表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/46

6、アンちゃんの言う通り


「ただいまー。」


「桃ちゃんおかえり。今日大変やったなお疲れ様ご飯できてるで。」


玄関からいい匂いがしている。中に入るとカレーを温めているアンちゃんが目に入った。というか料理だけでなく部屋も綺麗になっている。もちろんゴミをためたりはしていなかったけど、掃除が疎かになっていたのに今は部屋中ぴかぴかだ。


「アンちゃん掃除してくれたの?それにご飯も?」


「今日は晴れてたから布団も干したで!ぐっすり眠れるで!」


私は思わずアンちゃんを抱きしめた。


「ありがとうアンちゃん大好き!」


「ええんやで。これくらい。」


アンちゃんがカレーをよそってくれる。結局、私はカレーライスとコールスローを2杯ずつたいらげ満足してアンちゃんが沸かしてくれていたお風呂に入った。出たところでアンちゃんにお礼を言う。


「ありがとう。元気でたよ!」


「うん良かった。ほんで今日はどうやった?」


「結局、エイクの柴田壮真と付き合っているふりをする事になった。」


壮真との話し合いをかいつまんで話した。


「ええかもな。その子の言う通りそばに居て守ってもらいやすい。」


「でも私合気道習っていたから大丈夫だよ。」


「うんそういう守りじゃなくて単純に男避けにもなるしね。」


「ああそういう事ね。後全員で7人じゃないかって言ってた。シークレットキャラクターがいるならもう1人この世界にいるかもって。」


「ええっ私なんにも聞いてへんで。」


「想定外の事が起きたから仕方なくエイクに記憶を戻したんじゃない?」


「まあせやな。そういう可能性は大やな。私はもう伝える事がないねん。ごめんな。」


「やめて謝らないで!アンちゃんは来てくれただけで充分だから。これからもよろしくね。」


「桃ちゃん。ありがとう頑張ろうな!」


「うん!とにかく壮真はこのマンションの3階で私は4階これは偶然なのかな?思ったんだけど前世で一緒のキャラクターは必然的に近しい人物になるんじゃないかな?瀬良君もそうだし。」


「それはありえるな。彼らが近付いてきてまたマリアとして巻き込まれるかもってなったから私は来た訳やからもう桃ちゃんにとっくに近付いてきてるのかも。」


「その可能性もあるよね。気を付けないと。」


「うんとりあえず様子見てやな。桃ちゃんが好きにならなくても相手がマリアだと気付いてしまったら監禁されたりするかもしれへんっていう事が怖い訳やから男の子のフラグは全て折っていくんやで。」


「分かった。ようはモテないようにすればいいんだよね。大丈夫今まで彼氏なんてできた事も告白されたりした事もないし今まで通りにすればいいのよ!」


「うーん。そんな自虐言ってるけどちょこっとだけぽっちゃり系なだけで自分で思っているよりは可愛いし美人やで。というか多分、胸が大きいからぽっちゃりに見えるだけで体型は標準やで。」


「アンちゃんいいのよ。マリアの記憶が戻って監禁は嫌!って思ったけどモテるとは思っていないから。そうよ誰からもモテなきゃいいのよ!」


「あかん変なスイッチ押してもうた。ここは秘密兵器出すか。桃ちゃん!ケーキ焼いてん美味しいからはよ食べ。」


「やったーありがとう。食べる。」


「食べたらもうねーや。明日も学校やろ。」


「うん分かった。寝る。」


私はアンちゃんのカップケーキを食べながら返事をした。まだいつもの寝る時間よりは早いけど寝ちゃおう。ベッドに寝転ぶと太陽の匂いがするお布団はフカフカですぐに眠りについた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ