表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/10

どういうこと?

 数日後、ヴィクタ―の焼死体が別人のものと判明した。DNA鑑定の結果、行方不明の医学部大学教授の焼死体だという。


「ヴィクタ―は生きてるわ」

 怯えたシェリルがそんな事をいい始めた。


「確かに、貴女にバレたと思ってるわよ。沢山の国籍のパスポ―ト、貿易会社に働いてなかったこと……………………そうだわ、荒らされた家でなくなった物は?書類とか?パソコンとか」

 エイミ―は、シェリルがもう警察はうんざりで、この事を通報していない事を心配していた。


「パソコンディスクが床に散らばっていたの。ディスクのどれかを探したみたいな」


「判ったわ。とにかく、サンタモニカの家には戻っちゃ駄目よ。危険だわ。」

 エイミ―はシェリルから鍵を借りて、ア―ロンとサンタモニカの家へ向かった。


「どこが一番荒らされているかって、やっぱりヴィクタ―の書斎だわね。」


エイミ―はシェリルの言ってたとおり、ヴィクタ―の沢山の国籍のパスポ―トを見つけた。イギリス.フランス.イタリア.ドイツ.ロシア。

 それらを用意してきたバッグに入れる。


ア―ロンはクロ―ゼットの奥から、大変な物を見つけた。

「ショットガンとサプレッサ―(サイレンサ―)だ。それにコッホ社のP30Lにグロック34と24だ。」

机の上にに拳銃類を並べた。


「それ、危ないわ」


「ああ、かなり危ないね」


「サプレッサ―って?」


「人を殺すときに、銃の音を消すのさ」


「シェリルはこんな危険な物がクロ―ゼットの中にあるのに、どうして気づかなかったのかしら?」


 エイミ―はそう言った後、シェリルが言っていた事を思い出した。

「書斎に入ると怒られるのよ。最近はベッドも別なの。離婚も考えているわ。」


 そしてエイミ―は荒らされた机の中に、ヘミングウェイ博物館の入場チケットの半券を見つけた。


「ア―ネスト.ヘミングウェイ博物館2016/11/12。そう、ヘミングウェイ博物館は、確か、キ―ウェストよ、フロリダの。…………ヴィクタ―は一人で行ったのかしら?」


 あんな遠くに、バカンスシ―ズンでもない11月に、何をしに?


「侵入した奴等は、パソコンディスクが欲しかったんじゃないかな。何か重要なヴィクタ―が握ってる情報を奪おうとした。」

と、ア―ロンは推測した。


「残ったディスクと拳銃は持っていくわ」


「止めた方がいいよ。もう、首を突っ込むのは。帰ろうエイミ―」


「医学部教授がヴィクタ―の車で焼け死んだ。犯人はヴィクタ―よ。そしてヴィクタ―はどこにいるかって?きっと自分の国に帰ったわね。…………… ねぇ、ア―ロン、調べてほしいのよ。医学部教授が何の研究をしていたか。そうよ、ヴィクタ―.テイラーって、本物のヴィクタ―.テイラーなのかしら?」


「どういうこと?」


「シェリルの夫はヴィクタ―.テイラーではないんじゃないかしら?」



         続く

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ