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<ゲブラー編> 22.革命軍

22.革命軍



再度オアシスのカシマにやってきた。

そして革命軍のアジトの赤い壁の屋敷に到着した。

前回同様に円卓の間に通された。


「よう雷帝」


紅炎鬼ヒーンが手を挙げて挨拶してきた。


「どうも」


スノウは円卓の空いている席に座った。

今回はバルカン、マイン、ヒーンに加えて2人の影があった。

そのうちの1人には見覚えがあった。


「あんたは確か・・・」


「ゼラだ。これで会うのは2度目だな。相変わらず “もさいイケメン” だね。最近じゃぁ雷帝とか言われてもてはやされているらしいけど、所詮は宝持ち腐れた変わり者だ。せいぜい調子に乗っておくんだね」


(そうそう人のこと褒めてるんだか貶しているんだかわからない表現するダークエルフだ!)


「ん?知り合いか?あ、そうか、エンブダイに上がってきたという事は守護神に会ったわけだが、そのためには当然オアシスでウォッチャーと会っているわけだからな。しかしゼラがここまで褒めるとは、さすが雷帝だな」


「はい、どうも。それでもう1人は?」


(てかあれで褒めてたのか?)


「もう1人はエミロクだ」


エミロクとよばれた人物はローブをかぶっていたが、紹介されたと同時にフードを外し後ろに回しスノウに一礼した。

黒髪をオールバックのように後ろに回してカチューシャでとめ、とても優しい顔のつくりをした女性だった。


「エミロクです。よろしく、スノウ」


そう言いながらエミロクはスノウをじっと見つめていた。


「珍しいなぁ。エミロクがフードとるなんてなぁ。久々に顔を見たよ。なぜか癒されるんだよな」


「・・・」


ヒーンが割って入ってきたが、エミロクは何も応えずにスノウをじっと見ている。


「ちっ。相変わらずだな」


「みっともない、拗ねるなヒーン。さて、まずはそこにかけてくれ雷帝」


拗ねているのを指摘されてさらに不貞腐れるヒーンをよそにマインは話を続ける。


「さて雷帝、答えを・・」


「あ、ちょっと待ってくれ。その雷帝って呼び方はやめてくれないか?」


「なぜだ雷帝」


「察してやりなよ。恥ずかしがってるのさ、その名に見あった実力がないとでも思っているんだよ。なんといっても垢抜けない意気地なしだからねぇ」


ゼラが突っ込む。


(ムカ!なんかムカつくな相変わらず・・・あのババァ)


「これはすまかったね。スノウ・・でいいかい?」


「構わない。それはそうと答えの前にこの場ここにいる人は?」


「そうだったね、すまない。君に共闘をお願いしておきながらこちらのことを説明していなかったね。ここにいるのは革命軍の幹部だ。僕含めてね」


「全員揃っていないがな」


バルカンが割って入る。


(革命軍・・・幹部・・ていうかそんなことはどうでもいい。とにかく預言者だ。ホドに戻る方法を聞き出さなければ)


「早速だけど答えを言いたい。共闘しよう。だが、2つ条件がある」


「おお!この圧政を倒す聖戦に共に戦ってくれると?それで条件とは?」


「一つ目は直接その預言者とやらに会わせてくれ。直接話をして直接予言を聞きたい」


「そんなのできんのかな?」


「預言者様に伺ってみるしかないな」


「それでもう一つの条件って?」


「二つ目は、共闘するが革命軍に入るわけじゃないという事だ」


「それは理解している」


「違うよ。彼が言っているのは、ヘクトルを倒すってのには力を貸すけど、俺たちに何かあっても助けないし、彼に何かあっても助ける必要はない。つまりお互い目的は同じだけど全くの無関係を装ってくれって事でしょ」


「???」


「ああ。だが、情報交換やお互いの作戦などは密にやり取りさせてもらう」


「いいんじゃない?」


ヒーンは賢い男だった。

相手の考えを容易に理解する聞く力と理解力を持っていた。

言葉遣いが少し斜に構えたやる気のない感じであるため、誤解されやすかったが彼のその点を理解して受け入れられれば、その強さもあり非常に頼りになる男だった。


一方マインは年齢も周りより少し上であるため、紳士的である上、兄貴分的な振る舞いをとっているが、実はあまり理解力に長けておらず何かあるごとに戸惑ったり質問したりと、彼の性格を知る者にとっては面倒くさいと感じることも多い。

だが、優しい性格でもあることから基本的に好かれている。


この場においてもヒーンはスノウの考えをいち早く理解したが、マインはいまいち理解できていない。


「ヒーン!いいんじゃないってどういう事だ?そんな簡単な事なのか?」


マインはいまいちどう返答してよいのかわからないようだ。


「あんたの鈍感な脳みそもそこまでくるとクラゲレベルだね。物事を受け入れる柔軟性もクラゲレベルだけどね」


ツッコミを入れるゼラに対し笑顔を返してマインは目線をヒーンに向けた。


「全く。いつも思うんだけど、あんたのそういうところ、グラディファイスの観客が知ったら幻滅するよ?いいですか?スノウはスノウでヘクトルを倒す行動を取ってくれる。俺たちは俺たちでヘクトルを倒す行動を取る。要は別々にヘクトルを倒す行動を取るってことだよ。だから一緒には戦わない。でもお互いが持っている情報とか作戦はお互い知っておこう。邪魔しないように、もしくはヘクトルを倒す可能性を上げるためにって事」


「一緒に戦った方がヘクトルを倒す可能性が上がるんじゃないのか?」


「あのね、スノウは俺たち革命軍の仲間だと思われて被害を被るのが嫌だって言ってんの!逆にスノウが行動して俺たちに迷惑をかけるのもごめんだとも思ってる。そうだよねスノウ」


「あ、ああ。そうだ」


(なんだ紅炎鬼ヒーン。あんなスカした態度の割には頭いいな。頭いいからスカしてるのか?何はともあれ話が早くて助かるな)


マインはいまいち理解できていないようだ。

腕を組むような体制から片手を顎に当てて頭の中を整理している仕草を見せている。


「あのですね・・・。本当にだまされるよな、その紳士的な振る舞い。まさか理解力ドン引きレベルだとは思わないもんな」


ヒーンはマインの横に座り、またいちから説明し始めた。

それをよそにバルカンがスノウの前に立つ。


(でかいな・・・)


「いいだろう、スノウ。俺はお前の強さを認めている。そしてどういう形であれ悪を倒す責任を果たそうとしてくれる決断に感謝する」


「悪・・責任?」


「ああ。ヘクトルはこの世界における悪だ。私利私欲のために何万人という罪もない人々を殺し、そして地下の牢獄に閉じ込めた独裁者だ」


(おいおい、ちょっと何か勘違いしてるな。今この世界でおれの望んでいるのは越界のきっかけを探す事であって、この世界を救うとかそういう事じゃない。責任とか勝手に押し付けられても困るな・・・。独裁者なら時が経てば死ぬだろうし、クーデター起こすならそういう状況になってからでもいいだろうに・・・ていうかおれには関係ないことだな・・)


「そしてあの男はどういうわけか歳を取らない。それどころか姿を見せる度に若返り生気を漲らせている。俺には、この世界の子供達が大人になる前にこの悪政を倒す義務があるんだ。今俺たちが行動を起こさないとこの世界は変わらない!」


バルカンは真っ直ぐで熱い男だった。

革命軍の副総帥という重責を担っているのは剣の実力が革命軍の中でも群を抜いているのもあるのだが、何よりその実直で心優しく仲間を決して裏切らない性格で信頼されていたからだった。

あまりの真っ直ぐさに煙たがられるのもあるのだが、窮地に立った時ほど頼りになる男だった。


「これでお前と俺たちは縁で繋がった。俺の剣は何でも切れるが人の縁だけは切れない」


「縁って。慣れあうつもりはないぜ」


「もちろんだ。よしそれではこちらも条件に応えよう。だが、今すぐにとは行かない。預言者様は俺たち革命軍にとって最も重要な存在だ。強大な悪に立ち向かうには革命軍はあまりにも脆弱だからな。その革命軍が間違えずに進むための指針を示される方だ。こちら細心の注意を払う事は理解してもらいたい」


「ああ。わかった。じゃぁ改めて連絡をもらえると思っていていいってことだな」


「そうだ」


「わかった。じゃぁおれはこれで」


スノウはナラカのオアシス・カシマを後にした。



「おい、どう言う事だ?いまいち理解できないのだが。しかも預言者様に会わせるって、勝手に決めてしまって・・・。預言者様には総帥と副総帥、それと元総帥しか会う事ができないっていうのに」


「まぁいいでしょ。その副総帥さまがいいって言ってんだから」


「それにしても不思議な男だねぇ、あのスノウという子は」


「どう不思議だったんだいゼラ」


「なんて言うかねぇ。はるか昔から何か大きな力に魂が掴まれているような感じというか。でも生まれたての魂にも見えるねぇ。外見も冴えない中年にも見えるしもさいイケメンにも見えるし。全くつかみどころがない存在だよ」


「へぇー、それは変なやつだな。ゼラのダークエルフならではの邪眼で見えないものはないんだからまぁそうなんだろうな」


「いや、あいつは大業を成す男だ。あいつの波動気を見てわかった。俺にはわかる」


「出たよ、バルカンの俺にはわかる発言」


「いや、一体どういう事なんだ?僕にはわからない。スノウは僕たちと一緒に戦うのか?どうなんだ?」


「マイン・・・」


(出たよ・・・マインの僕には分からない発言・・・)


ヒーンはため息をついた。


・・・・・


・・・


あれから数日が経った。

スノウにとってその間試合はなく、上級グラディファイサーの訓練場でトレーニングを行っていた。


(あの波動気ってのを完全にマスターしないとな)


スノウは右手で螺旋を放った。

だが、波動気と呼ばれる空中を飛ぶ波動にはならない。


「やはり螺旋と螺旋を合わせて磁力で同極反発させるようにしないとだめか。これだとフラガラッハから斬撃にのせた波動気を放つことはできないな・・・」


スノウは右手と左手を合わせるようにして螺旋をぶつけ合わせ波動気を生み出した。


「イメージは・・・右手の螺旋の渦を左手の螺旋の渦で反発させて引き出す。まるでネジの歯を合わせて回し抜くような感じか」


波動の渦の歯車が噛み合って右手から螺旋が引き抜かれていくような感じに見える。


(この渦を片手で引き抜けるようにならないとダメだ・・・)


「道のり遠そうだ。しかし本当にこのゲブラーでは学ぶことが多いな。今まで実戦で得てきたものがほとんどだったけど、ここでは論理的に考えてそれを試すことができるからな」


(強くならないと・・・。あのホウゲキに勝てる実力を身につけないと・・・)



コツ・・コツ・・コツ・・


ゾゾ・・・


スノウに背筋が凍るような感覚が走る。


「トレーニングのおじゃまだったかな」


振り向くとそこに居たのは先日のルデアス対ルーキー4を見にきていたセクトだった。

レーザーシュートを殺した男であり、この国の国防長官、そしてヘクトリオン5と呼ばれる強者だった。

背中に巨大な盾を背負っているその雰囲気は異様そのものだった。


「セクト国防長官・・・」


「セクトで構いませんよ」


「どうされましたか?あなたのような方がこんなところへ」


「いえねぇ。まだお祝いを言っていなかったと思いましてね。ルデアス昇格おめでとうございます。まぁあなたの実力を見れば当然の結果でしょう。そう言えば波動気の訓練をされていましたか」


「ええ。でもうまくいきません。まだまだです」


するとセクトは徐に右手を前に差し出した。


バァァァン!!


「!!!」


波動気がセクトの右手から放たれ、訓練場の壁に衝突して壁を大きく抉った。

その痕は螺旋の渦そのものだった。


「波動は体の中も流れているんですよ。そして波動は弾力性があるんです。体の中で螺旋を作り、手のひらから反発させて放出する。そういう使い方もあると言う事です」


「なるほど」


(こいつ・・・嫌味なやつだな。だけど強さは本物だ。もしかするとあのホウゲキにも匹敵するほどの実力かもしれない・・・)


スノウはセクトの言う通り、体の中に螺旋を通すイメージを作り出す。

そして手のひらにとどめている螺旋をもう一つの体の中の螺旋で磁力反発させて押し出すように波動を操る。


バゴォォォンン!


「出た・・」


パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、パチ、


拍手をするセクト。


「素晴らしいですよ!私の拙い説明でもすぐにやってのけるその実力」


「いえ、最初にお手本を見せていただいたからです」


「いやぁ、実に素晴らしい」


「いえ、なんだか御指南いただいたようで・・・ありがとうございました」


(何が目的だ?)


「それで・・・何か御用でしょうか?」


「いえ、あなたはこの先どんどん昇格していくでしょう」


「はぁ・・」


「いえね、最近グラディファイサー上位の方をよからぬ方向にスカウトする集団がいるらしくてね」


(!!!)


「まさかあなたのような賢い方がそのような誘いに乗るはずもないのですがね。念の為忠告をしておこうと思いまして」


「覚えておきます」


「・・・」


「・・・」


(汗もかいていない。呼吸も乱れていない。心拍数も変化なし。まだ接触はないようですね)


「それでは。あなたのさらなる健闘を祈っていますよ」


コツ・コツ・コツ・・・


セクトはゆっくりと歩いて訓練場を出て行った。



スノウのこめかみから汗がしたたる。


(あの凍りつくような重たいオーラ・・・。しかも革命軍のことを認識しているようだ。これはいよいよあいつらとの接触を慎重に警戒して行わないとまずいな・・・。おれに探りを入れてきたというか、革命軍から接触があっても関わるなと釘刺しにきたというか、いずれにしても気をつけよう)


スノウは汗をタオルで拭いた。


(しかし、あいつが認識しているってことは過去にグラディファイス上位者を革命軍にスカウトしているってことなのか?バルカンたちからそれとなく聞き出す必要がある。そして革命軍というのがバレた時にどういう末路をたどったのかも知っておく必要があるな・・・)


「はぁ・・・面倒なことに巻き込まれたんじゃないだろうな・・・」


スノウはため息をついた。

なかなかホドに帰れない状況と何か大きな力に引っ張られているような感覚、そして面倒なことに巻き込まれているのではないかという不安が入り混じった感情からでたため息だった。



・・・・・


・・・


―――数日後―――


スノウは、いつものように訓練場でトレーニングを行っていた。

この日はエスカも同様にトレーニングを行っていた。

ふたりはいい機会とばかりに練習試合を行っていた。

エスカの止めのない流剣に手こずっていたスノウだったが、徐々に慣れたのか後半以降はスノウが圧倒していた。


「真剣と木剣では体の緊張と精神力に差が生じるから今回の結果が実力差とは思うな。だがお前の強さは認めている。悔しいがお前の実力は本物だ」


「そりゃどうも」


エスカはじっとスノウを見ている。


(な・・・何・・?)


物欲しそうな表情だ。


(何か欲しいのか?・・・あぁ、そういうことか)


「あ、いやエスカももちろん強い。おれ自身君から学ぶことは多いんだが、エスカもまた学べることがあるかもしれないな・・・」


さらに食い入るように顔を近づけるエスカ。


(ち・・近い・・)


「な・・なんつうか、流剣もさ、止めはないんだが、スピードにばらつきがあるんだよな。特にストレートに斬るときのスピードに対して曲げながら斬るときのスピードには0.2〜0.3秒くらいの差が出てる。曲げ斬りは剣の軌道から読めるわけだから、そのスピード差は気づかれると隙を与えてしまいかねないと思うんだよな・・・なんつって」


エスカの気分が害するんじゃないか上を向きながら気まずそうにコメントしたが、当のエスカは何やらメモっている。


(メ・・メモ?!エスカが?!自分が一番と信じて疑わないあのエスカが・・・奇跡か!。)


「で?」


「で?!」


「それで?と言っている」


「あ、あぁいや、それくらいだろうな。あとはもう少し本格的にやらないと見えてこないかもしれないし、そもそも課題は無いかもしれないしな」


「そうか。じゃぁ次は真剣でやろう」


「て・・手加減はしてくれよな?」


「お前に対してその必要があるのか?」


「あるだろ!てか間違って斬られて死んだらどうすんだ!」


「そんな心配はいらない。お前は斬られない。斬られないから死なない。だから心配いらない」


「さも証明がロジカルに成立してます的に言っているけど、おれが斬られない保証ないからな!」


そんなやりとりの後自宅へ戻る途中。


ドン


「あ、すみません」


突然すれ違い様に誰かと肩がぶつかった。


「・・・」


(どこの世界にも無愛想なやつはいるもんだな・・・)


自宅へ着いた。


「おかえりなさいませ、スノウ」


(毎日このお出迎え。うむ。悪くないな)


ソニアは毎日 “行ってらっしゃいませ” と “おかえりなさいませ” を欠かさなかった。


「おう!帰ったかスノウ!今日の土産は何だ?」


「そう毎日土産なんてあるわけないだろう?」


「はぁ?!お前、何しに働きに出てんだよ。普通土産は買ってくるもんなんだぞ?知らねぇのか?このスカポンタンが!」


(こいつはいつかこらしめてやろう。絶対に。)


ルデアスとなったスノウの家はかなり豪華になった。

部屋は10以上あり、それぞれの部屋にシャワーとトイレがついている。

あまりの広さで持て余しているのでグレン、コウガ、アンジュロを同居させている、というか勝手に居座った状態だった。

それを賑やかだからいいかと受け入れたが、毎晩コウガが波動の使い方を聞きにくるので、寝る時間が遅くなっていたのでいい加減出て行ってもらおうかと考えていた。


ナージャとの面倒臭い日常会話を済ませ自分の部屋に入り着替える。


「ん?」


ポケットに何かかいてある小さな羊皮紙を見つけ手に取った。


“ 明日の16時にいつものバーで待て ”


読み終えるといきなり燃え始めた。


「おわ!」


手を離したあとあっという間に燃えて尽きて消えてしまった。


(あの肩でぶつかってきたやつ・・・革命軍の者だったか・・・。いよいよ越界するヒントが手に入るかもしれない。この地に来て毎日訓練か試合しかないから越界してホドに戻る目的に近づいている感覚がなかったけど、これでやっと進展しそうだ)


家着に着替えながら一歩前進するかもしれない状況に少しだけ希望を抱いていた。


「しかし、あんな羊皮紙をポケットに入れられたのを気づかないとは迂闊・・・あれを気づけないとなると財布とかスられても気づけないってことだぞ・・。次からは気をつけよう。)


そんな事を考えながら、食卓の部屋へ向かった。





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