1−5“新たな魔術 其の1”
吹き出しの書き方ちょっと変えました。
後、書き溜め無くなったんで投稿ペース少なく(週1じゃなく)なるかもです。
—「【報】現在伊戸様達はパーティーを結成、街へ向かっている途中です。」
≠≠≠
「くそッ…蛇め…次あったら覚悟してろよ…?」
現在『蛇』と言う名の魔物をレルの剣術やルトの『道順』をフル活用討伐し、『始まりの街』から離れた場所に居る。
「これだと『始まりの街』よりも『成長の街』の方が近いね…」
レルが喋り、伊戸が(脳内で)反応する。
『成長の街』?2番目の街の名か…てか街の名前1とか2とか…
絶対何番目かをモデルにしてるだろ……ん?街……?
「あ、そういえばルト!お前妖怪じゃねぇか!その姿だと街に入れなくね⁉︎」
普通に喋るから忘れてたけど(それでも忘れんな)ルトは妖魔の一種、『悪魔』だ!
街に妖魔、『はいどうぞー』となる訳が無い…じゃあ今後街に行けない…?資材補給とかどうすれば……
と、熟考している伊戸を見てルト。
「街ですかぁ?擬人化すれば入れると思いますぅ…疲れますケド…」
ルトの衝撃の告白、擬人化が可能だと言う。それを聞き伊戸は、
「……ギジンカ?え、擬人化できるの⁉︎それなら街の問題解決じゃん!」
と、喜びを隠せていなかった。
—だが、情神が口を挟む。
「【報】名称名ルトの擬人化は大量の魔力を喰います。持って数分かと予想。」
超大量の魔力…?具体的だとどの程度なんだろう…?
情神の言葉を口に出すと、ルトが反応してくれた。
「あ、そうですぅ…擬人化は可能ですが1分維持で“200”程度魔力を喰いますぅ…」
200?普通の人間だとそれどんな感じなんだ?俺1億あるからよく分からん…
伊戸の(脳内での)問いにレルと情神が解答する。
「え、200⁉︎ヤバくないそれ⁉︎常人だと1分も持たないじゃん!」
「【解】常人の場合100以下、魔術師でも1500程度が限界となっています。」
そんなに少ないの?常人の魔力量……改めて俺の特殊能力の異常さが分かったわ…
一旦話をまとめてみるか……えっと…?
1.ルトがいる場合擬人化しないと街に入れない、
2.魔力を(常人で言うと)大量に喰うから長時間はキツい
→資材補給ぐらいしか出来ない短い滞在になる
って感じか?となると…パッと行ってパッと帰る…か、
そう考えていると、
「あ、でもぉ…MP回復薬などで常時回復してれば長時間も可能ですぅ…」
と、ルトの補足情報が伊戸の耳に入った。
常時回復…?なるほど確かにそれなら…。あ、俺の回復って使えないかな?
「【解】現状の回復で常時は不可能ですが、進化させることで可能になります」
進化か…位置情報提示が情報提示になった時の感じか?どうやって進化させればいいんだ?
「【解】EPを溜めることで進化可能です。現在の伊戸様のEP:15」
EP?そんなのあるのか…ちな進化にEPどのぐらい必要なんだ?
「【解】回復系統魔術、回復の進化に必要なEPは“2”です。」
「え、2⁉︎嘘だろそんなに少ないのか⁉︎」
先程まで情神との会話は脳内でこなしていたと言うのに急に大声を出す伊戸。
もちろん全員が驚いた。
「え、急に何⁉︎2⁉︎何の事…⁉︎」
いち早く驚きを口に出したのはレル。説明を所望しているようだ。
「えと、回復薬使わず長時間擬人化の方法を、と考えてまして、情神に聞いた所、いけるらしいんだ。」
俺の魔力は1億…進化魔術だからって魔力切れは心配ないだろうしな
「へー、そうなんだ…具体的にはどうやって?」
具体的な内容、聞いてくると思ったよ。
「いやね?回復スキルを進化させるんですよ。常時使用可能になるらしいから」
「回復の進化!なるほどね、それなら可能かも!長時間擬人化。」
…さて、では進化と行きましょうか。
「……回復進化、『“Jルート”』。」
脳内に思い浮かんでいた言葉を口に発すると、伊戸の周りが光に包まれた。
「ジェ、『Jルート』⁉︎EP使用本来の5倍だよ⁉︎」
だが、レルが叫ぶ。伊戸の脳内は…
—え、5倍?ゴバイ?えぇっと〜?本来が2Pで…?
……焦っていた。
「【解】『Jルート』使用EPは“10”です。」
「何でそんなの選んだかなぁ⁉︎おい俺ぇぇぇっ⁉︎」
すごい大声で叫ぶ伊戸、今悔やんでも後の祭り。知っている事なのにその行動を選んでしまう。人間の悲しい所である。
—悔やんでいる内に伊戸の周りの光が消えた。
「……【報】回復、Jルート進化。SRランク回復常時発動魔術—」
あぁ…進化しちゃったよ…しかもSR…?魔術の名前は…?
「—『鏡帝回復』です。」
如何にもヤバそうな名前…鏡に帝王の帝?どういう能力だよ、
「レ…鏡帝回復!!!?何でそんなヤバい常時魔術をぉ⁉︎」
ルトが焦り声を荒げながら叫ぶ。
—常時魔術、それは発動&解除の操作が出来ない魔術。
“永遠”に術者の魔力を吸い続ける悪魔の代物。
※発動も常時系統だが魔力は消費しない
ルトが恐れながらも口を開く。
「伊戸さん…今の所、体に異常はないですかぁ…?」
……?体に異常?今の所は無いな…
と、思っているのも束の間。伊戸の体に衝撃が走った。
「ッ⁉︎なっ…何だこれッ…」
—伊戸は…“気絶”した。
≠≠≠
「……?此処は…?何処だ?」
見知らぬ場所、目を覚した時、伊戸は“ベッドの上に”居た。
「あ!伊戸目ぇ覚した!大丈夫⁉︎」
女性の声、レルだ。心配している様子だった。
「あ、あぁ…大丈夫だ。それは兎も角…此処は何処だ…?」
自分の心配をせずに状況把握に勤しむ伊戸。その様子を見てレルは、
「全く…自分の心配も少しはしなさいよ?此処は『成長の街』の宿屋!担いできたの!」
心配しながらも話してくれた。
—デュ…『成長の街』…?何故街に…?だがそれよりも、パーティーメンバーが1人居ない。
「ルトは…どうしたんだ?何処にいる?」
伊戸は問う。まさか捕まってたりしないよな…?
「あー…ルトは…あのソファの上…だよ」
少し言い淀みながらもレルはそう口に出す。
—ソファ?あるのかこの世界でも…それは兎も角…えーと?
見てみた結果、ソファの上で倒れているルトが居た。
「おい⁉︎ルトも気絶してるじゃねぇか!どう言う事だよ‼︎」
ッ…目が覚めたばっかりなのに情報多すぎかよ…
「……ッ!あーもう!めんどくさい!大まかに説明するからよく聞いてて!」
怒り気味に大声で喋るレル。驚きながらも伊戸はレルの説明に耳を傾けた。
「まず!伊戸は気絶した。おそらく魔力切れだと思う!
次に、私たちは行動に迷った挙句、又しても蛇に遭遇した!
伊戸おぶった状態で戦闘は無理だから逃走!結果『成長の街』付近に到着した。
このまま宿屋に連れて行こう!と言う事になりルトに擬人化して貰った!
で!宿屋にチェックイン、部屋に入った。そしたらルトも魔力切れで気絶した!
以上‼︎おーけー⁉︎」
怒涛の勢いで話すレル。相当大変だったのが感じ取れた。
「お、おぅ…何か…すまなかったな…?」
伊戸は、最大限の誠意を示し、そう言った。
≠≠≠
—「はぁ…出会った当日からこんな羽目になるなんて…」
ため息を吐きながらそう口に出すレル。ルトは依然気絶中、俺のみがこの言葉を聞いている。
「あのー…反省はしてます…その前にルト…起こしても…?」
恐る恐るレルに問う。普段おとなしい系の人が怒るとこんな感じになるらしい…
「別に怒ってないから反省する必要ないよ…?後ルト起こせるなら苦労してないよ」
…レルは怒っていなかったらしい。明らかに普段と声のトーンが違かったのだが…
それと…?起こせるなら苦労してない…?よし、じゃあ試しがてら鏡帝回復打ち込むか。
{ポンッ}
—優しくルトに触れた。普段の魔力消費反応は無かった。
その数秒後、
「……けほっ…けほっ…あれ…?僕は…?」
と、小さな咳をしながらルトが息を吹き返した。その様子を見てレル。
「え、えぇ⁉︎ど、どうやって…?あ、鏡帝回復⁉︎使ったの⁉︎」
うん。使った。まさかここまでの効力とは思わなかったけど、
「【解】SR、鏡帝回復の発動確認。同時に、名称名ルトの魔力122%回復&上限15%追加を確認。」
122%回復に上限追加か…想像以上の魔術だな、
と、伊戸が鏡帝回復を褒めていると、情神の追加情報が耳に入った。
「【報】先程の気絶で消費した魔力57%。残り魔力から逆算、後1時間程度で再び気絶する確率、約77%。」
……ふぇ?俺1時間後にまた気絶するの?想像以上にヤバいんだけどこの魔術…
「ルト!起きてばっかで申し訳ないがこの魔術どうにかできないか⁉︎」
伊戸は問う。連続気絶は迷惑になるからだ。
「うぅん…どうにかと言われましてもぉ…常時魔術ですしねぇ…」
だよなぁ…常時魔術は止められないからそう言う名前なんだし…
「……あ!待ってくださいぃ!僕の道順でどうにかできるかもですぅ!」
道順で…?そんなことも出来る能力なのか…
「ちょ、話勝手に進めないでよ!どういう意味⁉︎」
双剣使いという事で魔術に疎いレルは理解できていない様子…
軽く道順について説明しとくか。
—伊戸は情神に道順の能力について問いた。
#道順#
発動時、自身の魔力の10~15%を消費し効力を発動する。
効力:相手の行動を予測し視界に共有する。
※視界共有の際、残像ならぬ予測像が出現する。
≠≠≠
「成程…そんな能力だったんだ…道順」
レルも理解が出来た様だ。早速やって貰いたい所だが…具体的にはどうやるのだろうか?
「具体的にはですかぁ?こんな風に未来を“視る”んですよぉ」
な…ッ⁉︎思考を読まれた⁉︎どういう事だ‼︎
「どういう事ってぇ…簡単ですぅ。伊戸がこの後僕に聞くんですよぉ、「どうやって思考を読んだんだ」って」
…成程…確かに俺はどうやったか聞こうとした。その未来を道順で読み、対策行動を行ったのか。
「はいぃ…この未来視予知を使用し、伊戸の気絶タイミングを予測するんですぅ」
そうか成程!そのタイミングで俺がなんらかの方法で回復を使えば!
「はいぃ、そうですぅ。ですが回復できるタイミングはコンマの単位ですぅ…難しすぎるんです。」
「コンマの単位?それに関しては問題ない!この方法を使えば良いんだから!」
と、伊戸が対策を説明し始めた—
第6話に続く
第五話OAD休みます。
第六話OADは出しますのでお楽しみに




