従来ゲームとソシャゲ
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
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無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル:従来ゲームとソシャゲ
俺は孤独だ。友達がいない。
だから俺の友達はずっとゲーム。
『鉄拳』をシリーズ通して全部やった。
1〜5までは得意だったが、6以降がどうにも下手。
「クソっ!なんで上手くなんねーんだオレ!俺の実力はこんなもんじゃねーだろ」
こんなもんなのだが、
とりあえずいつか奥義を身に付けようと
努力に努力を重ねた。
そしてあるとき気がついた。
「そうだ。これまでは曲がりなりにもゲーセンでやってたから、対戦で腕を磨くことができたんだ。今は1人。1人じゃなかなか腕も上がんないのかな」
そんなことを考えていた時…
「おうわ?!な、何だ!?」
1人でやってるはずが、いきなり対戦モードになったのだ。
一応、2コンもあったがずっと使っておらず
今ではもう埃をかぶってる。
その2コンがまるで誰かに使われてるように
ゲーム内のキャラが動き始める。
もちろん2コンはそこに静かに佇み、
いつも通りの光景だ。
誰かが使ってるなんて事はない。
そもそもこの部屋に俺1人なのだ。
でも2コンを使わなきゃ出来ない対戦ゲームを
俺は今やっている。
「なんだこの光景は…。誰がここにいるのか…?」
そう思った瞬間、
「俺が対戦相手になってやるよ」
と耳元でポソッとつぶやく声がした。
バッと後ろを振り返ったが誰もいない。
「ゴクリ…」唾を飲みながら
ここで取り乱してしまうと
なぜかよからぬことになってしまうんじゃないか
と恐怖が先走り、とりあえず俺は言う通りにゲームを続ける。
俺は何度も負けていた。
でもそのうち対戦してた時の勘が戻ってきて、
何だか上手くなれた気がした。
その夜以降、声の主は現れてくれなかった。
でも俺は忘れられない。
孤独な時に俺のもとに来てくれたんだ。
生身の人間は誰も寄ってくれなかったのに、
そいつだけが来てくれた。
何となく俺はそいつに
仲間意識のようなものを持ってしまった。
それから数ヵ月後。
俺は『ヘンドーン』というソシャゲにハマっていた。
オンラインながら顔を見ることもなく、
その場で友達じみた関係を持つことができる。
これで多少は孤独も癒されると言うもんだ。
友達…そんなことを思った時、
ふとあいつの事がよみがえってきた。
「あいつどうしてるかなぁ。もう俺んとこには来てくんないのかなぁ…」
不思議と恐怖より友情を先に感じてしまった俺は
あいつと俺だけの関係を
何か特別なもののように思っていた。
すると『ヘンドーン』でフレンド申請していた
誰かさんから…
「久しぶりだなぁ、『鉄拳』6以降、上手くなったかい?」と。
「まさか…まさか…!?」
と思いながら俺はその彼か彼女に
それまで自分が思っていたことを
何度もメールで伝えたりした。
でもその彼か彼女が、
あのとき俺のもとに来てくれたアイツだったかどうかは
未だわからない。
でも俺はそいつとずっとゲームを続けて行ったのだ。
で、それから少しして思った事は、
「…チョッ(舌打ち)!こいつ、なんか俺よりウメェなずっと…
ちょっとムカつくじゃねーかこのやろう…(微笑み)」だった。
(※)これまでにアップしてきた作品の内から私的コレクションを再アップ!
お時間があるとき、気が向いたときにご覧ください^^
動画はこちら(^^♪
https://www.youtube.com/watch?v=-Dhki-uRTN4
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