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いじめの相談先について”damage,lawyer,law,surgeon,surgeryを添えて”

 こんにちは。間が空きました。

 いじめ問題について前回述べて、要は

「いじめにあってるなら学校に行かなくていいんだよ。だって先生っていじめっていう異常事態に対応するプロじゃないし。そもそも学校って暇つぶしの場所だし」

 みたいなことを主張したんす。


 でも、そうなのかな?

 つまり、いじめってのは加害者と被害者がいるんだけど、でもそれは異常なことなのかな?

 と悶々と考えて、調べて、世の中に充満する不幸に凹んでdamage(だみじ)受けて筆をとれなくなりつつ、優しさしかない世界、Vチューバ―様の放送に浸りながらファンアートを描いたりしていました。


 ところでdamage(だみじ)ですが、ラテン語が語源です。いやあ、多いですね、ラテン語。もう英語を勉強したいなら、ラテン語覚えた方が早いんじゃないかな。はい、冗談です。冗談です。

 2回言いました。just kiddingっやつですね。


 で、damageの元のラテン語。

 damnum(損害)。似てますね。なまったのかな。古文も現代日本語とそっくりの言葉とかありますもんね。 

 平安の『かなし』が現代の『可愛らしい』だったりして。


 で、damnumは色んな意味が組み合わさってるんですが『分けられて犠牲にされたもの』が、ラテン語的な解釈となります。損害。もう使えませんもんね。


 で、前回の復習。bully、bull、cow、mercy、school

 bully(いじめ)はbull(雄牛)のような人間が、それこそ中世の売春婦を虐待する男のようなクズの所業。bull(雄牛)と違ってcow(牝牛)はmilkもくれるしmercy(慈悲)にあふれてるのに。

 その差のなんたることか。

 でも慈悲ってのも貴族的な上から目線の言葉なんだけど……。

 貴族とか、余裕ある人が暇をつぶしに教養を身に着ける場所がschoolであって、そんな場所で中世みたいなbullyがあっても教師は対応できんわな。だって教師だし。

 勉強を教えるのが専門で、いじめの対応訓練受けて教師になってるわけじゃないし。

 

 例えていうならば、lawyer(弁護士、法曹業務従事者)がsurgeon(外科医)の仕事をできるか、みたいな感じです。

 ちなみにlawyerの語源はlaw(法)にyer(人)がついて、法律を扱う人。覚えやすいかも。

 player(プレイヤー)もplay(プレイ、遊ぶ)にyer(人)だし、buyer(買い手、仕入れ係)だってbuy(買う、仕入れる)にyer(人)ですからね。

lawの語源はlaga。置かれたもの。広場にでもはり出されたのかな。きまりが。設置されたのかな。ルールが。古代の話ですからね。民会という会議でみんなで問題について話し合って、それじゃあこれこれはこうしよう。ということでルールを設置。広場にはり出された。こんな情景をほうふつをさせるのが、lawという英単語です。


 でもsurgeon(外科医)にyerってつかない。何故でしょう? 疑問に思ったそこのあなたは才能がある。

 何の才能かはわからんけど、とにかくある。


 surgeon(外科医)の語源はラテン語でchirurgus(きるるぐす)、外科医。

 chiru(きる)が手、るぐすが働くって意味。手で働く。そこにergon(仕事)が重なって、手で働く仕事をする人、となったそうです。


 ラテン。それは明るい地中海。ギリシャ、アテネ、ローマに彫刻。美食と戦争。パンと見世物。

 演説する人、詩を書く人、パンを焼く人、演劇する人(市民権なかった、不憫)と色々いますが、ちゃんとラテンの世界にもいたんすね。chirurgus(きるるぐす)、外科医。

 手を精緻な動きで使用し、職務を果たす、それこそ仕事人。という意味のergon(仕事)がついて、surgeon(外科医)になりました。

 今でもカルテに書いてあったりします。手技を行うって。これはラテン由来ですね。


 ちなみに手術はsurgery。語源はsurgeonと一緒です。手で行うこと。つまり手術。chirが歴史の中でsurになった。geryは仕事。geonは仕事をする人。


 はい。全然bully(いじめ)の問題と関係ないじゃんと思ったそこのあなた。

 その想いは正しい。


 でも、思い出して下さい。いじめにあったらどうするか?

 殴られたら? 

 物理的なdamage(損害)を肉体に受けたら?

 例えば外科的なsurgery(手術)をsurgeon(外科医)に依頼する必要に迫られるようなdamage(損害)を受けたら?


 お医者さんにかかりましょう。外科です。内科ではありません。精神的に追い詰められて、不安症が発症している場合は心療内科かな。今は思春期外来とかありますから、大丈夫。


 病院に行って、診断書を書いてもらいましょう。

 そしてその足で警察に被害届を提出。それから、弁護士に相談です。

 今のbully(いじめ)は深刻ですからね。被害者を悲惨な姿にして、スマホで写真を撮って脅しの材料にする、とかありますがね。

 

 そこはあれです。lawyer(法律業務従事者、弁護士)の出番です。全部証拠になります。確認して、回収してくれます。

 でも弁護士ってお高いんでしょう? 

 とためらうそこのあなた。ちゃんと、自治体には正義に燃えた弁護士さんたちがいるんですよ。

 彼らは紹介を待ってます。

 え? 恥ずかしい? 例えばお腹にあざができるほどのdamageを負う。医者に見せる。

 見せますよね。プロですから。弁護士はそういう物事のプロです。見せて恥ずかしい相手ではないんですよ。


 学校の教師は……最後でいいんじゃないかな?

 彼らの専門は勉強を教えることだし。もちろんいじめの対策も仕事だけど、いじめられるあなたを守るのも仕事なんですけどね。いじめの加害者たちを守るのも、彼らの仕事ですからね。


 その点、お医者さんならちゃんと事実を診断書に記録してくれるし、弁護士は100%あなたのために戦ってくれます。


 ということで、いじめにあったら、お医者さんと弁護士のところにいきましょう。弁護士は自治体で紹介してくれますからね。


 うーん。いじめの理由について書きたかったんですが、長くなるので次回。

 できれば、世にはびこるいじめ加害者と、黙認する無能教師たちが、弁護士の仕事におびえるような、そんな社会になって欲しいものです。


 学校のいじめが悲惨な一番の理由って、結局無法地帯だからなんですよね。


 では今回の単語の復習です。


 damage:損害。ダメージ。元々は、分けて犠牲にされたもの。

 law:法。元々の意味は、置かれたもの。法とはおかれるものなんですね。施行とからめればイメージしやすいかも。

 lawyer:弁護士。法律業務にかかわる人。law(法)+yer(人)。実はもっと細かい分類が、英語ではありますが、それはまたそのうち。

 surgeon:外科医。元々は手で仕事を果たす人。surが手でgeonが仕事をする人。仕事人かっこいい。

 surgery:外科手術。surが手でgeryが仕事。surgeonと語源が一緒。ラテン語万歳。


 しかしラテン世界は本当にチートですね。医学、工学、建築学、ほとんどの英語に関わる言葉がラテン語からきてるもんなあ。

 ちなみに、古代のラテン世界では、バターは医薬品です。傷口に塗ってました。

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