私とヤツの出会い
至らぬ点もありますが、楽しんで読んでいただけると嬉しいです。
「ふわぁぁぁ!!遅刻、遅刻!遅刻するーーっ!」
足を精一杯動かし、ぜえはあと荒く息を吐く。
向かうは校門、一直線。
「やっ……た!……」
なんとか間に合う!あと一歩でぎりぎり……そう思った。
けど……
「ぶふっ!」
あと数センチで校門を通り抜ける、というところでなにかにはね返されてしまう。
「いったー!は、鼻……鼻もげる……」
尻もちをつきつつ、鼻を押さえ必死に痛みに悶える。
それからゆっくりと視線を上にやっていくと、氷のように冷ややかな視線を向けてくる人がいる。
「愚民が。私の目の前に立つでない」
そういうその人の手が青白い光を残してるところをみると、私はバリアをはられたらしい。
「ひどいっ!いきなり何するんですか!!」
そういって見ず知らずのその人を睨みつける。
ブロンドの髪の毛にアーモンド形のエメラルド色の瞳。とがった耳に長い足をした、顔立ちの整ったエルフだ。
「そうか……お前、さては新入生だろう」
「……そうですけど……なにか?」
人を見下したようないけ好かない笑みを浮かべてみせるその人。
「クククッ。その生意気な態度もいつまで続くかな」
……なにこの人……。なんで一人で笑ってんの……あっ、こういう人の事を変人というのか。うんうん。
って……
「遅刻だよーーっ!どいて、どいて!」
慌てて立ち上がるとその人の横を通り抜け、全速力で駆けていく。こんな人に関わってる時間なんてないんだから。
入学式から遅刻しちゃうなんて!
しかも、あんな変人に絡まれるし、ほんっとついてないよーーっ!
ーー私、ルナ・ブランドは知らなかったんだーー
その人が実はこの学校のトップで、私は入学式当日から目をつけられてしまってたなんて……
一話目ということで物語もたった今はじまった、という感じです。
これからも読んでいただけると嬉しいです。