2-6“討伐、一方…”
≠≠≠
……?
「あ、れ?」
私、何で生きてるの?
エードルトの目の前で倒れたはず…。
多少体が痛いだけで外傷はない…。
「ーって、其のエードルトは…?」
いない…?
私を見逃した?いや、其れは無い。
あれほどの殺意を出していたんだもん。
じゃあ…
【解答。失礼ながら、討伐してしまいました。】
やっぱり情神…!?
感謝……だけど、
情神個人的に行動できたの?
【否定。此れも失礼ながら、レル様の体を使わせていただきました。】
成程…?
じゃあ、体が痛かったのは其のせい…?
何はともあれ、討伐には感謝だね。
「ーとか考えてる場合じゃない!早く『ヴィラ』を見つけないと!!」
色々とあって忘れてたけど、此処は『魔境洞窟』、今のはただの妖魔なんかじゃない。
『魔境の主』…『ヴィラ』が甦らせた元冒険者だ!
【情報。エードルト討伐の際、『ヴィラ』に関する情報を落としていきました。】
え、『ヴィラ』に関する…!?
そんなのを私が気絶して居る間に行ってくれる情神…すごっ!
「で、どんな情報だった…?」
【解答。エードルトが落としていった情報は2つ。
1.この街には、反幸の裏転『エードルト』の他に、必境の行條『メロルカ』
と言うものが居るそうです。
2.『ヴィラ』の現在位置は、其の2人を討伐すると、分かるようです。】
ー『ヴィラ』の現在位置は兎も角、必境の行條『メロルカ』…。
『エードルト』級がもう1体居るって言うの…?
まさか。
「情神!ルトが、ルトが危ない!!」
私に『エードルト』、という事はルトには『メロルカ』が来ている、と考えた方がいい。
必境の行條という2つ名から考えるに『メロルカ』の能力は、
≠強制必中行動の発動≠
になる!
ルトが前に言ってた。
(道順は、攻撃の回避が出来ますがぁ、必中は回避出来ないんですぅ…。)
って!
つまりルトと『メロルカ』は相性最悪!
急がないと…!
急がないと取り返しのつかない事になっちゃう…!!
【質問。ルトの方へ瞬間転移を行いますか?】
え、情神瞬間転移使えるの!?
好都合だ…!瞬間転移なら今すぐにでもルトの方へ飛んでいける!
「情神!じゃぁ瞬間転移、お願い!」
◀︎◀︎◀︎
ーレル、大丈夫ですかねぇ…?
おそらく此処は幻影都市『メタノアス』。コイツと同じ強さの奴が居ても…。
ー《ストシス流擬双術、『新宮擬帝』。》
{キンッ}
「ッ…!また必中攻撃ですかぁ?痛いなぁ…。」
コイツ…必境の行條『メロルカ』、でしたっけぇ…?
厄介な相手を連れて来るもんですねぇ…『ヴィラ』は…。
◀︎◀︎◀︎
「レルと別れちゃいましたぁ…。此処、何処ですかぁ?」
人の気配がない。此処、街じゃないみたいですねぇ…。
*あら、気づくのが早いじゃない。*
…念話!
いったい何処から?
それにこの声って…
*そう、私よ。久しぶりね、『道順の悪魔』くん。*
『ヴィラ=シー・レテスメント』…!
僕が幼い頃、『魔界』で仲が良かったヒト…!
何で貴女が…『魔境の主』なんてやってるんですかぁ!
*何で…?理由は特に無いわね。強いて言えば…楽しいから、かな?*
そうやって何時も人間のことを下に見ていた…!
そんな奴が…こんな所に居るなんて!
*ま、其れは兎も角、私は貴方の事も弄ぶわよ?*
▶︎▶︎▶︎
そうして、僕のところにやってきたのが『メロルカ』。
彼女、恐らく元冒険者でしょう。ギルドにあった剣持ってるし…。
甦りの禁魔術でも使って『甦りの者』にさせられたって感じですかねぇ?
あと彼女の太刀筋、見たことがありますぅ。
ーそう、レルにそっくりですぅ。先程言っていた技名と重ねると彼女が使うのは…
≠擬似ストシス流≠
ですねぇ。
先程のは1度見た事がありましたから大事には至りませんでしたがぁ…
もし知らない技が来たら…。
そんな事になる前に、早く片付けた方がいいですねぇ。
ー「『未来視予知』。」
…!何ですか、此れぇ…。
未像が…多すぎる!
それだけ速いと言う事ですかぁ…?
何と言う化け物…『メロルカ』!
「此れじゃあ逃げることも儘ならないですぅ…。」
じゃあ…つまり此の儘だと僕は死にますねぇ…。
此れは想定外。流石に、此処までは『予測』できませんでしたぁ。
あ、見たことない構えの未像…。
知らない擬似ストシス流が来る証拠…。
此処まで、ですかぁ。
あーあ。残念。
ごめんない。伊戸、レル。
ーまたねぇ…
《ストシス流擬双術、『奇々晩擬』》
2−7へ続く。
secret
1.『未来視予知』の設定ちょっといじりました。
→ルトが見ている未来行動の像の名を“未像”に変更。




