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異世界召喚されて最初にできた友達がチートだったんだが………   作者: 鍬富士 広乃武
四・九章 『あるいはクオリと言う名の犬』
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四・九章 第三話

予約掲載って便利ですね。

  三


 僕は祭壇を後にした後、王都へ向け歩き始めた。

 王都までは、クオリの徒歩で半日程度。

 クオリからしたら、直ぐに付くの範疇だった。

 が、

「だれか、いるなら、助けて、ください!マジで!冗談抜きで!いや、こんな森の中だから、人じゃなくても、いいから!イノシシとかでも、いいから!マジで!流石に、リスとか、敵とか来たら困るけど!だれか!取り敢えず、助けて!」

 という必死のSOSが不意に聞こえてきた。

 僕はすぐさま駆けつける。

 杖を出しておくことを忘れない。

 間に合った!

 SOSの主は僕に気づき、暫く僕のことを見つめそして

「フトンタタキ」

 と謎の言葉を呟き、感極まったのか顔を伏せ祈るようにした。

「お呼びかな?」

 SOSの主は大きく首を前に振る。

「うん、僕に任せろ!」

 僕は杖を剣に変える。

 じゃあ、

「君っ、しゃがんで!」

 SOSの主は勢いよくしゃがむ。

 それを見て、剣を勢いよく横に一筋振る。

「「「ぎぃぃぃやゃぁぁぁぁぁぁぁあああああ」」」

 毎度思うが、この断末魔五月蝿い(うるさい)な。

 僕は、SOSの主に声をかける。

「もう、大丈夫。」

 SOSの主は閉じていた目をゆっくりと開く。

「君、怪我は無いかい?」

「あ…ああ………」

 無いみたいだ。

「そうか、それはよかった!」

 本当に良かった。と僕は自分の事のように安堵した。

 その時SOSの主が

「助けてくれてありがとう。変なこと聞くけど、ここ何ていう国かな?」

 と聞いてきた。

「ゼクシスメルティ国だけど…君、名前は?」

 密入国者か?

「あっ、そういや名乗ってなかったや。俺は、ニシノ ヒデキ。コーコーニネンだ。」

 コーコー?

「コーコー?なんだいそれは?あと………名前もちょっと変わっているね。」

 僕はやや訝しげにSOSの主(以降ニシノとする)を見る。

 ニシノという名前もヒデキという名字も無いことはないが、やはりゼクシスメルティーでは聞かないものだ。

 偽名か?

 ニシノは黙っている。

 怪しい………

 と思うと、今度は少し慌て

「騎士殿は?」

 と、わざわざ殿付けで聞いてきた。

 怪しい。

 ここは敢えて素性を明かした方が良いかもしれない。

「あ?ああ、俺は、クォリトゥシス。聖剣王兼、聖賢王兼、魔道王兼、槍術王兼、弓術王兼、斧剣術王兼、騎兵王兼、盾術王兼………つまり、ほぼすべての分野で頂点に立ってるって言う感じかな。」

 これで、向こうも地が出るだろう。

「へぇー。ん?えっ!」

 このリアクションの感じ、もしかして僕を知らなかった?

 と思うとニシノは少し青ざめ

「やべぇ」

 と声に出したかと思うと慌て始めた。

 僕の名前を聞いて慌てる余裕のある人など初めて見た。

 その時、僕は気付いた。

 もしかして。

 僕は聞くか聞かないか暫く逡巡した後、声を発した。

「まさか…」

「なんでしょう」

「君、ひょっとして、異界の、ニホンという国の者ではないか?」

 すると、ニシノは、

「ええ、まあ。ん?なんで?」

 と素っ頓狂な声を出す。

 でも、そうらしい。

 なら、言っても大丈夫だろう。

「神のお告げがあってね。異界のニホンという国の者と仲良くなり、世界を救え。と」

 ニシノは、呆然としたかと思うと今度は何に対してか怒りの表情を浮かべた。

 そして、

「よろしくお願いします。」

 と言った。

 そうして、僕たちは最寄りの村を目指して歩き始めた。

プロローグ~一章冒頭のクオリ目線です。

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