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41、救出作戦開始


時は戻って、桃と瀬良が消えたあとの会議室から。



「アンソニー!君は世界の番人だろう。我をあの世界に戻してくれ!」


「ああーせやなーどうしよう。」


「何故?悩む必要などないだろう!」


「いや、ライアンあんたは充分に桃を助けてくれた。もう壮真に言うべきや。桃ちゃんに嘘をついて君と一緒に調べてきて、せっかくデレクが誰か分かった時にはもう遅かった。私たちだけではもう手に負えへんって事や。壮真に全部言うで。それに目え覚まし君は英子ちゃんや!」


「いや、でも。」


「壮真を呼ぶでというかバイトも終わる頃やし。部屋に入ったろ。ほら行くで。」



「ただいまー。えっ猫!と浅田さん?どうしたの?てかどうやって入ったの?」


「壮真。桃が連れ去られた。ちゃんと話すからよお聞いてな。」


「桃が?てか猫が喋ってる。」


「壮真さん私はライアンです。シークレットです。」


「えっライアンってシークレットだったのか。というか元気だったか?騎士団では世話になったな。」


「いや、我も世話になったからな。シークレットというのは誰にも内緒でマリアを助けるという意味なんだ。恋愛はしない。」


「そうなのか。とにかく桃を助けに行こう!」


「あんな桃はデレクに前の世界に連れて行かれたんや。瀬良はデレクやアランちゃうねん。アランは佐藤信夫や。」


「おい、前の世界って。嘘だろう。そんな事は可能なのか?」


「まあ可能なんや。壮真も行くか?」


「ああ、行く。勿論、そして桃を取り戻す。」


「よしじゃあ、私は君らをエイクとライアンとして戻す。でもついては行かれへんねん。2人で頑張ってな。これをマリアに飲ませるんやで。渡しておくわ。」


「ペットボトルのお茶?まあとにかく、分かった。」


「よしじゃあ行こう!」


そして騎士団に戻った。エイクとライアンとして。


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