表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界召喚されて最初にできた友達がチートだったんだが………   作者: 鍬富士 広乃武
三章 『Re:ジュウシチから始まる異世界召喚』
44/83

三章 第三十五話

なかなか忙しくて一週間空いてしまいました。

  三十五


 目が覚めるとそこは城であった。

 誰かの声が聞こえる。

 声の主は二十代前半くらいに見える美人だった。

 誰?

「やっと会えましたね、ヒデキ君。」

 知り合い?否、知らない人。

「あの………どなたで?」

「はじめまして!ヒデキ君。私は『聖』の聖王アリス・リミア=サヌス・リサです。」

 せ、『聖』の聖王!

「じゃあ、俺に力を与えた?」

「っていうか、召喚しました。」

 召喚?

「はい?召喚した?」

「はい。召喚しました。」

 MJSK(マジすか)

「どうして?」

「彼氏にしたかったから。」

 すいません、何を仰っておられるか良くわかりません。

「はい?」

「ねえねえ、私を妻にする気はない?」

 なに言ってんだ?この姉さん。

「ミオネさんがいますから。」

「側室でいいから!」

 それ………アリなのか?っていやいや。

「ダメでしょ!」

「この世界、側室OKだよ。」

 そういうことじゃなくて。

「ミオネさんに聞いてみてください。」

 世界的にOKだとしても、俺とミオネさんが良くない。

 っていうかこれで諦めろ。

「じゃあ、彼女がいいって言ったら側室にしてくださいね?」

 やっぱ諦めないか………彼氏にするために召喚したんだもんね。

「約束ですよ。」

「いや、いいって言ってないけど。」

「いいえ、決定です。」

「えええええええ」

 まあミオネさん、うんとは言わないでしょう。

「ミオネさんっ!ミーオーネーさんっ!おーきーてー!」

「ん………んん?あっ、ヒデキさん………!」

 心底嬉しそうな顔をしているミオネさん。

 多分俺もだ。

「ねぇねぇ。ミオネさんっ。私、ヒデキさんの側室になっていい?」

 ってテメェ!

 ムードぶち壊してんじゃねぇ!

「え。」

 こっちを見つめてくるミオネさん。

 俺も困ったような顔をして返す。

「わかりました。約束ですから。それに寝取られではありませんから。」

 いいの?

「みっミオネさん?」

 俺が声をかけると、ミオネさんは凄く困ったような顔をした。

「ヒデキさん………ごめんなさい。」

「なんでミオネさんが謝るの?」

「『聖』の聖王との約束で………ヒデキさんを呼び戻したら一つ言うことを聞くって………」

 俺は、『聖』の聖王を睨んだ。

「ごめんね、ヒデキ君。」

 可愛いのだが、確かに可愛いのだが、許す気になれない。

「でも、約束だから。」

 うぅわ!悪!悪い女だ!悪女だ!

「この城はどうする気で?」

 まあ、確かに約束だが色々痛そうな所を突いていこう。

「『聖』の上位天使に任せるわ。」

 ああ、そう。

「裏切ったり………」

「ないない。実力差が有りすぎ。裏切ったりした瞬間消せるよ。」

 ハハハ

「俺のどこが良いの?」

 ついうっかり聞いてしまった。

「「全部です!」」

 ミオネさんまで答えた。

「ああ、そう………」

 これ、確定だ。

「ミオネさんは………本当に良いの?」

「良くないです。」

「だよね。」

「でも、もし『聖』の聖王様、いえ、アリスがいなければ私はまずヒデキさんに出会えなかった、そういう恩があります。その恩返しにそのくらいなら聞いてもいいかと………」

「ミオネさん!?」

「ねぇ!ミオネさんなんで急に名前で?しかも呼び捨て?」

「良いじゃないですか。私が正妻、アリスは側室。私の方が上でしょ。」

 わかった!これ、ミオネさんの意趣返しだ。

 思ってたより性格悪いな、ミオネさん。

「ミオネさん?それはちょっと違うんじゃ………ねぇ、ヒデキ君。」

 こっち聞いてくんな。

 って言うわけで無言。

「………」

「ヒデキ君!なんか言ってよぉ~!」

「ミオネさん、帰ろっか。」

「はい!」

 なんか忘れてる気もするがここは逃げるが勝ちだろう。

「ちょっと、私も行く!って忘れモノ!」

「ん?」

 振り返る。

 しまった!負けた。

 しょうがない、戻ろう。

「で?忘れモノって?」

「これ」

「ああ、チート………と」

「お父様、お母様!」

『慈愛』の魔王、聖王。一緒に来てたんだ。

「ん?あと一人は?」

 アリス

「いや、覚えないけど。」

 俺

「誰ですかこの美少女。」

 ミオネ

「捕縛しますか?」

 ん?誰?

「別にいいんじゃない?しなくても。」

 アリス

「あの………誰?」

「申し遅れました。私、『聖』の上位天使でございます。以後お見知り置きを。」

「うん、私の従僕しもべちゃん。かわいいでしょー。」

「かわいいなど、勿体無き御言葉………!」

 確かに可愛いけど………堅い。

 あと、ミオネさん(ついでにアリス)と比べるとなー。

 もっと言うと謎の美少女の方が………

「ん……んん………」

 その謎の美少女が目を覚ました。

「こ、ここは?」

 きょろきょろ辺りを見回している。

 ふと、俺と目が合う。

「ん?………──!ニシノ様!」

 あれ?なんかどっかで会ったような気が………するような、しないような…………

「ねぇ、ヒデキ君って、さっきまでいた異界でどういう扱いだった?」

「え、えーと、最初は客人だったけど、じきに世界最強とか言われて畏怖されるように………」

「うん、オッケー。要するに有名人だったわけね。」

「うん………ある意味そうだけど………はっ、もしかして………」

「どうしたの?」

「なんかどっかで見たことある気がするから、ひょっとしたら、俺に求婚してきた娘の一人かも………」

「きゅ、求婚者!?」

 ミオネさんがこちらを見る。

 あれ、睨んでる?

 どす黒いオーラも出てる気が………

 これは、ヤバイ。

「………もちろん、全員断ったよ、最愛の妻が居るからって。」

 つーか、これに関しては俺悪くなかったな。

 逆によく全部断ったって褒められても良いと思う。

「はい、私も断られました。」

「なら、良し。」

 ふぅ、良かった。

 っていうか、求婚者確定か。

「で、君はどうしてここにいるの?」

「えっ?………わかりません。」

「うーん?って、まず何で『慈愛』さん達がいるのかな?」

「それは、多分俺に巻き込まれたんじゃないかと。」

「うん。要するにそこにいたってことね。」

「はい。」

「死んでなかったんだ。」

「らしいです。」

「まあ、術式にアギリネとネガロティスを示す式いれてたからねぇ。それのせいかな?ともかく、別にただ近くにいても巻き込まれたりはしないよ、あの術式は。」

「じゃあ、この子は?」

「わかんない。」

「んんん。」

「持ち物転移の術式かな?でも………」

「何それ?」

「所持物も一緒に転送するための術式で………貴女どうしたの?」

「あの………私、ニシノ様の奴隷(所有物)です。」

「「「はぁぁぁぁぁ!?」」」

「ヒデキさん!さっきの嘘だったんですか?」

「いや、奴隷雇った覚えもないし、誰かを奴隷にした覚えもないんだけど。」

「じゃあ、何で?」

「す、すいません!」

「あなたが謝る必要はないのよ!」

 ミオネさんがめっちゃ睨んでくる。

「違うんです!私がニシノ様を騙して、私を奴隷にさせたんです!それに、ニシノ様は気が付かなかっただけなんです!」

 はい?

「マジで?………なんか…ごめん。」

「っていうか、どうやったんですか?」

「かくかくしかじかという感じで、計画では魔力が減った事で気付く筈だったんですけど。」

「『隷化魔術』ですか………はじめて聞きますね。」

「レベル八万二千位の頃だから、もう、ちょっとやそっとの消費魔力量じゃ気が付かなくなってたかも。」

「ヒデキさん、レベルおかしくない?」

「因みに今は………あれ?MMMCMXCIX×DIII+MCDXXXV?また増えてる………」

 聖魔の力が馴染んできたのか?

 遂に五十三回目のカンスト。

「いかれてますね。」

「だよね。」

「屑汚痢吐餓死祟より強いんじゃないですか?」

「ミオネさんのお父さんからも言われました。」

「父から………っていうか、またさん付けに戻ってますね。」

「あっ」

「呼び捨てで呼んでって言ったじゃないですか!まだ一ヶ月も経ってないですよ!」

「いや、こっちでは十五年経ってたんだけど………でも、ごめん、ミオネ。」

「それで良しです。………ん?十五年?」

「うん、十五年。」

「見た目、変わってないですよね?」

「うん。」

「人間ですよね。」

「人間だったよ。」

「ですよね、嘘ですよね十五年なんて。」

「嘘じゃないよ。」

「いや、でも……………人間だった?じゃあ、今は?」

「『聖魔(相反するモノ)』の聖魔。」

「はぁ?冗談ですよね………」

「むしろ、冗談であって欲しい。」

「そうかー、私達と同格になったかー。」

「あの………話が見えないんですけど。」

「見えなくて正しいよ。ねぇ、あなたこれからどうしたいの?」

 とアリス。

「え………」

「まず、ここは異世界なんだよ?」

「異世界………」

「次に、あなたの御主人様(ヒデキ君)は、神に等しいような存在なんだよ?」

「神………」

「そして、正妻(ミオネさん)側室()がいるんだよ?」

「………」

「アリスさん、この子をいじめないであげてください。俺のせいなんですから、面倒見るしかないじゃないですか。」

「ええー、ミオネさんも嫌がるよー」

 アリス。

「どちらかというと貴方の方が嫌がられてる気が。」

「ヒデキさん、連れてくだけですよ?それ以上はしばきます。」

 ミオネ。

「わかった。ところで、君名前は?」

「え……あっ、はい!エリスです。エリス・シャルル・マギアフェリエ。」

「貴族?」

「いえ、ただの魔術の名門家です。」

「実力は?」

「アークノーマルドラゴンを単身で討伐できます。」

「それ………めっちゃ強いやつじゃん?こっちの基準でSII(ダブルエス)じゃん。」

「そういう私達は、SX(テンエス)だけどねー。」

「アリスさん!」

「ごめんねー。でも、思ったより強いじゃん。これなら、大丈夫そうだねー。」

 口調の豹変がすごいな。

「ついてこれるならついてこーいって感じー。」

「って訳でエリス、よろしく。」

「よ、よろしくお願いします!」

「ねぇねぇ、エリちゃんって呼んで良いー?」

「どうぞ。」

「エリスさん、ヒデキさんに手出したら許しませんよ。」

 目が怖いよ。ミオネさん。

「ミオネ………」

「ヒデキさんも分かってますよね?」

 ヤバイ、ヤンデレ化してねぇか?

「肝に命じます。」

 神とやらにも誓っておこう。

「あの………よろしくお願いします!ミオネさん、仲良くしてくれたら嬉しいです。」

「こちらこそ、エリスさん。」

 ………………

 取り敢えず、無事にミオネさんの元に戻ってこれた。

 良かった。良かった。

 新たに、『聖』の聖王が側室になったり、いつの間にか俺の所有物(奴隷)になってたせいで一緒に来ちゃったエリスとか、色々頭が痛いけど。

 パーティーが一気に賑やかになるな、と思った俺であった。

(ただの難しいことからの逃避だね。)

ニシノ君無事帰還。

とここで新展開。

新キャラ登場です。

自分の能力的にこれ以上人物は増やさない方がいいとは分かってるんですけど、増えちゃいました。

さて、エリスさんはこの先どんな活躍をするのか!

乞うご期待!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ