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<ケブラー編> 93.大剣豪マカムとザムザ

93.大剣豪マカムとザムザ



―――その日の晩、食堂―――


「は、初めまして・・・お、俺はエルガド。カムスに認められてあんたたちの仲間になることになった。よ、よろしくな!」


「・・・」

「・・・」


ソニアとエスカは黙って食事を続けている。

フォックスで一応行動を共にすることになったエルガドは、スノウ、エスカ、ソニアの三人で夕食を始めた後に突然やってきて、軽い挨拶をしてスノウの隣に座りスノウに断りもなく勝手に色々と食べ物や酒を大量に注文したあとに、「誰?」といった表情で自分を見ているエスカとソニアに対して、「お前話通してないのか?」と言わんばかりの図々しい態度をスノウに見せた上で事実と違う図々しい挨拶をしたのだった。

そのため、彼に対するエスカとソニアの第一印象は最悪となり、強力に無視される結果となった。

エルガドはチラチラとスノウに目をやりフォローを要求している。


「えっと、目隠ししてるのがアンだったな。そんで口を布で覆ってる方がトーカか。そのマスク食いづらくないか?てか、アンは目隠してよく食えるな。実は透明の布だったりしてーわっはっは」


「・・・」

「・・・」


沈黙が続く。


「い、いやな。俺ちょっと南軍に借りができてしまって、それで恩返しに南軍に入ろうとクエスト受けに行ったらカムスが一緒に行かないかってしつこく誘うもんだから仲間になっちゃった・・・へへ」


「・・・」

「・・・」


エルガドは少し可愛く発言してみることで気を引こうとしたが余計にマイナスの印象を与えてしまったようだ。

特にソニアは全身に鳥肌が立っており、ソニックに代わりたく仕方ないという表情を浮かべていた。

その雰囲気に耐えられなくなったスノウが口を開く。


「私たちは南軍のマカム軍に参加する。おそらくそこにザムザもいるはずだ」


「!・・本当か?!」


「ええ。フォックス支局長に確認したからね。私たちはザムザと同じ軍で彼を見つけ様子をみつつ、私たちも武功をあげる。賞金もかなり出るそうだ」


もちろん賞金目当てではない。

エルガドの手前、共闘を申し入れる目的で天帝に近づくチャンスを得るためなどとは言えないからだ。

だが、ザムザとはすぐに接触することになるだろうと思い、名前を伏せるのはやめた。


「そのザムザってのはあんたらの仲間か?そしたら4番目の仲間だな。俺にもやっと後輩ができるってか。ビシバシ鍛えてやらないとな!わっはっは!なんつって」


会話に割り込んできたエルガドに対してムッとする女性陣。

結局その日、エルガドは要所要所で話しかけるも一瞬も三人から反応してもらうことなく食事を終えたが、最後は 「楽しかった」 と笑顔で部屋へ戻っていった。

その後スノウは、エスカとソニアから執拗に文句を言われ、なぜ一緒に行動することにしたかを責められ続けたのは言うまでもない。


翌日、金剛の槍マカム軍の管理棟へ赴いた。

人事係でクエストを受けたことを告げると明日出兵する軍に参加するよう指示を受けた。

2日前にイードから旋風隊の一角を担うレンデ・ガジ通称マゴイチと呼ばれる大将率いる五千の軍がキョウに向かって侵攻し始めたとの情報に基づき、急遽出兵することになったようだ。

マカム軍には3つの分隊がありスノウたちはその中の第2分隊に組み込まれることになったが、今回相手はレンデ軍が総出でくるためマカム軍が総力をあげて迎え撃つことになったとのことだった。


そしてマカム軍の組織図をもらったスノウたち三人は驚く。

マカム軍の3つの分隊のうちの第3分隊の隊長を任されているのがザムザだったのだ。

2日前に第3分隊が近隣まで来ていた北軍のリュウソウ軍のいち分隊を迎え撃つために出兵した際、罠にはまり分隊長が命を落とし、かなりの兵を失った小戦があったらしいのだが、その戦いで恐ろしいほどの強さで相手の分隊長を討った武功によって空席となった分隊長ポストにいきなり据えられたという超スピード出世だった。

ザムザは単独敵を殲滅させただけでなく、負傷している仲間を抱え何度も往復して救出したという。

そういった勇敢かつ仲間の命を大切にする行動によってとにかく生き残った兵が皆ザムザを恐れ称えていることと、ザムザ本人が北軍への憎悪を強烈に示したことから異例の大抜擢になったらしい。


「カグラミだとは名乗っていないようだな」


「そうだね。ジムール王の話で言えば、ヨシツネ・カグラミは金剛の槍の3強の一角を担っていたわけだが結局あの後どうなったのかわからないからね。頭領であるリュウオウが天帝を裏切っていたことが天帝に伝わっておらずヨシツネを悪者にしているとするとカグラミの名は出さない方がよいだろうしね」


エスカは少し複雑な表情になった。


「よぉーし!これで恩が返せるな!カムス!俺が武功をあげたら褒美は何がもらえるんだ?」


発する言葉ひとつひとつが図々しいエルガドを無視してスノウたちは戦に備えて武具の購入と携帯食料の購入のために商業区域に向かうことにした。


―――翌朝―――


金剛の槍マカム軍総勢七千の兵がマカム邸前の大広場に集結している。

その規則正しく整列している様子は圧巻だった。

そして屋敷の3階にあるテラスから一人の老剣士が出てきた。

次の瞬間、前方の半分ほどの兵が右腕の肘を曲げ右手拳を胸にあてるような敬礼ポーズをとった。

それに遅れるように後ろ半分が同様のポーズを取った。

おそらく後ろ半分が傭兵なのだろう。

老剣士が軽く手をあげると一斉休めのポーズになった。


「あの老剣士がマカムだ。あの歳だがめちゃ強いんだ」


エルガドが自慢げに三人に説明したが、無視された。


「みんなご苦労。これからレンデ・ガジ軍との総力戦に赴く」


『おう!』


一体となった掛け声の返事が凄まじい空気の振動となって体に響く。


「我ら天帝率いる南軍と有象無象の反乱因子たち北軍との戦いは最終局面に移っているが、これはその初戦と思うておる。お前たちには何度も言うておるが戦には風が重要だ。初戦を落とせば風向きは北軍に追い風となろう。風とは軍の士気であり、運でもある。軍とは個々の武力で成り立っているものではない。皆の心の一体感で成り立っているものだ。つまり風を味方にできない軍は士気も運もなく一体感が保てなくなるということだ。だから我らは勝たねばならん。次以降の戦に向かい風を吹かせるようなことがあってはならんからだ。良いかわしの息子たちよ!心を一つにして必ず勝てると信じて運を味方につけるのだ。そして風を呼び込み勝利を掴もうぞ!」


『おおおおおおおおおお!!!』


最初の発声とは比べ物にならないほどの地響きのような掛け声が響く。

このマカムという老剣士は剣豪とのことだったが、兵法戦略にも長けている軍略も持ち合わせた男なのだとスノウは思った。


「スノウ!」


小声でエスカがスノウを呼ぶ。

そして目でどこかの方向を示した。


「!」


七千人の軍が3つの分隊になっている中、左側にいる先頭に立っている人物がザムザだったのだ。


「なんだ・・あれは」


驚いたのはザムザを見つけたことではなく、その姿だった。

スノウよりも背が低く、引き締まる筋肉はあったもののどちらかというと細身な容姿だったザムザが、この数日間で身長が180センチほどに伸び体つきもオーガと遜色ないほどの筋骨隆々なものとなっていたのだ。


「一体ザムザに何が起こっているんだ?」


直接会って聞いてみるしかないとスノウは思った。


・・・・・


・・・


旋風隊大将レンデ率いる北軍はトミシ山の北を廻ってキョウへ南下してきている。

スノウたちが通ったルートとは逆回りのルートだ。

そして広大なコフ平原で軍はお互いを認識した。


「この平原が戦いの場になるんだな」


両軍ともに大太鼓をならして戦いの火蓋が切って落とされた。

マカム軍は3分隊分かれて突き進む。

第1分隊は右と第2分隊は左で左右から回り込んで攻め、分断された中央をザムザ率いる第3分隊が割って入り本陣を叩く作戦だった。

対する北軍はその配置を見て即座に隊形を変え、6千の軍を3分割し両脇に1500ずつ、中央に3千という形で中央突破を防ぎかつそのまま逆に南軍の本陣を叩きに行く作戦だった。

本来拮抗する両軍だが、1千の兵力差と士気の高さの違いからマカム軍が優勢だったが、北軍のレンデ軍には策があったようだ。


両軍がぶつかる。

中央で大きく兵が吹き飛ぶ様が遠くから見えた。

スノウたちはそちらに目をやると、騎馬に乗り3メートルは超えるかと思われる巨体の武将が無双していたのだ。


「あれは・・・ゲレエンだ!!」

「何?!ゲレエンだって?!あれは噂じゃなかったのか?!」

「いやあの毛で覆われた巨体・・・間違いなく獣人だ・・そしてあの矛!あんなデカイのを軽々しく扱えるのはゲレエンだけだ!」


何やら兵たちが騒いでいるが、その理由は3メートル超える武将が熊の獣人で矛を使う剛将ゲレエンという存在だったからのようだ。

ゲレエンという武将は噂の存在だった。

見たものはほぼおらず、その容姿と恐ろしい強さからその存在を信じるものがいない上、実際に見たものが帰還することがなかったからだ。

レンデ軍の策とは副将としてゲレエンの投入だった。

それが功を奏したのか、マカム軍の士気はみるみるうちに下がっていった。


「よし、武功をあげるチャンスです。横から切り崩してあのゲレエンとかいう武将を討ち取りましょう」


スノウはエスカ、ソニアついでにエルガドに指示を出した。

とにかく自分たちのいる左側から北軍の隊列を崩しそのまま中央のゲレエンに向かって各自好きに戦いながら進むという指示だった。

エルガドの実力はさておき、三人の強さは相手と天地の差であるため、変に連携を取る必要もなかったためそのような指示となった。


ソニアは音熱魔法で巨大な炎爆発を巻き起こし所々に兵の手薄となる場所を作り出し、エスカは一直線に切り込んでいく。スノウは体の中で螺旋溜め込んでを流動で反発させて押し出すと同時に共鳴を込めた拳で地面を打ち、螺旋を共鳴に乗せて周囲100メートルの兵たちを一瞬にして倒していくという技でどんどん進んでいく。


(前々から試したいと思っていたが上手くいったな。これを一点集中で打ち込めばあのヘクトリオンン5のセクトも倒せるか?この戦いで少し試してみよう)


エルガドもオーガ特有の怪力とスピードで相手の兵を薙ぎ倒しどんどん進んでいく。


―――マカム本陣―――


「うむ。あの四人は何者じゃろうか。凄まじい強さよの。よしザムザを呼べ」


マカムはザムザを呼んだ。


「お呼びでしょうか、マカム様」


「敵の陣形が崩れた。この流れで左の第2分隊を敵中央部隊にぶつける。お前はあのゲレエンとレンデの首を取って参れ」


「は!」


するとザムザは凄まじい跳躍と共に一瞬でその場から姿を消した。


「ゴホゴホ・・・もう少し静かに行かんか・・・これだから若いもんは」



―――第2分隊―――


「カムス殿、このままあの獣人武将を討ちますか?」


「ああ!」


「あれは私に任せてくれ」


そういうとエスカが前に出る。


(全く・・・あいつから剣を取り上げたら何が残るって感じだな)


北軍の左軍は完全に崩れてしまった。

エスカを援護する形でスノウとソニアは中央軍の殲滅に向かう。


―――中央軍―――


「うおぉぉぉぉぉ!!」


巨大な矛を振り回すゲレエン。

一振りで十人は吹き飛ばしている。

そして一際大きく振り上げて強烈な一振りを見せようとしたその時。


ガキィィン!!!


エスカが強烈な矛の一撃を剣で受けた。


「何ぃ!!!」


ゲレエンは受け止められたことの無い自分の渾身の一撃を止められて驚愕している。

だがそれもすぐ怒りに変わる。

眼球が真っ赤になっている。


「うおぉぉぉぉ!!!」


ガキキィィン!!!ガカン!!!ガキキン!!!


凄まじ矛の強撃のラッシュが続くが、エスカは全く吹き飛ばされることなく防ぎ切っている。

そしてさらに力を込めるべく矛を振り上げた。


「お前の戦いぶりは隙だらけだ。神紅」


そう言うとエスカはイシルに学んだ神楽巳流奥義を繰り出す。


キィィィィィィィィン!!


「な!!」


エスカは驚愕する。

そこにいたのは自分の神紅を左手て掴み止めているザムザがいたのだ。


「俺の獲物を奪うなよ」


ザムザは剣ごとエスカを放り投げる。


「さぁ俺の出世の踏み台になれ」


そう言ってザムザは凄まじいスピードで剣を振り下ろした。

そしてそのまま敵本陣の方へと向かっていった。

直後、ゲレエンの体は左右真っ二つとなってその場に肉片として転がった。


「くっ・・・がはっ!」


エスカが膝をついている。

どうやら放り投げられる直前に強烈な蹴りを鳩尾に食らったようで口から血を吐いた。

少し遅れてスノウたちがエスカの元へ辿り着いた。


「おお、終わったか」


スノウはゲレエンの死体とエスカの剣を見て不信に思いエスカに問いかける。


「何があったエスカ?!これはお前じゃ無いな?」


「ザムザだ・・・。私は彼に強烈な蹴りを食らってこの様だ・・・」


「どうなってる。お前ほどの実力者にあのザムザが・・・」


「彼の成長スピードは異常だ。あのままでは力の増幅が自分の体の限界を超えてしまう・・・助けないと」


―――北軍本陣―――


「殿!凄まじいスピードでこの本陣に向かってくる者がおります!」


「ゲレエンはどうした?!」


「伝令によりますとつい先ほど討ち死にしたと!」


「何?!まことか?!」


報告を受けて驚愕しているのはこの北軍を率いている大将レンデ・ガジだった。


「ぬっ!あれか!」


「はい!どうかお逃げください!あの者の強さは人にあらず!」


「は!!このような醜態を晒して我だけおめおめと帰れるものか!この世界一の炎使いと謳われたレンデの炎!消せるものなら消してみよ!」


「殿――!!」


レンデは馬に乗り後方に下がっていく。

逃げているのではなく、強力な炎魔法を練っているようだ。

上空が明るくなる。

まるで太陽がもう一つ現れたかのように明るさとともに強烈な熱も発していた。


周囲の草木が燃え始める。

その間もザムザが全く勢いを止めずにレンデに向かって一直線に突進してくる。


「貴様か!この我の軍に好き勝手してくれた下郎は!お天道の怒りを受けてみよ!業火灼熱球!」


レンデは振り上げていた手を勢いよく下に振り下ろした。

すると凄まじい勢いで小さな太陽がザムザの方へと落下していく。


ドッゴォォォォォォォォン!!!!!バシューーー!!!


凄まじい爆音とともに周囲に強烈な爆風が広がる。

北軍南軍両方ともその周囲に兵たちは皆吹き飛んでしまった。


ガガーーーン!!!!


あまりの衝撃で衝突した部分がクレーターのようになった。


「ふははは!猪の如き輩は死んだ!形勢逆転じゃ!さぁ北軍の者たちよ!我らの戦いはここからじゃ!貴様らには我がついておる!さぁ心を奮い立たせろ!我についてこい!」


『うぉぉぉぉ!!!』


大将レンデの掛け声に呼応して北軍の兵士たちが声を上げる。

その直後。


ドォォォォン!!!


「誰が死んだって?」


レンデの全身に冷や汗が噴き出る。

なぜなら突如自分の耳元で声が聞こえたからだ。

ゆっくりと後ろを振り向きながら目を背後に向けた。

そこには虫のような牙が生えており、皮膚がまるで人形のように硬質的に見える鬼神のような顔があった。


グブゥゥッ!


「がはぁ!!!」


レンデは顔を上に向けて血を吐いた。

その血は勢いよく周囲に撒き散らされた。


「その首もらっていくぞ」


「ははははぁ!!誰かは知らぬが人ならざる存在よ!貴様の命の炎も消える寸前だぁ!!我にはわかる!一足先に冥土で待っておるからなぁ!ふはははぁ!!」


ザッパァーーー!!!



レンデの首が宙を舞う。


ガシィ!!


それを軽々と掴んだと思うとザムザは凄まじい勢いで自軍へ戻っていった。


今回の戦は南軍の圧勝だった。

北軍の残された兵たちはほとんど捕らえられた。

南軍に寝返るか、捕虜として投獄されるか選ばされるのだが、北軍はそのほとんどが傭兵なため、そのほとんどが寝返った。


・・・・・


・・・


―――翌日―――


マカム領内に帰還した兵たちが出兵前同様に整列している。

そのほとんどが生還したため、出兵前とほぼ変わらない相関な景色だ。

そして屋敷の玄関からマカムが出てきた。


「みなのもの。大義であった。此度の戦は我が軍の圧勝に終わった。皆の功績を讃えて褒美を取らせたい。皆には今回の給与、報酬を20%増しとする」


『うおおぉぉ!!』


兵たちが一斉に沸いた。


「そして今回の圧勝に大きく貢献した者たちにはさらに特別な褒美を用意している。まずは此度から我が軍に加わってくれた異国の戦士四人だ」


スノウたち四人が呼ばれた。


「君たちには天帝自ら褒美をいただけることになっているから後日日を改めて連絡があるだろう」


突然知らない四人が呼ばれて功績を讃えられている状況に兵たちは困惑していたが、第2分隊で実際にスノウたちの戦いを見ていたものは当然だと言わんばかりの声を上げた。


「そして今回最も多大なる武功を収めたものは第3分隊長ザムザだ!ザムザには今後、我が軍の副将を担ってもらう。それに合わせてこの領地内の東側にある屋敷と領地が与えられる。皆のもの、ザムザの指揮のもとよろしく頼む」


『おおおおおおおお!!!!!』


当初新参者として嫌厭されていたザムザだったが、その無双ぶりから誰もがその実力を認めていることと、見た目が徐々に無機質な恐ろしい姿になっていくことから誰も異を唱えることはなかった。


ザムザに自分の剣を軽々と受け止められたエスカは急激に変貌していく彼が心配でたまらなかった。

一方スノウはそんなエスカの心情も察しつつ、いきなり天帝との謁見の機会が訪れたことを幸運に思っていた。






次はなるべく火曜日に上げられるように頑張ります。

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