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【復刻連載版】妖魔転記—転移者の冒険記録—  作者: Lyi_りい
【壱】“妖魔の世界へようこそ”
9/15

1−5“新たな魔術 其の1”

吹き出しの書き方ちょっと変えました。

後、書き溜め無くなったんで投稿ペース少なく(週1じゃなく)なるかもです。

—「【報】現在伊戸様達はパーティーを結成、街へ向かっている途中です。」

     ≠≠≠

「くそッ…(ソーティス)め…次あったら覚悟してろよ…?」


現在『(ソーティス)』と言う名の魔物(モンスター)をレルの剣術やルトの『道順(ルート)』をフル活用討伐し、『始まりの街(ファスティスト)』から離れた場所に居る。


「これだと『始まりの街(ファスティスト)』よりも『成長の街(デュアルクス)』の方が近いね…」


レルが喋り、伊戸が(脳内で)反応する。

成長の街(デュアルクス)』?2番目の街の名か…てか街の名前1(ファスト)とか2(デュアル)とか…

絶対()()()()をモデルにしてるだろ……ん?街……?


「あ、そういえばルト!お前妖怪(フロスター)じゃねぇか!その姿だと街に入れなくね⁉︎」


普通に喋るから忘れてたけど(それでも忘れんな)ルトは妖魔の一種、『悪魔(デーモン)』だ!

街に妖魔、『はいどうぞー』となる訳が無い…じゃあ今後街に行けない…?資材補給とかどうすれば……

と、熟考している伊戸を見てルト。


「街ですかぁ?擬人化すれば入れると思いますぅ…疲れますケド…」


ルトの衝撃の告白、擬人化が可能だと言う。それを聞き伊戸は、

「……ギジンカ?え、擬人化できるの⁉︎それなら街の問題解決じゃん!」

と、喜びを隠せていなかった。

—だが、情神(ラトル)が口を挟む。


「【報】名称名ルトの擬人化は大量の魔力を喰います。持って数分かと予想。」


超大量の魔力…?具体的だとどの程度なんだろう…?

情神(ラトル)の言葉を口に出すと、ルトが反応してくれた。


「あ、そうですぅ…擬人化は可能ですが1分維持で“200”程度魔力を喰いますぅ…」


200?()()()人間だとそれどんな感じなんだ?俺1億あるからよく分からん…

伊戸の(脳内での)問いにレルと情神(ラトル)が解答する。


「え、200⁉︎ヤバくないそれ⁉︎常人だと1分も持たないじゃん!」


「【解】常人の場合100以下、魔術師でも1500程度が限界となっています。」


そんなに少ないの?常人の魔力量……改めて俺の特殊能力(クロウス)の異常さが分かったわ…

一旦話をまとめてみるか……えっと…?


1.ルトがいる場合擬人化しないと街に入れない、

2.魔力を(常人で言うと)大量に喰うから長時間はキツい

→資材補給ぐらいしか出来ない短い滞在になる


って感じか?となると…パッと行ってパッと帰る…か、

そう考えていると、


「あ、でもぉ…MP回復薬(ポーション)などで常時回復してれば長時間も可能ですぅ…」


と、ルトの補足情報が伊戸の耳に入った。

常時回復…?なるほど確かにそれなら…。あ、俺の回復(ヒール)って使えないかな?


「【解】現状の回復(ヒール)で常時は不可能ですが、進化させることで可能になります」


進化か…位置情報提示が情報提示になった時の感じか?どうやって進化させればいいんだ?


「【解】EP(進化ポイント)を溜めることで進化可能です。現在の伊戸様のEP(進化ポイント):15」


EP(進化ポイント)?そんなのあるのか…ちな進化にEP(進化ポイント)どのぐらい必要なんだ?


「【解】回復系統魔術、回復(ヒール)の進化に必要なEP(進化ポイント)は“2”です。」


「え、2⁉︎嘘だろそんなに少ないのか⁉︎」


先程まで情神(ラトル)との会話は脳内でこなしていたと言うのに急に大声を出す伊戸。

もちろん全員が驚いた。


「え、急に何⁉︎2⁉︎何の事…⁉︎」


いち早く驚きを口に出したのはレル。説明を所望しているようだ。


「えと、回復薬(ポーション)使わず長時間擬人化の方法を、と考えてまして、情神(ラトル)に聞いた所、いけるらしいんだ。」


俺の魔力は1億…進化魔術だからって魔力切れは心配ないだろうしな


「へー、そうなんだ…具体的にはどうやって?」


具体的な内容、聞いてくると思ったよ。


「いやね?回復(ヒール)スキルを進化させるんですよ。常時使用可能になるらしいから」


回復(ヒール)の進化!なるほどね、それなら可能かも!長時間擬人化。」


…さて、では進化と行きましょうか。


「……回復(ヒール)進化、『“Jルート”』。」


脳内に思い浮かんでいた言葉を口に発すると、伊戸の周りが光に包まれた。


「ジェ、『Jルート』⁉︎EP(進化ポイント)使用本来の5倍だよ⁉︎」


だが、レルが叫ぶ。伊戸の脳内は…

—え、5倍?ゴバイ?えぇっと〜?本来が2Pで…?

……焦っていた。


「【解】『Jルート』使用EP(進化ポイント)は“10”です。」


「何でそんなの選んだかなぁ⁉︎おい俺ぇぇぇっ⁉︎」


すごい大声で叫ぶ伊戸、今悔やんでも後の祭り。知っている事なのにその行動を選んでしまう。人間の悲しい所である。

—悔やんでいる内に伊戸の周りの光が消えた。


「……【報】回復(ヒール)、Jルート進化。SR(スーパーレア)ランク回復常時発動魔術—」


あぁ…進化しちゃったよ…しかもSR(スーパーレア)…?魔術の名前は…?


「—『鏡帝回復(レペルヒール)』です。」


如何にもヤバそうな名前…鏡に帝王の帝?どういう能力だよ、


「レ…鏡帝回復(レペルヒール)!!!?何でそんなヤバい常時魔術をぉ⁉︎」


ルトが焦り声を荒げながら叫ぶ。

—常時魔術、それは発動(エン)解除の操作が出来ない魔術。

永遠(とわ)”に術者の魔力を吸い続ける悪魔の代物。

発動(フォロー)も常時系統だが魔力は消費しない

ルトが恐れながらも口を開く。


「伊戸さん…今の所、体に異常はないですかぁ…?」


……?体に異常?今の所は無いな…

と、思っているのも束の間。伊戸の体に衝撃が走った。


「ッ⁉︎なっ…何だこれッ…」


—伊戸は…“気絶”した。

     ≠≠≠

「……?此処は…?何処だ?」


見知らぬ場所、目を覚した時、伊戸は“ベッドの上に”居た。


「あ!伊戸目ぇ覚した!大丈夫⁉︎」


女性の声、レルだ。心配している様子だった。


「あ、あぁ…大丈夫だ。それは兎も角…此処は何処だ…?」


自分の心配をせずに状況把握に勤しむ伊戸。その様子を見てレルは、


「全く…自分の心配も少しはしなさいよ?此処は『成長の街(デュアルクス)』の宿屋!担いできたの!」


心配しながらも話してくれた。

—デュ…『成長の街(デュアルクス)』…?何故街に…?だがそれよりも、パーティーメンバーが1人居ない。


「ルトは…どうしたんだ?何処にいる?」


伊戸は問う。まさか捕まってたりしないよな…?


「あー…ルトは…あのソファの上…だよ」


少し言い淀みながらもレルはそう口に出す。

—ソファ?あるのかこの世界でも…それは兎も角…えーと?

見てみた結果、ソファの上で倒れているルトが居た。


「おい⁉︎ルトも気絶してるじゃねぇか!どう言う事だよ‼︎」


ッ…目が覚めたばっかりなのに情報多すぎかよ…


「……ッ!あーもう!めんどくさい!大まかに説明するからよく聞いてて!」


怒り気味に大声で喋るレル。驚きながらも伊戸はレルの説明に耳を傾けた。


「まず!伊戸は気絶した。おそらく魔力切れだと思う!

次に、私たちは行動に迷った挙句、又しても(ソーティス)に遭遇した!

伊戸おぶった状態で戦闘は無理だから逃走!結果『成長の街(デュアルクス)』付近に到着した。

このまま宿屋に連れて行こう!と言う事になりルトに擬人化して貰った!

で!宿屋にチェックイン、部屋に入った。そしたらルトも魔力切れで気絶した!

以上‼︎おーけー⁉︎」


怒涛の勢いで話すレル。相当大変だったのが感じ取れた。


「お、おぅ…何か…すまなかったな…?」


伊戸は、最大限の誠意を示し、そう言った。

     ≠≠≠

—「はぁ…出会った当日からこんな羽目になるなんて…」


ため息を吐きながらそう口に出すレル。ルトは依然気絶中、俺のみがこの言葉を聞いている。


「あのー…反省はしてます…その前にルト…起こしても…?」


恐る恐るレルに問う。普段おとなしい系の人が怒るとこんな感じになるらしい…


「別に怒ってないから反省する必要ないよ…?後ルト起こせるなら苦労してないよ」


…レルは怒っていなかったらしい。明らかに普段と声のトーンが違かったのだが…

それと…?起こせるなら苦労してない…?よし、じゃあ試しがてら鏡帝回復(レペルヒール)打ち込むか。


{ポンッ}


—優しくルトに触れた。普段の魔力消費反応は無かった。

その数秒後、


「……けほっ…けほっ…あれ…?僕は…?」


と、小さな咳をしながらルトが息を吹き返した。その様子を見てレル。


「え、えぇ⁉︎ど、どうやって…?あ、鏡帝回復(レペルヒール)⁉︎使ったの⁉︎」


うん。使った。まさかここまでの効力とは思わなかったけど、


「【解】SR(スーパーレア)鏡帝回復(レペルヒール)の発動確認。同時に、名称名ルトの魔力122%回復(エン)上限15%追加を確認。」


122%回復に上限追加か…想像以上の魔術だな、

と、伊戸が鏡帝回復(レペルヒール)を褒めていると、情神(ラトル)の追加情報が耳に入った。


「【報】先程の気絶で消費した魔力57%。残り魔力から逆算、後1時間程度で再び気絶する確率、約77%。」


……ふぇ?俺1時間後にまた気絶するの?想像以上にヤバいんだけどこの魔術…


「ルト!起きてばっかで申し訳ないがこの魔術どうにかできないか⁉︎」


伊戸は問う。連続気絶は迷惑になるからだ。


「うぅん…どうにかと言われましてもぉ…常時魔術ですしねぇ…」


だよなぁ…常時魔術は止められないからそう言う名前なんだし…


「……あ!待ってくださいぃ!僕の道順(ルート)でどうにかできるかもですぅ!」


道順(ルート)で…?そんなことも出来る能力なのか…


「ちょ、話勝手に進めないでよ!どういう意味⁉︎」


双剣使いという事で魔術に疎いレルは理解できていない様子…

軽く道順(ルート)について説明しとくか。

—伊戸は情神(ラトル)道順(ルート)の能力について問いた。


#道順(ルート)#

発動時、自身の魔力の10~15%を消費し効力を発動する。

効力:相手の行動を予測し視界に共有する。

※視界共有の際、残像ならぬ予測像が出現する。


     ≠≠≠

「成程…そんな能力だったんだ…道順(ルート)


レルも理解が出来た様だ。早速やって貰いたい所だが…具体的にはどうやるのだろうか?


「具体的にはですかぁ?こんな風に未来を“視る”んですよぉ」


な…ッ⁉︎思考を読まれた⁉︎どういう事だ‼︎


「どういう事ってぇ…簡単ですぅ。伊戸がこの後僕に聞くんですよぉ、「どうやって思考を読んだんだ」って」


…成程…確かに俺はどうやったか聞こうとした。その未来を道順(ルート)で読み、対策行動を行ったのか。


「はいぃ…この未来視予知リ・フュージョンムーブを使用し、伊戸の気絶タイミングを予測するんですぅ」


そうか成程!そのタイミングで俺がなんらかの方法で回復を使えば!


「はいぃ、そうですぅ。ですが回復できるタイミングはコンマの単位ですぅ…難しすぎるんです。」


「コンマの単位?それに関しては問題ない!この方法を使えば良いんだから!」


と、伊戸が対策を説明し始めた—

第6話に続く

第五話OAD休みます。

第六話OADは出しますのでお楽しみに

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