かを選ぶということは、他の何かを切り離すことなんですね。

 decision:決断。de(離す)+cis(切る)+ion(こと).離して切ること。それが決断。断つと決めたこと。あたしはあんたと別れる!!! そしてあの人と幸せになる!!! それがあたしの決断や!!!! みたいなノリ。

 heir:後継者。語源はheres(受け継ぐ).これにir(人)がついて、heir(受け継ぐ人。後継者).でもクラウディウス陛下は皇帝を継がない方があそこまで悲惨な家庭生活にならなかったんじゃないかな……。


 それでは次回。あなたは、リナさん、めっさ半端ねえ、と言うことになるかもしれません……!!!!

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