43、マリアの最期
小窓から見える外は薄暗い。
もう夜ですね。いきなりですけど、朱里さん自分が最期どうやって死んでしまったか覚えています?
ええ、覚えてるわよ!働き過ぎて4日ほぼ寝てなくてマンションの自分の部屋の階についた時エレベーターから出てこけて非常階段に転げ落ちてそのままね。でこの世界でマリアという赤ちゃんだった。
そうですか残念です。私は今思い出しました、あのバッドエンドでした。
もしかして騎士団に通いつめたらルートに入るあれね?
ええ、あれです。
私あれが1番好きだわ。
堂々とした大きな椅子に座っているデレク、扉が大きな音をたてて開きエイクが入ってくる。
「デレク、マリアをどこに隠したんだ!もう5日経つ!」
「エイク、お前は本当にこんな所まできてしまったのか。馬鹿だな。」
「勝手に騎士団を抜け女性を誘拐し監禁した罪は重いぞ!ここで斬り捨てる!」
「ああ、俺はそれを望んでいる。しっかり刺せよ!負け犬が!俺はマリアを手に入れたお前とは違う!」
「うるさい!覚悟しろ!」
エイクは突く形で剣を構えデレクに突き立てる。エイクの長剣は深く突き刺さる。
デレクは剣が刺さったまま、息も絶え絶えに大声で笑う。
「ふふふっはははは。」
「何がおかしい!」
「椅子の後ろ。」
不敵に笑いながらただそれだけを繰り返す。エイクは恐る恐る近付きデレクの背後を見る、そこには椅子に括られているマリアの姿が、胸にはエイクの長剣が刺さっている。
「はははは。ざまあみろ負け犬が!お前が殺したのだ!愛するマリアをな!先にマリアと地獄で待っているぞ!」
それだけ言うとデレクは喋らなくなった。エイクはマリアの口を塞いでいる布を取る。
「マリア?すまない。君を助けに、助けに来たのに。助けに来たのに。ああ、何が起こっているんだ?私に。何故血が出ているんだ。君を愛しているのに。命を奪った。この世で1番守りたかった存在。」
マリアは最期の力を振り絞って話す。
「エイク、大丈夫。気にしないで。助けてくれてありがとう。お願い私なんて忘れて幸せになって。」
そして息を引き取る。エイクは長剣を抜き自刃するエンド。
っていう騎士団ドロドロバッドエンドね。私はあれが1番好きだったなー。
朱里さん!私は最悪でしたよ!それにそんな名前のエンドなんですか?
いや、実際はなんか内容と合っている花言葉の花の名前だったような。マリーゴールドだったかな。
そうですか。というかあのエンドの場所に似てません?この場所。
ええ、そういえばそうかも!
まあ待ちましょうか。腕がほどかれたら全員倒せるのに。
応援してる!桃ちゃん!




