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異世界の空へ

 時は西暦2003年、2001年9月11日に起きた民間旅客機による、アメリカ同時多発テロ事件を皮切りに、アフガニスタン紛争、イラク戦争が始まった。

 その戦争のバグダッド制圧作戦支援、アメリカ軍戦闘支援(実際の史実とは異なります)と人道復興支援活動と安全確保支援活動のため、日本の自衛隊もイラクに派遣されていた。

 それは長坂智樹(ながさかともき)が所属する、航空自衛隊北部航空方面隊第3航空団飛行群第3飛行隊も同じであった。


「こちらローフィ、敵機の機影なーし! 今日もイラクの空は平和だよー!」


「了解! それではルートを巡回した後、基地へ帰投しろ」


 長坂智樹これは本名だが、作戦中や普段にも使うタクティカルネーム、略してタックネームがローフィである。

 なぜローフィかというと実家が風呂屋をやっていると、入隊の時のオリエンテーションで自己紹介の時に言ったのが原因でその時に智樹の直属上官に「じゃあ、お前のタックネームはローフィな!」と、安直に決められたのだ。

 そして、2ヶ月間飛んでいる、いつもの慣れた空路を巡回して基地に帰投しようとした時、目の前に巨大な雲が現れた。


「でけー雲だな! 突っ切るか!」


 智樹が乗っている三菱F-2戦闘機、愛称バイパーゼロは、1995年に初飛行が行われ2000年に部隊配備されたばかりの最新鋭機だ。

 そのF-2戦闘機(バイパーゼロ)は勢いを落とさず、巨大な雲の中に入っていった。


「ここまで大きかったら雷とか怖ぇぇ!」


 智樹は巨大な雲の中を、機体に落ちる雷を気にしながら突き進んでいった。


「でかい雲だけど雨雲っぽくないから大丈夫だろう!」

 

 落雷の危険が無いと安心しながら飛んでいると、急に機体のコントロールが利かなくなった。


「おい、マジかよ! こんなところで乱気流に飲まれた!」


 智樹は以前にも、長距離演習中に乱気流に巻き込まれた事があったので、瞬間的に状況の把握が出来た。


「メーデー、こちらローフィ! 乱気流に巻き込まれ、これから巡回ルートを大きくはずれトルコに緊急着陸する! 回収を求む!」


 智樹が基地に緊急避難信号を送っても、聞こえてくるのはキャノピーを煽る轟々とした暴風音だけで、基地からの反応はなかった。

 その後も、何度も基地へと緊急避難信号を送ったが連絡は返ってこず。

 智樹が楽天家の性格のせいか、「事後報告でなんとかなるっしょ!」と、言うテキトーな判断で行動を取る事を決めた。


「メーデー、メーデー! クッソ、これよりトルコに緊急着陸する!」


 智樹の乗ったF-2戦闘機(バイパーゼロ)は、乱気流のせいで不安定になったコントロールを力ずくで制御し、大きく旋回して雲を抜けた。

 そして着陸のために高度を低くした時、智樹の目の前に広がった景色は、今まで何処の国でも見た事の無い、壮大だが文明が発達し、見た事の無いロボットが色々な作業をする風景だった。


「何だここ? 何だあのロボット! ここトルコじゃないぞ!」



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