四・七五章 第二話
二
前回のおさらい。
アイさん、ミオネさん、アリスが大喧嘩。
クオリは止めれず返り討ちに。
エリスは介入さえできず。
俺も止めれる気がしない。
そんな、パーティー解散の危機に俺は妙案を思い付く。
その妙案とは、神々の喧嘩を止めた実績のあるアテンちゃんを受肉させて止めてもらうというものであった。
そして、見事アテンちゃんは喧嘩を止めることに成功。
しかしアテンちゃんは、俺に結婚を迫り、結婚してくれないと俺を殺してわたしも死ぬという見事なヤンデレを発動したのであった。
どうする、俺。
という訳で窮地に立たされた俺は、助けの目をエリスに。
「ニシノ様………ロリコンだったんですか……………」
勘違いされて引かれてる?!
「違うからっ、ちょ、助け………」
「何で、わたし以外にしゃべりかけてるの?」
「ッ!」
え?………怖い。
「じゃあ、まずは、あのおんなから消そうかな~」
ケソウ?あ、消そうね………って、おい!
「ちょ、ちょ、ちょっと待って、エリスは俺の奴隷だから、」
「どれい?」
「ッ!」
墓穴掘った!
てかヤバ過ぎない?この幼女。
ヤンデレロリって何だよ!
多分需要ねぇぞ。
折角のロリ神、合法ロリを無駄にしてるぞ!
とか、現実逃避してもどうしようもない。
どうするどうするどうするどうする?
………まあ、そうだよな。
『奴隷』はこの場合禁句だわな。
妻とか言うよりゃマシだけど。
で、どうするどうするどうするどうする?
命の危機だよ?ねぇ!
………待てよ?『生存ノ天使』があるから死なない?
それ以前に、『創造主タル神』って死ぬのか?
そうだね、何か絶体絶命じゃない気がしてきた。
よし、大丈夫。
「アテンちゃん、妹じゃ駄目か?」
「ダメ……ということはないけど………」
良し、いけそうだ。
……俺は、アテンちゃんのことはパートナーとしてではなく妹として愛でたいんだ!(←シスコンかよ。)
「………妹でもいいけど……やっぱりヒデキお兄ちゃんと結婚したい!」
いけなかった。
「アテンちゃん、側室じゃ駄目?」
駄目でしょうけど。
でも、これはあれだ。作戦だ。心理戦だ。
クソ高い値段吹っ掛けた後に滅茶苦茶値引きされると(実際はこれでも定価より遥かに高いけど)買っちゃうっていうあれだ。
「…だったら妹の方がいい。」
ほら来た。
「じゃあ義妹で良い?」
「ヒデキお兄ちゃん、ひとつ聞いていい?」
「なに?」
「わたしのこときらい?」
「ううん。(妹として)好きだよ。」
「わかった、じゃあ妹でいいよ。」
よしっ!
アテンちゃん、ヤンデレヒロイン化回避。
自己保身もできて良かったし。
俺は取り敢えずアテンちゃんを愛でとく。
うん、可愛い。
その時
「ヒデキ様………やっぱりロリコンだったんですね。」
エリスから蔑むような目が………
「エリス、違うから。」
断じてロリコンではない、確かに………
「では、シスコンですか。」
シス(妹)コンの可能性はあるけど。
「ぐぅ、否定できない………」
いや、自分でも気付いてる。可能性なんてもんじゃない。俺は、立派なシスコンだろう。(元の世界に妹、居なかったのに………)
「では、ヒデキ様。この際『スレコン』属性も追加しときましょう。」
「エリス?スレコンとは?」
スレイヤーコンプレックスか?
スレッドコンプレックスか?
それとも、スレンダーコンプレックス?
何だ?スレコンって。
「スレーブコンプレックスです。」
ほうほう、奴隷ね………って、おい!
「エリス………それって要するに、『私もかまって』って事だよね?」
エリスは大きくゆっくりと恥ずかしそうに頷く。
そうか………忘れてたけどエリスって重いくらい俺のこと好いてくれてるからな。ほんとに。
「うーん、ミオネさんを除いたら一番タイプなんだけどなー。」
ほんとに。
「え?あのアリスさんは、」
「あー、アリスは美人だけど好みじゃないんだよね。」
ほんとに。
「?、じゃあ、どうしてそく………」
「こちらの意思は介在してない。」
ほんとに。
「じゃあ、どうして」
「まあ、色々」
―かくかくしかじかで
「それって」
「まあ、あの人にはミオネさんに会うきっかけをくれたとか、この世界に呼び戻してくれたとか少ないけど大きな恩があるからね。悪いヒト(?)ではないし。」
ほんとに………
「なんて言うか………ヒデキ様、いい人ですね。」
ほんとに?
「そうか?」
「はい、素敵です。」
「素敵って………あ、エリス、この会話のこと秘密ね。ミオネさんにバレるとほんとにやばいから。」
ほんとに。
「はい!」
良い返事だ、なら良し。
四・七五章閉幕です。




