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エピローグ~勇者の旅はまだまだ続く……?
一瞬、景色が歪んだかと思うと、次の瞬間、それまで俺がいたパーティー会場とは別の場所にいた。
パーティー会場とは似て非なる建築様式。質実剛健を思わせる部屋の中は武装した騎士が取り囲んでいた。パーティー会場よりは幾分小さいが、それでも十分大きくて天井の高い部屋。
そして今、俺の目の前には玉座に腰掛けた恰幅のよい老人の姿。
ここは玉座の間だった。
『ドラゴニック・ファンタジア』の世界の玉座の間ではない。見たことがない部屋だ
「よくぞ来た、勇者『ぼぽ』よ。今、世界は危機に瀕している。お前は――」
いや、見たことがある!
「別のゲームやないかーい!」
王様の言葉を遮るように俺は叫んでいた。
そう。ここは『エターナル・レジェンズ』という別のゲームの中だったのだ。
一体俺はいつになったら元の世界に戻れるのか。俺は頭を抱え込んだ。戦いはまだまだ続くようだ。




