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我が愛しのリリス様

光と闇の暇つぶし

作者: 千雫

その名はレディリリスのその後

我輩はエルフの王として数百年も生きている

勿論妻もいるし曽孫もいる

人で言う順風満帆という言葉が当てはまると思うが、長い刻を過ごす我輩の身体は常に娯楽を求めている

魔王に会ったのは偶然であり、奴と暇を潰すことになったのも偶然であった


我輩は楽しい


こんなに心踊る感情や悔しいと思う感情は何百年ぶりだろうか!


たとえ非道だと言われても、我輩はこんな楽しいことは辞められない!


同じ世代の者達も我輩と同じなのか、嫌だという雰囲気を出してはいるが、その内は期待で満ち溢れている

前回は負けてしまったが、次こそは必ず我輩が勝つぞ


魔王がレディリリスと結婚したと報せが来た

レディリリスとは何度か話したことがあったが、まさか魔王がこんなに早く手に入れるとは思わなかった

身内の数人で100年以上かかるだろうと話していたが…どうやら違ったらしい


「魔王様ったら私の好意に気が付いていないようでして、私にアプローチをかけて振り向いてもらおうとしているみたいなのです」


「天下の魔王が一人の女にそこまでやるとはあやつも可愛いところがあるのだな」


上品に笑うレディリリスと共に我輩もケラケラ笑っていた

その後迎えに来た魔王の顔は今でも笑えるな…世界を滅ぼしそうなほどの眼力と魔力を纏って我輩を睨んでいたかと思ったら、レディリリスに対して砂糖と蜂蜜と果物を混ぜたかのような甘い視線を向けておったな

「我輩は慣れているから良いとして、お主の顔は美人な分怒らせたら怖いのだからそんな顔をするな」と言った後の魔王の顔!腹がよじれるかと思ったわ!


「(さてと、あやつをからかいに行くかな)リーファ、ハイエロ王国の陛下に挨拶に(勝負を挑みに)行こうと思うのだが、そなたも来てくれるか?」


「もちろんですわ…リリス様と美味しいお茶とお菓子を囲んで談笑する予定ですので、どうぞお楽しみになってください」


「私はルル様やセリーヌ様達に男の堕とし方というものを教わって参ります!」


嬉しそうに言う我輩の子供に我輩は苦笑いしながら応援した


魔族に支配されてから数年後のハイエロ王国に着き、城内でまず見たのはメイド服を着たレディリリスの配下の悪魔達だった

我輩や息子達に熱い視線を送っていたが、予め言われていたのかそれは一瞬であった


謁見の間には玉座に座る魔王と魔王に抱えられて座っているレディリリスがいた

二人は甘いオーラを出しながらベタベタしていた


「おい、ベタベタするなら部屋でやれ」


「頭の固い奴だな…それで、今日は何をする?」


「その前に陛下、私はリーファ様と中庭でお茶をして参ります…続きは後程」


レディリリスがリーファと共に中庭に行くと魔王は一気に甘々オーラが無くなった

子供達は各々の目的の為に散らばった為、謁見の間には我輩と魔王しかいない


「子供が二人いる夫婦仲とは思えないな…新婚のようではないか」


「リリスが可愛いのが悪い」


ドヤ顔で言う魔王(アホ)に呆れた我輩は次の勝負を持ち出した


「中々面白そうであろう?」


「たしかに…それで何を対価にするのだ?」


負けたらその種族と子を作る

勝てば奴隷にそいつらを貰う


我輩の言葉にニヤリと笑った魔王は快く乗った


「言っておくが、それはレディリリスや子供達も当てはまることだということを忘れるでないぞ」


「なっ!?リリスは私のだぞ!」


「どう考えても上位の悪魔であるレディリリスや子供達は強い子を残す為に必要だろう…それとも勝負を降りるか?」


魔王は初めて我輩にあからさまに悔しそうな顔を晒している

今回はオークだからな…エルフでもあの巨体は耐えられないだろうな

サキュバスなら大丈夫だろうが、レディリリス達は悪魔であるため頑丈とはいえかなり酷だろう


「お互いの為にもドローになると良いな」

いつか長編やってみたいのですが、中々纏まらない(苦笑

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