四章 第一話
今回から四章です。
四章 されど元凡人は上位竜将と踊る
一
俺たちは、ミオネさんの『森』の魔王からの解放という目標を掲げ、『イケイズの石』があるという傀儡使役国『エヴァルス』へと歩を進めている。
エヴァルスは、聖の聖殿より南東に三・一四キラノーリアスの位置に在るらしい。
円周率かよ。
(注、一キラノーリアスは二の五乗ノーリアスです。要するに、一八二八七・三六kmです。地球で言えば日本~ブラジルくらいです。)
てか、遠くね?
てなわけで、ここでクオリの瞬間移動!とミオネさんが提案。しかしどうやら、半年に三十ノーリアスまでという制限があるらしく、あと三ノーリアスしか飛べないらしい。
みんな、使えねーって顔してた。
瞬間移動は、最後の切り札となり得るのでここでは温存し、徒歩で進むことにした。
ん?待てよ?
「ところで、エリスは転移魔術は?」
「半年に、五千オレガノまで使えるんですが………」
「え?じゃあクオリより凄いじゃん。」
「ひでまれ、それ、本当に?」
「ああ、三オレガノが大体四ノーリアスだから。」
「魔道王の称号返上したら?屑汚痢吐饉死祟。」
「あ、あの、ですが四千五百オレガノ位もう使っちゃってて………」
「あー、じゃあ、それももしもの時に取っとこうか。」
「でも、残りだけでも屑汚痢吐饉死祟の半年より多いですね。」
………
結果結局徒歩行に決まった。
一日に十二時間歩いて約三〇四日、但し色々あるだろうから二倍程度………一年半はかかる可能性がある。
聖魔や聖王のにとっては短いそうだが、人間や元人間には長い。
ま、ミオネさんの為だ。
────上位竜将ノ国へ近づいている事に誰も気が付かない。。




