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世界観・メカニック

この世界についての簡単な説明です。詳しい方から見ればいろいろとおかしいところもあるでしょうし、また大雑把ですが、ご勘弁を。

○世界観

いわゆる、中世ヨーロッパの中期から後期のような制度をとる世界です。大体、三銃士の時代の少し前あたり、「剣と魔法」の時代から少し後、といえばわかるでしょうか。

王政と貴族制度が基本ですが、国によっては平民も台頭し始めています(本当にわずかにですが)。

ちなみに、この世界では「飛行機が馬にあたる」と考えて頂ければわかりやすいと思います。

飛行機に乗れる=馬に乗れる、空戦ができる=馬に乗って戦える、と置き換えれば、どのような身分の人々が軍用機に乗るのかわかると思います。

戦闘機乗りは騎士である貴族身分、爆撃機乗りは空戦技術をもたない下級貴族や、もと郵便飛行士など飛行技術を持つ平民、地上軍は指揮官などごく一部は貴族の場合もありますが、たいがいは平民や傭兵です。

よって、騎士道が色濃く残る世界ではありますが、地上戦では虐殺上等の血みどろの戦いとなることもしばしば(実際の中世ヨーロッパでもそうだったようです。騎士道を守るのは一部の人のみ、だからこそ称えられる)。

また、ごく一部ですが、飛行技術を持つ者たちが集まり、飛行傭兵団を組んでいる場合もあります。

彼らは実力は高いですが、騎士たちからは何かと低く見られがちです。


○国家

この世界ではかつての米ソのように「エミトリア王国」と「リグジェリア連合王国」が強大な勢力を誇って対立しており、そのほかの小国たちはたいていの場合、どちらかの派閥に入ってます。

しかし、一部の国家は中立国として、あえてどちらにも入らずに独立を守り通しています。


・エミトリア王国

ラファエル、クリスらが属する国。国家元首は「王」。

軍は陸・海・空に分かれており、それぞれ「大地騎士団」「蒼海騎士団」「天空騎士団」という名がついています。

が、前述のとおり、本当の「騎士」はほぼすべて天空騎士団にいる。ほかの二軍にも「騎士団」という名がついているのは士気向上の為が大きいです。

この国では、最近の王が身分の永年固定を廃止し、例えば平民出身でも戦闘機乗りとして技術を持ち、また教養のある者は新たに騎士の身分を与え、また騎士身分出身でも教養や飛行技術のないものはその身分を剥奪し、下の地位に落とす、という制度を作りました。

よって、実力次第では身分を超えて生きられる可能性を多分に与えられています。なので、比較的もっとも民主主義的と言えるかもしれません。

また、この国では女性の地位はかなり高く見られており、軍でも女性騎士(つまりは女性パイロット)、女性兵士も多くいます。


・リグジェリア連合王国

ラークらが属する国。いくつかの国が連合を組んでおり、中には大きく文化の異なる国もありますが、おおよそ国家元首は「王」。

軍はエミトリアと同じく陸・海・空に分かれているなど、体制はエミトリア王国に近いです。なおこの国の空軍は「飛天騎士団」の名です。

身分制度もエミトリアと同じようなものですが、身分の固定はより強く、また女性の地位は低いです。そのため兵士はすべて男性です。


・レバイア王国

エライアスの国。比較的小規模ですが、その軍、とくに航空戦力の強さには定評があり、エミトリア・リグジェリアどちらの陣営にも属さずに独立を保っています。

兵器はおおよそ他国からの輸入ですが、エミトリアとリグジェリアの双方からなるべく均等に輸入することで、偏りが生まれないようにしています。

昔は大国でしたが、かつてエミトリアとの戦争で大敗し、今の規模まで縮小した過去があります。そのため、国の防衛システムは特にエミトリア方面からの攻撃に対する守りは強く作られています。


その他いくつかの国が出ますが、重要なのは上記の三カ国です。




○技術

まず航空戦の技術ですが、一般の戦闘機の速度はマッハを少々超える程度。現実世界で言えば、朝鮮戦争のしばらく後レベル、というべきでしょうか。

誘導ミサイルはあるにはありますが、信頼性が低く、また低性能のため誘導妨害が容易なので、空戦の主力にはなり得ていません。


後述する「特別な機体」のみ破格の高性能を持っていますが、それは例外中の例外。

その他の兵器や一般的な機器のレベルも、大体その時代(1950年代後半レベル)です。

ただし世界観は中世のため、実用性よりも装飾性などを重視している機器も多いです。


○メカニック紹介

主な各国の航空機の紹介です。


・パッションフレイム(Passion=情熱、Flame=炎)

エミトリア王国の主力戦闘機。全長約20メートル、翼形はデルタ翼とカナード、単垂直尾翼。エンジンは双発。最高速度マッハ1.2。

武装は30mm機関砲2門、ミサイル2発が標準。その他、爆弾など2トン搭載可能。

運動性能(特に旋回性能)重視の軽戦闘機だが、ロールがやや遅いという欠点がある。マルチロール性も高い。

ラファエル、クリスほか、エミトリア・レバイアの主だった騎士たちはこの機体を駆る。


・ゲールグリフォン(Gale=疾風、Grifon=伝説上の怪獣)

エミトリア王国の補助戦闘機。全長約20メートル、翼形は無尾翼のカットデルタ(BAEライトニングと同じ)、単垂直尾翼。エンジンは単発。最高速度マッハ2.0。

武装は30mm機関砲3門、ミサイル2発が標準。その他、爆弾など1トン搭載可能。

旋回性能を無視し、徹底的なまでに高速を追及した重戦闘機。空中戦に特化し、マルチロール性は低い。

マーティン、リーナなどが乗る。


・スカイチーター

リグジェリア王国の主力戦闘機。翼形はデルタ翼にV字尾翼。エンジンは双発。最高速度マッハ1.6。

武装は30mm機関砲2門、ミサイル2発が標準。その他、爆弾など1.5トン搭載可能。

速度重視の重戦闘機だが、運動性能、特にロール性能が高いため、格闘戦でも決して侮れない。

ラークほか、リグジェリア軍の大半はこの機体。


・ドラグーン(Dragoon=竜騎兵)

リグジェリア王国で実戦テスト中の次期戦闘機。翼形は可変後退翼にV字尾翼。なおリグジェリア王国はV字尾翼の飛行機が多い。

エンジンは双発、最高速度マッハ1.4。

武装は30mm機関砲2門、ミサイル2発が標準。爆弾などが搭載機能はまだ設計されていない。

可変翼のために速度、機動性ともに高く、特に加減速性能に優れている。

実戦配備され始めたばかりのため、まだ数は多くない。


・シームルグ(Simurgh=ペルシャ神話の不死鳥)

レバイア王国の「王者専用機」。レバイア王家の人間は飛行技術、特に全ての男と王妃は空戦技術を持つことが義務付けられるが、中でも国王・王妃・次期王位継承者のみが乗ることを許される特別製の戦闘機。

量産性を考えなくていいことから最先端技術を多く盛り込むことができ、ほかの戦闘機とは一線を画する高性能を持つ。

翼形はスリーサーフェイス(三翼式)で主翼は前進翼。エンジンは双発。最高速度マッハ1.8。

操縦補助コンピューター(いわゆるフライバイワイヤ)、推力偏向ノズル、大出力エンジンなどの採用により、非常に高い飛行性能を持つ。

武装は毎秒100発の高発射速度20mm機関砲を始め、その他多くの兵器を搭載する。

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