四・九章 第一話
新章突入!
プロローグ~一章のクオリ目線になります。
四・九章 『あるいはクオリと言う名の犬』
一
クォリトゥシス・ヴァルメイト・ノーリアス ―人類最強にして人類の守護者。
彼の行動理念は、ゼクシスメルティ国憲章(とそれが定める神『ゼクシス』)のみに依っていた。が、それでいてどんな物事にも柔軟に対応し、きれいに解決した。
(余談だが、これにより、ゼクシスメルティー国憲章は『非常に柔軟で優れた憲章』だと認識され、ゼクシスメルティー国自体も優れた国家だと言われ、国家としての頂点に位置付けられることとなった。みんな、クオリって実は凄いんだよ。)
そんな彼の日課は、神『ゼクシス』の神託を授かることであった。
―或る日
「ゼクシス様、本日の御神託を授かりに参りました。」
祭壇の前に跪く。
「クォリトゥシスよ、我はゼウスだ。何度言えば、と言うか、いったいどうしたらゼウスがゼクシスになるのだ。」
「すいません、御名前については理解しておりますが、ゼウス様と呼んだ日には、反逆者として追放されかねませんので。」
いかにクオリであろうとも、だ。
クオリ以外がそれをすれば、死刑ないし滅刑モノの事である。
「うぬ、やはり、最初にこの国に恩恵を授けた時の皆に聞こえるようにした声の音質が悪かったか。」
クオリはそうなんだろうなと思ったが声には出さなかった。
「それでだが、今日は大事な話なのだ。」
大事な話とは珍しいな。
「何でしょうか。」
「異界のニホンという国の者がもうすぐこの世界へと飛ばされてくる。その者と共に世界を救え。」
クオリって凄いんだよ。




