四・九章 第四話
更新遅れました
四
ふと気になったので、ニシノに聞いてみた。
「ニホンってどんなとこ?」
「えっ、えっと…一言に説明するのは難しいな。」
この感じは、誤解を生む可能性があるから言いたくないって感じかな。
「そうかー。」
ならしょうがない。
会話の無いまま暫く進んだ所で、ニシノは出し抜けに
「そうだ!歴史の教科書がたしか鞄の中にあったはず。」
と言った。
教書を何時も持ち歩いてるとは勤勉だと思った。
「はい、クッククオリ……」
おもいっきり噛んだ。
まあ、噛む人多いからね。
「クオリでいいよ。仲が良い人にはそう呼ばれてるから。ニシノヒデキ」
急に、ニシノと呼び捨てするのは変だと思ったのでフルネームにしたが、
「ニシノとかヒデキとかでいいよ。」
呆気なく許可が出た。
「仲が良い人には、何て呼ばれてたんだ?」
よく呼ばれる呼び方で呼ぶのが良いだろう。
「色々あるよ。 ニシキとかニキとかナカオウとかヘイキンオウとかドイマナカとかドマンナカジミオ…ヘイヘイボンボンタロークンくん……あと、ひでまれとか。」
この中だったら、
「じゃあ、ひでまれって呼ぶよ。」
「じゃあ、そうよんでくれ。」
そう言った後、ニシノ(以降ひでまれとする。)は暫く嬉しそうに黄昏れていた。
が、流石に長いので現実に引き戻させてもらおう。
「ひでまれ!ひでまれ!ひーでーまーれー!」
「ああ、ごめん。ちょっと考え事してて。で、何?」
「なんか、嬉しそうだったから、何かなーって。」
「俺の世界の、お前によく似た奴を思い浮かべてたんだよ。向こうでの、親友でね。」
「へー。ひでまれの世界にも僕みたいなやつがいるんだな。」
じゃあ、その親友によく似ている僕も直ぐに仲良くなれるだろう。
「どバカだけど。」
「ハハハ」
決定的に違うところがあった。
まあ、頭脳明晰かは友達にはあまり関係ないだろう。
「ハハハ」
ひでまれも笑う。
僕は、笑うのをやめ、言った。
「ひでまれ。これからよろしく」
「ああ、こちらこそよろしくだ。」
こうして、俺たちは、一番近い村に向かって歩き始めた。




