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<ゲブラー編> 69.神の化身

69.神の化身



ガキィィィン・・・・


モウハンは装置を壊そうとするが剣ではびくともしない。

仕方なく、鎖を切断することに切り替えた。


ジャキィィィン・・・


鎖が切断された。

そしてその鎖をすぐさま掴むと力一杯引き上げた。


ズザザァァァァ


幅1メートルほどの通路に再度骨と化した “ナニカ” を引き上げたモウハンは、先ほどの光景と同じように体が再生されていくのを見守った。

ボロボロの骨が徐々に強固に伸びていき、人体骨格を形作った。

そして肉や内臓が再生し、全身に血管が張り巡らされる。

心臓が動き出し、収縮する度に血管が膨らんだり萎んだりしている。

頭部には既に目玉が形成され、モウハンの方を見ている。

グロテスクな姿にも関わらず、眼球だけこちらを向いている光景は不気味としか言いようがなかった。

そして皮膚が再生され始める

髪が生え始め、髭も伸び始めている。

その姿は慎重2メートルほどで筋肉隆々の大男だった。

モウハンは、その男を担ぎ通路をゆっくりと進みながら第8層ムゲンをあとにした。


第7層に登ったところで耐熱防護服を脱いでところどころ破り、大男に着せた。

全裸だったので流石にそのまま運ぶことは不味いと思い対応したのだが、着せた後に破ってしてまったことでヌリークに怒られるのではと、少し残念な顔をした。



・・・・・


・・・


それからモウハンはその大男を担いで第1層トウカツまで戻ってきた。

そしてモウハンが国防法を改正したことによって作られた診療所へ大男を運び込んだ。


「先生!いるか?!」



診療所は然程大きくはなかったが、治療設備は整っており、ある程度の手術もできる充実したものだった。


「誰じゃい!ってなんだ、ただのモウハンか」


その奥からモウハンの呼び声に反応するチャキチャキとした嗄れた声が返ってきた。

モウハンが先生と呼んだ人物はダイコクという名の医者で、かつてはジグヴァンテで大きな病院を運営していたが、引退していたところモウハンに目を付けられナラカからいつでも地上に戻れる特権階級としてナラカ内の診療所で医者としてナラカの人々を面倒みることと、そして後任となる医者を育てることを頼まれ続けて仕方なく引き受けた良識ある男だ。

見た目は小柄でつるつる頭に両サイドから白毛が尖って生えている不思議な髪型で、丸メガネをかけ、白い髭を生やしており、一見表情がわからず口も悪いので小難しそうに見えるが実は心優しい男だった。

ちなみに治療設備や手術設備はダイコクが私財を投げ打って持ち込んだものだ。


「俺はただのモウハンだ!・・じゃなくて、先生にお願いがあるんだが、この怪我人の手当をして欲しいんだ」


「何じゃい、今儂忙しいんじゃ!って怪我人か!じゃぁこっちへ運べ!」


「わかった!」


モウハンはダイコクの指示に従って大男をベッドへ寝かせた。


「どれどれ、どんな怪我人じゃろかいな!っと」


ひょこひょこ歩いてきたダイコク医師は突如その場で足を止めた。

そして突如大泣きし始めた。


「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」


「どうした先生?!」


「うぉぉぉぉぉぉ!何ということじゃぁぁぁぁぁ!!!!」


叫ぶダイコク。

どうやらダイコクはこの大男が何者か知っているようだった。


「先生!こいつが誰か知っているのか?」


「知っとる!!わしはこの方を知っとる!知っとるぞぉぉぉぉ!!!!うおぉぉぉぉん」


大粒のなみだを流して泣いている。


「誰だ!先生、こいつは誰なのだ?!」


「誰も何も・・・・この方は先代のゾルグ王国国王のヤマラージャ様じゃぁぁぁぁ!!!!」



「ええええ?!」


モウハンは目が飛び出るほど驚いていた。



・・・・・


・・・



「よし・・これで大丈夫じゃろ。傷もほとんどないし、体には異常もない。多少栄養が不足しているようだから点滴すればじきに落ち着くじゃろて」


「すまないな先生」


「なぁに・・・礼を言うのはわしの方じゃ。いや、これはナラカに落とされた者たち全てがお主に礼を言わにゃならん話じゃの」


モウハンはヤマラージャ王を知らない。

厳密に言えば、ヤマラージャ政権時代のゾルグ王国とゲキ王国は親密な関係で、ヤマラージャ王とトツ王は懇意にしていたことからその名前はよく聞いているし、ゲブラーの歴史で何度も登場する名前のため、存在自体はよく知っていたが、モウハンが物心つく頃には既にヘクトルによって失脚させられていたため知らないのだった。

そのようなことがなければ本来王家の付き合いという事で親密な関係であったことは間違いなかったのだが、このような形で会うことになろうとはモウハンも想像だにしていなかった。

モウハンは、ヤマラージャが第8層ムゲンで恐ろしい責め苦を受けていたことは伏せていた。

まず、本人になぜあのような状態になっていたかを聞き、本人から語るべきと思ったからだ。




数時間後、ヤマラージャは目を覚ました。


「おおお!!王よ!!目を覚まされたのじゃな!!」


「・・・その声は・・ダイコク・・・なのか?」


「おおぉぉぉぉぉん!!!そうじゃぁぁ!そうですともぉぉ!!」


「懐かしいぃなぁ・・・・懐かしいぃなぁ・・・・」


ヤマラージャは大粒の涙を流しながら同じ言葉を繰り返していた。

ダイコクもまた泣きながらヤマラージャの手を握り喜んでいた。


・・・・・


・・・


ヤマラージャは一旦目を覚ましたあと、安堵したのか笑顔のまま眠りについた。


「先生!ヤマラージャ王は大丈夫なのか?!」


「もちろんじゃ!何があったのかはわからんが相当お辛い状況が続いていたのじゃろうて・・・・。王はな、長年辛い戦争を続けゲブラーを9つの国にまとめ平定したのじゃが、元々100はあった国々を滅ぼした罪を一人で背負うほど強き漢なのじゃ。その時ですら涙ひとつ流さんかった漢がのぉ・・・」


「・・・・・」


「ゆっくり休まれるとよいわい・・・。わしがついちょりますからなぁ・・・」


その後、モウハンはつきっきりでヤマラージャの看護にあたった。

ダイコクは診療所にくる病人、怪我人を診ながら合間をぬってはヤマラージャの様子を見にきていた。

その甲斐あって3日後にはすっかり元気になっていたが、口数は少なかった。


ヤマラージャが元気になったこともあり、モウハンは一度地上に戻り公務にあたっていた。

最近希少価値の極めて高い良質のレガラが盗まれることが多発しており、その状況確認のためだった。

ナラカからグラディファイサーを輩出できるようになりつつある一方で、ナラカの治安がよくなったことで秘密のルートで侵入し、ナラカ住民になりすまして窃盗を組織だてて行っている集団がいるようなのだ。

だが結局窃盗組織を特定するには至っていなかった。



ヤマラージャがマグマの海から救い出されてから7日目にダイコクから連絡が入った。

ヤマラージャがモウハンを呼んでいると。


・・・・・


・・・



ガチャ・・・


診療所を訪れたモウハンはドアを開けた。

ヤマラージャはベッドではなく、横にある椅子に座って窓から外を見ながら飲み物を飲んでいた。


「ヤマラージャ王、俺を呼ばれたと伺い参りました!」



「すまないな・・・わざわざ呼び立ててしまって」


「いえ!いつでも馳せ参じます!」


「かしこまらんで良いのだ・・・。我はもう王ではないからな。君が我を救ってくれたのだな。まずは礼を言わせて欲しい」


そういうとヤマラージャは立ち上がった。

2メートルある身長は診療所の部屋の天井に頭がつきそうなほどだった。

その頭が勢いよく前に倒れてきた。

大男が見事なお辞儀を見せた。


「本当にありがとう!」


「やめてください!あなたが俺の立場でも同じことをしたはずです!この世は持ちつ持たれつ。人生は短いですが、その中で助け助けられを繰り返す。今回はたまたま俺があなたを見つけて助けただけのことです!」


ヤマラージャはゆっくりと座った。


「ありがとう。君は気持ちのいい男だ。似たような雰囲気の漢を私は知っている。彼は元気だろうか・・・」


ヤマラージャは力なく語りながら何か思い耽るような表情を浮かべた。


「それはもしやゲキ王国のトツ王ではないですか?」


「そ、その通りだ!トツだ!懐かしいなぁ・・・元気だろうか・・・」


「元気ですよ!」


「そうなのか!よかった!して、なぜ君はそれを知っている?君は何者か?」


「俺はトツ王の息子、モウハンです!」


「なんと!!!・・・・あの時のボウズか!!」


「俺と会ったことが?!」


「もちろんだ!まだこれくらいの頃だったかな。あの頃の君は野に咲く花が好きな大人しい子だった印象だが見違えたな」


「そうですか!俺は小さい頃そんなだったのですか!実は小さい頃のことはあまり覚えていないのです!」


「そうか・・・しかし君がトツ王の息子というのは頷けるな。・・・しかし何という巡り合わせか」


「そうですね!」


「して、君は今何をしているのだ?ここはナラカだと思うのだがゲキ王国の王子であればこんな所にいるはずはないだろう?」


モウハンは周りを目をやり、誰も聞いていないことを確認してから真剣な顔で話し始めた。

自分が今どのような立場にいるのか。

なぜそのような立場となったのか。

9国会議での出来事。

モウハンが仕掛けた6国同盟のこと。

そして、現在ゲブラーはどのような状態にあるのかを。


「そうか・・・」


ヤマラージャは眉間に皺をよせて苦しい表情を見せた。


「全て我の責任だな・・・」


「ヤマラージャ王・・・」


「もう我は王ではない。ヤマラージャで構わんよ・・・」


「いえ、そのような・・・わかりました!ヤマラージャ殿!」


「ははは・・・。君は優しいのだな・・・。このゲブラーを破滅の道に向かわせた張本人にまだ敬意を持ってくれるとは・・・」


「破滅の道?・・・一体何があったのです?!・・というか、俺があなたを見つけた時、マグマの中に沈められ燃えて溶けて蒸発したにも関わらず引き上げられたら体が再生していました!」


「・・・」


「い、いえ、お話したくないなら無理にとは言いません!」


「いや、よい・・・。何から話せば良いか・・・我はな、人間ではないのだ・・・」


「!!!」


ヤマラージャはゆっくりと話を始めた。



今から約400年前―――。


フロックウォー時代と呼ばれた100を超える国々が日々領地を奪い合い争っていた時代。

国が滅ぼされては生まれ、他国を滅ぼした国は新たな国に滅ぼされるといったことを繰り返していた時代だった。

そのような中、南の小さな国ゾルグ王国に王家の子として生を受けたヤマラージャは20歳のある日、神の啓示を受けることになる。


目の前にミトラ神が現れた。

そしてこう告げられる。


“今このゲブラーは常に争いの絶えない凄惨な世界となっており非常に嘆かわしいことだ。よって、そなたに使命を授ける。この世界を9つの国となるよう平定するのだ。たとえ何年かかろうとも。これからそなたを我の化身とする。そなたは我が生きている限り死ぬことはない。忘れるな・・・この地を9つの国に平定するのだ・・・”


こうしてヤマラージャはミトラ神の化身として不死となった。


そこから約100年間ヤマラージャは戦争に明け暮れた。

そして戦争で命を落としたり、国を滅ぼされ恨みを持って亡くなったりした者たちからの恨みを一人で背負って9つの国の平定を成し遂げた。

この期間を人々は神託聖戦と呼んだ。


平定後、ヤマラージャは自分の任は解かれ化身ではなくなりやっと死ねると思ったらしい。

現に20歳そこそこで止まっていた年齢から歳をとり始めたからだ。

ヤマラージャは滅んだ国々の跡地を周り、戦没者を供養してまわったという。

しかし、40歳を超えた時に突如自分の老化が止まってしまう。

ヤマラージャは何度もミトラ神に問いかけた。

自分の使命は果たしたはずなのに、さらに何をさせようというのかと。

だがミトラ神は応えることはなかった。


それから10年後。


空から巨大な隕石がゾルグ王国内に衝突した。

理論的にはその巨大な隕石の衝突はゲブラー全土を破壊し尽くすほどのインパクトがあるはずなのだが、ゆっくりと衝突した隕石はゾルグ王国内に巨大なクレーターを作り上げた。



ナラカの誕生である。



しばらく調査が進むと、不思議な力を発する鉱物が見つかった。

レガラと名付けられた遺物は希少価値があるため高値で取引されるようになり、レガラを発掘する者が大量にクレーターに訪れるようになった。

クレーター地下では採掘が進み、巨大な空洞地帯があることが判明した。

その期間はクレーター探索時代前期と呼ばれた。



さらに150年が過ぎ、発掘者たちはさらに下層を目指した。

巨大な空洞が8層あるところまで発見された。

その頃には発掘者たちが滞在する際に落とす金でクレーター内の空洞の上層3層は大いに賑わった。

4層以下はマグマ層に近いため、人が住めるような環境ではないため、発掘者たちは1〜3層で体力を万全にして準備を整えて4層以下に潜りレガラ発掘を続けた。

その期間はクレーター探索時代後期と呼ばれた。



ちょうど第8層が発見された頃―――。


ゾルグ王国で若くして宰相となった好青年はゾルグ王国をより発展させることに貢献したが、60歳を超えた頃、急に変貌したという。

その宰相の名はヘクトル・イリオースといった。


ヘクトルは長年の宰相としての地位と信頼を利用して軍の半分を掌握していた。

そして彼はヤマラージャ王を食事に誘った。

ヤマラージャ王はヘクトル宰相をとても信頼していたので快諾し楽しみにしていたという。

だが、料理には大量の睡眠薬が溶け込んでおり、流石のヤマラージャ王も眠ってしまった。

気づくと首と両手両足が鎖で繋がれた状態で十字架に張り付けにされていた。

さるぐつわで口を塞がれていたため、言葉を発することができないまま、目の前で裁判のようなものが行われているのを見ていた。

その場で饒舌に語っているのはヘクトル宰相だった。

彼が語っているのは信じられないことに、ヤマラージャ王はミトラ神を殺して不死となり、世界に100ある国々を残虐にも次々と滅ぼし自分を神の信託を受けた聖王だとして殺戮を繰り返した大罪人だというのだ。

既にヘクトルの手に落ちた陪審員たちはヤマラージャ王を一方的に有罪として、王位剥奪と国外永久追放とした。


だが。


実際に送られた先はナラカ第8層だった。

そこは一面マグマの海で有毒ガスが充満する超高熱の環境だったため、耐熱防護服を着て、マスクをつけ酸素供給されないと1分と生きていられない死のエリアだった。

1メートルほどの岩の通路を進むとその先には見たことのない装置が据え付けられていた。

薬で思うように力の入らないヤマラージャをその装置にくくりつけた。


「ヤマ様・・・。いや大罪人ヤマラージャ!お前はミトラ神の力で死ねないそうだな。よって私は実験することにした。その死なない力はどれほどのものかね。フハハハァ!」


ヘクトルはそういうとヤマラージャをゆっくりとマグマの海に沈め始めた。

生きながら焼かれ溶かされる。

そしてゆっくりとマグマに沈められることで永遠とも感じる恐怖と激痛は常人であれば1度として正気を保っていることなどできないし、すぐさまショック死するほどの拷問だったが、ミトラ神の化身として不死となったヤマラージャの体は、失神することも正気を失うことも許さなかった。

そして装置によって引き上げられる。

みるみる内に骨、肉、血管、皮膚と再生されていく体。

ヤマラージャは骨の状態であっても意識を保っているため、再生もまた激痛を伴うという沈められても地獄、引き上げ荒れても地獄という責め苦を与えられていた。


「ウホォーすごい!これほどの再生能力とは、ミトラ神の力は一体どれほどのものか!興味がある!興味があるぞ!」


そう言ってまた沈めた。

数回繰り返すと、飽きたようでヘクトルは最後に一言吐き捨ててその場を去った。


「お前の親族、お前を慕う家臣や民、お前を友とする国は全てあの世に送ってやる」と。


それから約13年間、数えきれないほどの昇降を繰り返し、焼き溶かされては再生を繰り返していた所をモウハンに救われたのだった。


・・・・・


・・・


「・・・・」


モウハンは珍しく発する言葉もなく、鬼神のような怒りの表情を浮かべていた。

握った拳からは血が滴っている。


「我を思って心を痛めてくれるか・・・ありがとう。だがな、ダイコクから聞いたが、我が失脚してから万を超える民が殺されたと聞いた。そしてかつてたくさんの発掘者が訪れ栄えていたこのナラカ1〜3層はヘクトルによって破壊しつくされ劣悪な環境にされた後、まるで踏み絵を踏ませるように少しでも我を慕ってくれた民たちを次々にこの劣悪な環境へ落としたと聞いた。全ては我の責任だ」


ドゴン!!!


モウハンが立っている場所の床が抜けた。

あまりの怒りで立っている場所がオーラで破壊されたのだ。


「モウハン?」


「ヤマラージャ殿。お話があります」


これまで聞いたことのないモウハンの声だった。

異様に低く落ち着いた話し方だった。


「あなたは立ち上がらなければならない」


「何を言い出すかと思えば・・・」


「私があなたの居場所をこのナラカに作りましょう」


「私の居場所?」


「そうです。そこでは表向き、このナラカの守護神としてナラカに侵入するものを取り締まると同時にナラカから出る者も見定める役割となります」


「守護神・・・」


「そして裏の顔はあなたを慕ってこのナラカに落とされた者の中で俺たちと共に戦ってくれる仲間を集めてほしいのです」


「!!!」


「仮に革命軍としましょう。先ほど話をした6国同盟は外から攻撃するには十分な戦力だと思っていますが、ゾルグ内部でヘクトルを追い詰めるのは今のところ俺しかいません。もし俺を援護してくれる軍隊がいるとしたら、ヘクトルを討つ確率が増えると思いませんか?」


「!!!」


ヤマラージャは少し考えた後言葉を返した。


「良い考えだと思う・・・思うが・・・革命軍・・・我の呼びかけに応じてくれる者など・・・もはやおるまい。恨みこそすれ、快く命をとして戦ってくれる者など・・・」


「そんなこともなかろうて・・・王よ」


ダイコクが割って入ってきた。


「すまんですじゃ・・・どうしても聞こえてしもうてのぉ」


「ダイコク・・・」


「王よ・・・あなた様を恨むですと?呼びかけに応じる者はおらんですと?」


ダイコクはカーテンを開けた。


そこには5人の姿があった。


「お・・・お前たち・・・!!!」


彼らはかつてヤマラージャ王に仕えた精鋭たちだった。







少し遅くなりました。次は木曜日の予定ですが早く書き終わったら水曜日にアップします。

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