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ミノムシに転生   作者: ケルク
5/10

第5話

かなり悩みました。チョットごちゃごちゃになってしまいすいません。( ; ; )

誰もいない状況の中、短い足を天に掲げ、高々と1人決意表明をすると言うカオスな行動を取ってしまい、少し羞恥しながら、楓は今後の事を考え始めた。

最初こそ、この事態に混乱し、まともに考えを巡らせる事が出来ないでいたが、生き延びる決意した今、

彼女の頭脳は今までにないほど冴えていた。

(まずは今ある情報で色々確認してみようか。)

頭が二つある犬や、巨大な蜘蛛がいるので、ここが異世界である事は間違いない。

ゲームや小説なんかでは、魔法やスキル、レベルなどの概念のある世界に転生するお話があるが、この世界はまさにそうゆう世界ってことなのかな?流石に無いかな?人間はちゃんといるのかな?魔物がいるんだし魔王とか勇者とかいるかな?戦争とかやってないかな?

色々考えてみるが、今のままでは情報が足りずさっぱり分からない。

なので出来る事から試して見る。

先ずは魔法から。

足を水平に延ばし一言


「ファイヤーー!!」


………………。

思わず、顔を足で覆おうとするが、足が短い為に届かない。…まとも手が欲しいよ。

恥ずかしさを乗り越え、ほかの呪文も唱えて見る。

結果は惨敗。ただただ恥ずかしかった。

だがこれで一つ分かった。

僕は今、魔法が使えなかった。つまり、この世界に魔法が存在していない。あるいは、今の僕が使えないだけで、呪文や術式、理論またはレベル、スキルを有していない為に発動しないかのどちら考えられる。

(レベルについては、次の実験をやって見ないと、まだ分からないけど、もし魔法が存在しないとしたら、ちょっと痛いな〜。こんなプニプニの身体だから、外敵から身を守る時、肉体を使って対処するは難しい。魔法があれば、肉体的な不利が大分マシなると思ったんだけど…)

まぁそれについても、この実験の結果次第だ。

さっきと同じ様に足を水平に延ばし一言。


「アビリティオープン!」


………………つらい。

何やってんだろう僕……と思いながらも、僕は呪文を唱えて続ける。しばらくの間、思いつく限りの呪文を唱え、もう諦めようかと考え始めてた、その時だった。

「ステータス!」


ーピロンー

………あ〜はい、捻りとか全く要らない訳ね。


又しても無駄に黒歴史を量産してしまい、実験に成功したにも関わらず、素直に喜べ無い楓であったが、何とか気を取直し、自分ステータスを見る。


ネルラミアレッサーバックワーム LV1

HP9/9

MP3/3

攻撃力5

防御力15

素早さ2

魔法防御6

運25

SP50


スキル

糸吐きLV1 固くなるLV1

固有スキル

巣作りLV1

特殊スキル

経験値増量(微)

称号

転生者


(どうやら、スキルもレベルもこの世界には存在している様だね。にしてもバックワームってあれだよね?ミノムシの事だよね?スライムとかゴブリンとかの転生は知ってるけど、ミノムシに転生しちゃたんだ僕。)

ステータスが問題あるのも頷ける。

防御と運以外全数値一桁。余りにも弱弱しい自分のステータスに、ついつい溜め息出る。

落ち込みながら次のスキルと称号ついて確認する。


糸吐きLV1

口から粘着性の糸を吐くスキル。

固くなるLV1

身体もしくは装備の強度を上げる。

巣作りLV1(固有スキル)

MPを消費し周囲にある物を吸い寄せ、瞬時巣を作る。

MPを消費するが、多少の変形は可能。

経験値増量(微)(特殊スキル)

経験値の量が少しだけ増量する。


称号<転生者>

異世界から転生した物に送られる称号

経験値増量(微)を獲得する。


(おおー中々良さそう!)

経験値増量

少しではあるが経験値の量を増やしてくれる。

ステータスの貧弱さに悲しんでいた楓はこれには喜んだ。

生き延びて願いを叶えるには、どうしても力が必要不可欠。楓に取ってまさに渡りに船である。

糸吐きと固くなるも使えそうである。

防御として固くなる、敵の動きを制限するのに糸吐き。他にも工夫すれば色々活用できるはずだ。

巣作りについては、謎過ぎた為後日改めて実験する事にし、楓は次に魔物や人間について考えるが、これについては、やはり分からない。

情報が無いのだ。

これについてはしょうがない。

その為楓は、考えるのをやめた。

(はー疲れた。久々に頭使ったから、眠くなってきたよ。とりあえず今日はもう寝よう。うんそうしよう)

楓はそう思うとモソモソと身体を動かし、棺桶もといミノのなかで寝る準備を始めた。

(大分落ち着いてきて分かったけど、ミノ中ってなんか落ち着くなーア〜〜意識が飛……ぶ…zz)


ついさっきあんな決意表明をした楓だが、楓基本面倒な事が嫌いなのだ。

生きたいとは思うが楓はあくまで悔いのない人生を送りたいだけなのである。その為に力いるのは理解しているし、外敵から身を守らないといけない事も十分承知している。圧倒的な力だって欲しい。だが、力を求め過ぎて自由じゃなくなっては意味がない。

幸い、経験値増量のスキルもある事が分かった。

なので楓は寝る。自分の信念を貫く為に。


そしてまたこの森に日は登る。














頑張ります

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