ドイツの巨星と白き改革者の出逢い
時は1925年のある日。
長谷川はカール・ヤルマール・ブランティングの葬式に出たあとフリードリヒ・エーベルト葬式に出るためドイツに来ていた。
「あれはもしや…」
長谷川は側近のモロトフと新たに長谷川が側近にしたニキータ・フルシチョフと一緒に外交間での信用確保の為に各国の政府関係者や軍人が死んだら(教授の助手だった長谷川は恐ろしいほど記憶力が良く手帳にこれからの大まかな歴史の流れや死ぬ人を書き連ねていた。)葬式に参列し、各国の要人や出世する人などにパイプや信頼関係を築くかその築く時の足しにするために行動していた。
「モロトフ、ニキータもしや彼は…」
長谷川が側近の二人に呟くと二人は
「スターリン大統領、私はわかりません。」
というフルシチョフはそういったがモロトフは
「同志スターリンいやスターリン大統領あれはドイツのグスタフ・シュトレーゼマンではないでしょうか?そうだとするなら我々の目的は一つ果たされた事になります。」
と長谷川に告げた。
「素晴らしい!神は居なくとも神の存在を信じたくなるなモロトフ、ニキータ?」
長谷川は髭を弄りながらモロトフとフルシチョフに話しかけた。
「全くです。スターリン大統領これでソビエトの大国の礎が…」
フルシチョフが全てをいう前にモロトフが
「ニキータ覚えておけ余計なお喋りは寿命を減らすとな!」
こう言ったのでフルシチョフは震えた。
「後輩思いだなモロトフがしかし我々はまだ目的は果たせていない、行動を起こさなかったら我々はロマノフのままだ、他国の食い物にされる我が国はな。ならばそうならないためにドイツの技術を貰おうではないか。」
長谷川は髭を弄りながらモロトフとフルシチョフを見ていった。
長谷川達はシュトレーゼマンに近づいた。するとシュトレーゼマンが長谷川達に気付いた。
「これはこれはソビエトの大統領閣下ではありませんか。」
シュトレーゼマンそう言い長谷川達に近づいた。
「これはこれはシュトレーゼマン閣下ではありませんか!ドイツはソビエトの田舎者からしたらかなりの都会ですな。ロンドンは私の趣味ではありませんからこのドイツを手本にソビエトを発展させたいものです。」
長谷川は微笑みを浮かべながら、ドイツの街並みを見ながら言った。
「そうですか…それは光栄ですな。ところでそちらの方は?」
シュトレーゼマンが長谷川に問いかける。
「シュトレーゼマン閣下。此方の二人は、名前をモロトフと言いまして、引き継ぎ後はソビエト外交大臣に就任する予定の者です。」
長谷川はモロトフに話をふる。
「ご紹介に預かりました。ヴャチェスラフ・ミハイロヴィチ・モロトフです。シュトレーゼマン閣下、モロトフと呼んで下さってください。」
モロトフの自己紹介が終わると長谷川は
「この子は私の私設秘書で、将来は政治家になるかもしれない男のニキータです。」
長谷川から紹介されるとモロトフと同じように
「シュトレーゼマン閣下、ニキータ・セルゲーエヴィチ・フルシチョフと言います。ニキータとお呼び下さい。」
フルシチョフの紹介が終わると長谷川は
「シュトレーゼマン閣下、これで失礼致します。」
と言うとシュトレーゼマンの隣を通り過ぎようとした、その時…
「ウッァ!」
転びそうになり長谷川はシュトレーゼマンに受け止めて貰った。
「閣下、これはこれは、有難うございます。」
長谷川達はその場を後にした。
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