はじまり
Sideある男性
「もしもし?くそ切りやがったな。」
この男は長谷川祥三、某名門大学の教授の助手をしている男で兄と妹がいるが絶縁状態だ。何故ならば、それは彼が助手をしている教授に原因がある。
そもそも確執の発端は母の葬式にその教授の「ウクライナとロシアに新たなものが元ソビエト政権下の将軍の家から出たらしい。つまりはスターリン政権の新たな資料があるらしい」と教授が張り切り長谷川を無理矢理シベリアの民家を訪ねに行き交渉の結果、新たな資料をてに入れたがそれで自信がついた教授は「長谷川君、これはウクライナの大地にも同じく新たな資料があるよ。」と言いウクライナへと向かった。
シベリアの時よりも交渉は難航した。ウクライナを訪れた時期が悪く農村の収穫期だったのだ。
勿論訪れたのは農村の農家の家、収穫期に現れた海外からきた人々に優しくする訳がない、収穫期で殺気立つ農家の家頼み込むも朝はいなく、夜訪れるも交渉にならず追い返され教授と長谷川は何処かに泊まろうにも田舎の農村には泊まる所もなく農村の家に泊まろうにも追い返された。仕方なく帰ろうとすると村長の奥さんが長谷川達が帰ろうとしている所に話しかけ「泊まろうにも泊まる場所はないだろうこんな田舎に、家に泊まりな中国の人。」
長谷川が「泊まらせてくれるのですか!有難い!泊まらせてもらいます。しかし一つ言う事があるのですが私達は日本人です。」
「何だって日本人!うちの車とテレビが調子が悪いんだけれども直してくれないかい?」
村長の奥さんはそう話しながら長谷川達を家に招き入れた。
「わかりました。直しますそのテレビは何処ですか?」
そんな事を言いながら村長の家に泊まった。
後日、村長の奥さんと長谷川達が頼み込んでテレビの修理などを条件に探してくれると約束してくれた。ウクライナの件は終わったのだが教授がいきなりドイツに行くぞと息巻いてドイツに連れていかれて結局、帰ってくる頃には1ヵ月以上過ぎていたのだ。仕方ないと思いつつ自宅に帰りテーブルの上を見た携帯電話を忘れていたのだ。メールと電話の履歴を確認すると家族からかなり電話が入っておりメールを確認すると母が死んだと言うのだ急いで電話をするもかからず、履歴の一番新しいメール確認すると母の葬式にも来ない親不孝者がとだけ書かれていたのだ。何回もかけるもかからず。
最初に戻る。
長谷川は村長の奥さんに農村を去るときに貰った御守りを外し、手に入れた資料の上に置いた長谷川はどっと疲れが出てしまったのでもは布団に潜って寝る事にした。
長谷川は気づかなかったが御守りが妖しく光った。