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浮世ロマン物語

一人の男が風に吹かれて飛んできた、赤いブレザーを着るとスーパーマンのように強く成り、悪人を退治する痛快夢物語。

目が覚めると警視庁敏腕刑事が女言葉になってしまった不思議な刑事ドラマ、、そして、その男の妻は男言葉になり、、行動までも男と女が逆になった夫婦物語。

赤いブレアーを着た男は弱気を助けて、悪人を倒していく正義の味方をして行く。夢ロマンドラマ。




「浮世のロマン物語」原作者 献残屋藤吉郎


1)第一話「背広マン」


2)第二話「おんな男マン」




1)正義の味方「背広マン」、、、



日向太郎。は東京都多摩市に住んでいる、会社勤めのサラリーマンであった、、妻、幸子と子供二人に囲まれて平凡な幸せな日々を送っていた。

休日は決まって散歩に出かけていた、、、緑に囲まれた住宅地の近くに公園もあったので、のんびり散歩をして、公園のベンチに座り春などの天気のいい日には、、風に当たりながらうたた寝をすることもあった。その日も春風が気持ちよく、、ぼんやり、、うとうとしていた。

風に吹かれて何かが飛んできて、、日向太郎の顔にかかったのである。

何かとみれば、、「赤いブレザー」であった。周りのは誰もいない、、ブレザーが飛んでくるような場所もないので不思議だと思いながらが、、そのブレザーを家に持ち帰った。

日向太郎はそのブレザーが真っ赤であり、、派手な上着なので、、いつも、持ち歩いているリック形式のカバンのいれた、、隠したわけではないが、、余りにも派手だったので恥ずかしく、、後で始末するにしても,いったんはリックにいれた。

翌日、リックにいれたブレザーの事は忘れて、そんまま、会社に出かけた。

日向太郎は、その日は春で暖かったのでシャツで出かけたのであったが、、急な残業が入って帰りが遅くなった、、そして、少し冷えてきたのでさむかった。

日向太郎はリックの中のブレザーを思い出して、、夜だからいいからと、、風邪を引くきこんだよりはましだろうと思い、「赤いブレザー」を着込んだのだった。

帰りは10時を過ぎていたので電車は空いていた、、いつも座れない通勤電車であったが楽に座って帰れた。

多摩駅に着くころに、、同じ車両の乗っていた女の人が、、酔っぱらった二人の男に絡まれていた。

普段なら知らんふりをする日向太郎であるが、、なぜか、、、

「やめなさいよ、、いやがっているじゃないか、、よッぱらって、みっともないよ」と、、助け舟をだしたのであった、、、日向太郎は口を出して於いて「しまった」と思ったが後の祭りだった。

「なにーー、爺さん、、余計な口をだすなよ、、赤い洋服なんかきて、、引っ込んでろ」

と、、日向太郎の胸板を掴もうとしてきた、、、今までなら日向太郎はつい飛ばされていた。

しかし、なぜか、日向太郎に体をかわされて、前のめりに転んだ。

もう一人の酔っ払いの男が「拳」を振るってきたが、やはり、日向太郎に体を交わされて、、腕を掴まれて、、動けなくなった。

二人の男は逃げていった。

「ありがとうございます、、、本当にありがとうございます、、」と、、頭を下げて礼を述べた。。そして、、名前を告げて、帰って行った。

日向太郎は自分でも不思議だった、、どうしてかわからなかったのであった。。

「赤いブレザー」の力ということは、もう少し先になってわかったのである、、

人助けをした日向太郎は気分よく、英雄になった気持ちで家にかえった。


2)日向太郎が気が付く、、「赤いブレザーの魔力」日向太郎は酔っ払いに


絡まれた女性を助けたことが誇らし気に思えた、、、

もしかしたら自分は本当は強いのではと、、精神的にも強いと思うようになったのであった。

これからは困った人が居たら助け様と、、弱い人を苛めているような場所にで合わせたら、、積極的に助けようとおもったのであった。

なんか、今までとは違った気分で通勤電車に乗り、、会社へむかった。

いつものように、いつもの「リュク」を背負っていた。

中には処分できなかった「赤いブレザーが入っていた」

朝の通勤電車は混んでいた。

日向太郎の斜め前の女性が叫んだ、、「きゃぁ、、辞めて、、助けてぇー」と、、、日向太郎は痴漢だと思って、、その男に近付き言ったのである。

「やめなヨ、、みっともないから、、次の駅で降りようか」

と、、自分は強い積りで痴漢らしき男を止まった駅で降りた。

叫んだ女性も降りて来た、、

降ろされた男は居直って、、日向太郎に啖呵をきったのであった。

「ふざけるなよ、、俺のどこが痴漢なんだよ、、云って見ろ」と迫られた。。

弱気になり、、啖呵を切られ、、勢いづいた男が恐ろしく成り、、いつもの日向太郎になっていた。

つき飛ばされた弾みでよろけた倒れた。そのはずみで背中に持っていた「リック」から「赤いブレザー」が飛び出し、、日向太郎の

肩にかかったので

なんか急に相手が怖くなくなった、、そして、、赤いブレザーを着たら、、迫ってくる相手の男を捻じ伏せたのであった。

痴漢をした男は鉄道警察隊に連れていかれた。

そして、電車の中の痴漢事件は一段落したのであった。

そのあとで日向太郎は「赤いブレザーの魔力」をしったのであった。

そうか、、、自分はこの「赤いブレザー」をていないと強くならないのだと、、赤いブレザーの魔力で正義の行動が出来ると確信したのであった。

弱い日向太郎は赤いブレザーの魔力でスーパーマンになるような、、、

そうだ「背広マン」で行こうと考えたのである。


3)会社で背広マンに。。。


日向太郎は、東京都新宿にある「地方銀行の東京支店」勤務であった。

定時に出社して、、お決まりの定時に帰るサラリーマンで、、30年勤務でやっと「係長」になった男である。。。平凡な目立たない男であった。

そんなある日に突然環境が一変したのであった。

昼食が済み、、休憩室でゆっくしていたら、騒がしく成ったのである。

ざわざわと、、「きゃー」とか、、、その後で「騒ぐな、、、静かにしろ、、みんな床に座れ」と命令口調な声が聞こえた。。

銀行内を覗いてみたら、、日向太郎は「やばいぞ、、まずいな、、銀行強盗ではないか、、」

と、、覗いてからしゃがんだ。。。

猟銃を持った男たちが3人、覆面をして行員たちに命令をしていた。

そして、全員が床にうつ伏せにされていた。。。

たまたま、、休憩室に来ていた日向太郎は難を逃れたのであった。

「どうしよう、、と」思いながら「赤いブレザー」を思い出した。

「そうだ、、、赤いブレザーの魔力があるじゃないか、、男度胸だ、、やってみるか、、

それで死んだときはその時と。。。」自分に言い聞かさて、、赤いブレザーを着て飛び出したのであった。

赤いブレザーマンは飛び出しざまに、猟銃を持った男にとびかかり、、その男の猟銃を奪い、投げ飛ばした。。残る二人は刃物を持っていたので襲い掛かり、、その場に一人は倒して、、もう一人は投げ飛ばした。

それを見ていた男の行員が駆け寄り、、3人の銀行強盗を取り押さえた。。

そして、、警察に連絡して逮捕したのであった。

日向太郎は銀行強盗の逮捕で、、警察から表彰されたのだった。

その噂が広がり、、新聞記事にまでなり、、日向太郎は有名になった。

「背広マン」として、、、


4)背広マン、、護り神に、、宣伝広告に利用。。


銀行強盗を逮捕したことに於いては警察からも表彰されて、、報道ニュースでも話題になった。

そのお陰で日向太郎が勤務する信用金庫では「安全広告」に利用したのであった。

そして、、係長から営業課長代理に出世をしたのであった。今回の手柄で「報奨金」も出たので家族も喜んだ。

「すごいねぇーお父さんは、、、」と、家族からも敬われたのである。。

拾った赤いブレザーで、、思いも寄らない「家族愛」を拾った日向太郎えあった。

そして、、宣伝のために、、日向太郎が勤務する信用金庫を巡って、、赤いブレザーを着てのことだった。

おかしいのはその信用金庫は赤いブレザー男を、、窓口に配置したのであった、、、いわゆるお守り替わりである。。ブレザーが違えば何の効力もないのであるが、、、あえて、そんな行動をしたのであった。

世間とは面白いものだ、、不思議なものだ、、、噂が広まり、、「赤いブレザー男」の偽物ができあがった。そして、、それが強盗よけとなり、、至る所に「赤いブレザー男がいるようになった。」

世の中の七不思議というか,、街中に「赤いブレザー」が流行った。

一躍「赤いブレザーマン」の日向太郎はマスコミに引きずり廻されたのだった。

マスコミ界の人気者となった。



5)背広マン狙われる。


背広マンの人気は高まった。そして、、「赤いブレザー」は売れた。

街のなかにあふれて、、おかしいように赤いブレザーばかりでなく、、赤い色の物がした、、、

噂が流れた、、、「背広マン」が無敵なのは「赤いブレザー」を来ているからだ、、、それも背広マンが着ている[あの一着」だけだ、、

其の一着の赤いブレザーを奪えばいいのだ、、盗めばいいのだ、、と、、そうすれば、あの背広マンは弱い、、そんな噂が巷に流れた。

日向太郎は焦った、、心配したのであった。

いつも着ている訳でもないので困った。背広マンは有名になりすぎて、、日向太郎が背広マンだと知られてしまっている、、、まずいと考えた。

そこで日向太郎は普段は変装していようとしたのであった。

「付け髭」や「サングラス」、「帽子」などで変装を始めた、

背広姿から「ジーパン姿に」更には「色違いのコート」を着たりして。。。

面倒になったが毎日変装をして歩いていた。

偽物の「赤いブレザーマン」はあちこちにいたので、、「背広マン」を狙う奴も、、旨く狙うことが出来なくなった。

日向太郎はうまくいったと思っていた。



6)背広マン、、誘拐事件に巻きこまれる。


日向太郎は通常の銀行業務に戻って、、お得意様巡りをしていた、、、小さな信用組合ですから顧客管理が大事であった。

この日も顧客の一人である中小企業の「町田工業」を訪ねたいた。

「こんちわ、、社長、、この前話していた融資対象の仕事はどうなりました、、、」と、、工場で働く町田社長に話しかけた。

傍にいた町田社長の奥さんが声を掛けえ来た、、、「何言ってるの、、日向さん、、あんたの銀行の方から断って来てさ、、今更、、」と、、

「そうですが、、再度、検討した結果、、何とかなりそうなんですよ、、今度、、支店長が変わったので、、、

もう一度、考えてください。。。」と、、日向太郎は話をした。

「そうですか、、、うちとしてはやりたいですよ、、、融資してもらえれば、、欲しい機械が帰るので、、日向さん、、是非,お願いします」と言われて話を進めることになった。

そして、、町田社長の奥さん入れたお茶を飲もうとした時だった。

ここは町工場が立ち並ぶ工場街でもあった。。

「きやぁーー助けてー」と、隣の工場から女が飛び出してきた、、そのあとから一人の男が追いかけて出て来た。。。

「こらー待ちやがれ、、、逃げるな、、」と叫びながら勢いよく追いかけて、逃げ出した女を捕まえた。

掴まった女は更に「助けてー」と叫びながら逃げようと暴れた。

それを見ていた日向太郎は自分が「背広マン」と勘違いして、、、「やめろよ、、嫌がっているじゃないか、、」と、止めに入ってしまったのである。

「赤いブレザー」来ていないことに気づいたが、後の祭りだった。

「なにおーーこの野郎、、お前には関係ねぇーー、ひっこんでいろ、、」と、、威勢よく怒鳴られた。。

赤いブレザーを着ていないから、、「はい、、すいません、、でも、辞めてください」と、云ったから堪らない。

隣の工場から3人の男達が出て来た。。そして、、「どうした、、どうしたんだ」と、、

日向太郎の周りに集まってきた。

「この。。おっちゃんがね、、俺にやめろって言いやがる」で、、考えていたところだと、、仲間の男達に話した。

日向太郎は危険を感じた、、、どう見てみても彼らは普通じゃあない、、やくざにしか見えない。。困った日向太郎であった。


7)日向太郎、、弱かった。


日向太郎は「背広マン」に変身できなかった。信用金庫の外回り出る、時、、「赤いブレザー」着ないで営業にでかけてしまった。背広マンにならない時には、まるっきり駄目な弱い男なのだった。

最近は宣伝を兼ねて、常に「赤いブレザー」を来ていたのであったが、、曲が悪い時には悪かった。

出て来たやくざと喧嘩に成ったが、、相手は喧嘩のプロだった、、日向太郎は殴られて地面に倒れてししめだして「馬鹿野郎、、ふざけるなよ、、素人は引っ込んでろ、、余計なことに口をだすなよ、、」

「大丈夫ですか、、日向さん、、相手はヤクザですよ、、口を出さないほうがいいですよ、、」と、云いながら起こすのを手伝ってくれた。

「日向さん、、隣の田中さんり立てられているんですよ、、酷いもんで、、銀行融資を打ち切られて、闇金融から借りたんですよ、、、其の取り立て脅迫で、、返せないなら「娘」を担保に預かると、、

ここのところ毎日来てると言うことだった。

「実は私にも、借財の申し込みがあったのですが、私も目いっぱいなので、助けられなかったのです」

と、、話してくれた。

「日向さん、、100万ですよ、、商いが順調なら都合つけられたんですがね、、悔しいですよ、、

まったく、銀行が厳しいんだよ、、中小企業なんか締め出して、、儲かる大企業ばっかりに融資してるから、、こんなことがおきるんだよ、、、情けないな」と、、愚痴が零れた。

「俺の所だって、いつ同じになるかわからない、、とにかく不景気だ、、参ったね、、」と言いながら

隣の田中さんを心配していた。

日向太郎は思った、、「背広マン」でなくても人助けは出来ると、、

「払ってもらえるなら話は聞くよ、、元本利息で150万円だ、、」

と、、云うので日向太郎は「150万円」を支払い、、「これでいいですね、、受け取りをすいませんください、、」と云ったら、、後で届けるというので、、、

「駄目です、、私の名刺に署名してください、、」と、、もらったのであった。

「ところでお聞きしたいのですが、借入金は100万円ではなかたさnったんですか」と聞いたら

その男は「50万円は利息だ」といったので、、

「すいませんが、、この受け取りを書き換えてくれませんか、、貸し付け元金100万円、その利息50万円と、、

日向太郎は別紙に、自分で書いた受け取りに「住所署名捺印」をさせた。

「それでは、これで全て終わりですね、、、もう、後はないですね」と、、念を押して帰したのであった。

取り立て屋のやくざたちがかったあとに、町田夫妻が入ってきた。

「良かった、、よかった、、」to,,一緒に喜んだ。

「日向さん、、見直したよ、、男だよ、、あんたは、、」自分の事のように嬉しがった。

田中さん夫婦も「ありがとう、ございます、、」ペコペコ頭を下げてお礼を述べた。

一緒にいた娘さんも涙ながらに頭を下げ「本当にありがとうございました、、」と、、感謝を述べてくれた。

日向太郎もやくざに殴られて、、殴られる恐怖を知ったのだった。

弱者が暴力に弱いのは、、常に「痛い」「怖い」と、思い込んで逃げていたのであった。

人は同じ強さを持っているのだ、、何も逃げることはない。。

そのことを教えられた事件であった。


8)度胸と肉体的な強さ弱さは別物、、、


日向太郎は今回のやくざとのトラブルで分かったのは、その人の持っている「度胸」が少し違うだけで、、人の強さ弱さは然程に違うものではないと、、「度胸」が違っただけだった。

弱い人間には「怖さ」「怖ろしさ」があって、いざという時に身を引いてしまう。。ただ、それだけである。

人間はみな同じで、、誰でも怖くて、仕方がないのだ。

それを日向太郎は知ったのであった。

やくざとのやり取りを見ていた、、町田夫妻は、、「日向さん、見直しましたよ、、立派ですよ、、

これからも安心してお付き合いができます、、宜しくお願いしますよ、、、」

と、、日向太郎は褒められた。

自分でも思った、、、暴力的に強いばかりが「男ではない」「かっこいい訳ではない」と、、、

「赤いブレザー」を着ていなくても、、「背広マン」だと思った。

より悪い、より強い奴には「赤いブレザー」を着て、変身して、正義の味方をすればいいと、、、

これからは仕事の時、外回りをすると時には。始めから恥ずかしく成らずに、、「赤いブレザー」で営業をしようと思った。

常に「背広マン」でいようと思ったのである。

日向太郎はいつも「正義の味方背広マン」で、行動しようと決めたのであった。


9)背広マン堂々と「赤いブレザー姿で歩く」


世の中は人の言葉や言動で惑わされることなく、「自分流」でいきることが大事であると、日向太郎は今回の事件でしらされた。「そうだよ、、人は人、自分は自分だと、、己流で生きなくては人世は楽しくない」と、、気づかされた。

この社会で生きてきたのは、、世の中の為とか、、人の為とか、、「恰好良いことばかり」言っていられないはずだ、、、まずは自分が生きていることに「生き甲斐」を見出し、、充実した日々を送って、初めて、社会の為にとか、人の為にと出来るのではないのか、、、

そんなことを思う日向太郎であった。

そして、、日向太郎は自分に自信を持って、誇りを持って、人生を歩いていこうと思った。

過去の日向太郎は余りにも、人の後ろを歩いてきたような、、、そんな自分の過ごした人生時間を損したような、、失ってきたような気がした。

朝は知り合いや、仲間に有ったら、まずは「おはようございます、、今日もよろしくおす」と、、声を掛けて行動することにしたのである。

また,昼間だったら、「こんにちわ、、ご機嫌いかがですか、、、」と、、自分から積極的に挨拶していこうと思って、己流を発揮し始めた。

人とは不思議なもので、、笑顔で挨拶をされて、嫌がる人はいなかった。

今までと変わった日向太郎を見て、、「ねぇ、、最近変わったわね、、」とか、、「おい、、日向の奴、大分、愛想がよくなったな、、」とか、、噂が出てきたのであった。

人そのものが「明るく」なり、、貧弱だった男の様相までもが変わっていった。

顧客からも、、以前より電話がおおくなり、、接客もよくなり評判が上がったのである。

「赤いブレザー」が日向太郎のトレードとなり、、営業売り上げも伸びたのであった。

そんなある日、、顧客の一人から連絡が入り、、「大口の預金」の申し込みがあり、、日向太郎が顧客の自宅に向かった。

その預金者が言うのには、、「青葉信用金庫さんには背広マンがいて、、安全だと、、」と、、噂を聞いたから、、是非、預金をしたいと言ってきたのであった。

そして、背広マンこと、、日向太郎が伺うことにしたのであった。




1)男とは、、女とは、、、


この浮世の男と女、、旨くいってるようでかみ合わないのが男と女だ。

所詮、姿形も違えば、、中身も違うのだから、、歯車のようにはいかない、、、

そして、、生まれも育ちもちがうのだから、、うまく合わせているのが不思議なのだ。

ましてや、、一生連れ添うなどとは至難の業だ、、おしどり夫婦などとは何かの間違いではないのか。

機械や建物だって、、自動車だって、、古く成れば壊れたり、、使えなくなる。。

どうして人間だけ一生なのだ、、、「おかしい、、、」

故障もすれば、、古くなれば、、形も変わるのだ、、「気持ちが変わらないのは変だ」

何でも油切れする筈だ、、、我慢しながら、、治しながら使った居るような。。

男も女も我慢しながら、、辛抱しながら、、生きている。

だから、、永い人生では喧嘩もするし、、別れもあるのだ、、、

生きている間には「愚痴」もでる出る筈で有り、、当たり前のことであるような。。。

「夫婦は永遠に」ではあるが「男と女の理想郷」だ、、、それは一番いいことではあるが、、、難しいことだ、、、それでも目指して欲しい。。。

もしも、ある日、目が覚めたら、、夫婦が「男と女」が入れ替わっていたら、、どうなる、、、




2)世の中あべこべに、、



一組の夫婦がいた、、、「大道寺道夫と道子夫妻であった」

目が覚めたら夫の道夫が台所にたって、、朝ご飯の支度をしていた。。

エプロン姿で、、、「あなた、、早く起きて頂戴、、、」と、、女言葉で、誰が見ても女である道子に声を掛けていた。。

姿は女であるが、その仕草は男の様な、、「おう、、出来たか、、今、起きるぞ」と言いながら道子が食卓に付いた。「なんか変だぞ、、俺は女だよな、、道子だよな、、しかし、可笑しい」

と、、云いながら起きてきたのだ。

二人で顔を見合わせた。。

「私は男じゃあなく、、女なのね、、、」

そして「俺は女じゃなく、、男なんだ」

しかし、、姿は女であり、、男なのだ、、、二人は参った。

困ったな、、、これからの人生、、どうすればいいんだ、、、

と、二人で悩んだ。

そして、、、気持ちが心が代わったのだから、、姿も変えないとおかしいということになった。。。

二人で相談して、、「女装」「男装」することにした。

ある朝、突然に入れ替わった「男と女」は、その日から突然に変わったのである。

世にも不思議な珍道中が始まった。



3)あべこべになった男と女、、困った珍道中


大道寺道夫は警視庁特捜班の警部補だった。

「ねえー、、道子さん、私、女言葉では仕事に行けないわ、、どうすればいいかしら、、」と、、夫の道夫は困っていた。

妻である道子が応えた、、、男と言葉だからおかしい、、、

「いいんじゃあねえーか、、やってみろよ、、、面白いよ、、」と、、、

ふざけた言い方をしたのであった。

世の中、、男言葉だとか、、、女言葉だとか、、、絶対にそうじゃなければダメという規則もないから、、、やってみようとなった。

「知らないわよ、、道子さん、、」と、言いながら大道寺道夫もその気になってきたのである、、、

人間の話し方、、しゃべり方には決まりはないのだ、、

相手に意味が通じればいいのだった。

世の中には言葉は悪いが「ゲイボーイ」も居れば「おかま」もいるのだ、、、ましてや「ハーフ」もいるのだ、、、

いろんな人種がいるのだから、、ある日、突然に夫婦が入れ替わっても、、可笑しくないはずだ。

そう思って、、大道寺道夫は入れ替わったままで行こうと思った。



4)大道寺道夫はあべこべに成ったまま、、警視庁特捜部へ


大道寺道夫はいつもの通り、、警視庁特捜部に勤務した、、余りにも誰と話をせずにいたので、、

中村捜査一課長がいつも賑やかな大道寺道夫が静かなので、、、

「おい、、大道寺、、お前、どこか悪いのか、、、可笑しいぞ、、、具合が悪かったら休んでいいよ、、」と、、云われて

首を振った。なるべくしゃべらないでいようと心掛けていたのであった。

「やっぱり、、お前、変だぞ、、体調が悪いなら休めよ、、、大した事件もないから、、早く帰って寝ろや、、」

と言われたので、、、大道寺道夫は、、「はい、、」と答えただけで、早退して家に帰った。

「只今、、帰ったわよ、、」と、、女言葉で妻、道子に声を掛けた。

「おお、、帰ったのか、、大丈夫なのか、、、」と、男言葉で返した。

「ねえーー道子、、今日は何とか無口で通して,、ごまかしてきたけど、、いつまで続くか心配だわ、、私、しばらく仕事休むわよ、、戻るかも知れないからね、、」

「しばらくは誰と会いたくないわ、、、いいわね、、、」と、、道夫は寝てしまった。

しかし、、1週間たっても同じだった。

「どうする、、、ねえー、道子、、このままじゃ、、本当に困ったわね、、、」

いくら考えても仕方がなかったが、、、大道寺道夫は女のままで生きていこうかとおもったのであった。

更に1週間休んでも変わらなかった。

いよいよ覚悟を決めて活きないと方法がないと思うようになった。

そして、妻、道子と相談して決めたのであった。

これも運命かも知れない、、、面白いかも知れない、、おとこ女で生きてやろうと決めた大道寺道夫だった。

そして、、、警視庁捜査一課長の中村冠に家にきてもらったのである。

相談したが「そんな馬鹿な話があるか、、、」と、、笑われた。

しかし、、大道寺夫婦が真剣に話してので、最終的には信用してくれた。

理解をしたうえでの勤務となった。

おとこ女の珍道中が始まった。


5)大道寺道夫、、女言葉で闊歩。。


大道寺道夫は警視庁特捜一課長の中村警視に事情を話して、、了解をもらったので警視庁特捜に勤務を始めた。事情を話した時、、中村警視第一課長は信じなかったが、、話を聞いて、大道寺道夫の妻、道子としかし、、中村警視第一課長も不思議がっていた、、「本当に大丈夫かな、、、でも、考え方によっては面白いかも知れない、、とにかく、やってみるか、、」

と、、言うことで、始めることにしたのであった。

中村警視第一課長は、時間が経てば戻るとおもっていた。

大道寺道夫が「おとこ女」で役に立つこともあるだろうと、、好奇心を持ってもいた。

警視庁特捜第一課へ出勤した大道寺警部補を仲間の刑事たちは、やっぱり、初めから好奇心を持って見てういた。

いつも相棒として組んでいた石川警部補が声を掛けて来た。。「おはよう、、大道寺、、調子はどうだ、、大丈夫か、、」と、、朝の挨拶をしたら、、

「おはようございます、ええ、、大丈夫ですわ、、」と、、やっぱり、、いつもの大道寺の挨拶とは違った「おんな言葉」で返って来た。

か細い、女声だった。

同僚ということでもあり、、つい笑ってしまった、「おいおい、、大丈夫かよ、、心配になって来たな、、、あはあはあはっ、、、」だよ、、、

大道寺警部補は頼んだ、、捜査の時には相棒の石川警部補と一緒にできるようにして欲しいと、、

そして、、しばらくは聞き役でやると、、我儘だけどお願いしますということでやることにしてもらった。大道寺警部補の捜査能力と、、これまでの検挙率からして、、そんな方針で行くことにした。

「お願いね、、石川さん、、よろしく頼んだわよ、、」と、、言うことで「おんな男」と「男刑事」のコンビが出来上がった。




















この世にありえない珍道中物語、、人の世には考えられないことが起きる。

何でも起きるのがひとの世である。ある日、あなたにも起きるかもしれません、不思議な現象が。

それが人の世の七不思議だから、、、そんな夢を思わえるような、弱い男がスーパーマンのように強く成り、街の職場のヒーローになるのだから、この世は楽しい。

ある日、男と女があべこべになったら愉快だ、そんな頓珍神無な物語・

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