第3話 抜け出た先2
第3話めです。
主人公の名前が思い付きません( ; ; )
ーーーバリーンーーー
壁が盛大に砕け散って、棺桶の中に光が差し込んだ。
思ったより大きな音を立ててしまった為、無いとは思うが、万が一拉致だった場合のことを考えて、僕はすぐに光に目を慣らせ、身を隠しながら、外の様子を見た。
……………数秒の間周囲を、特に今目の前でまさに起こっている出来事を確認し、一旦棺桶に隠れる。
そして、考える。
ーー何なのコレ、何でこんな事なってんの?
マジでこんな事あるの?コレ何なの?
夢なの!?それともマジでアレなのか?
小説によくあるアレなのか?
マジかマジでかマジでかマジでかマジでかー!!ーー
否、考えるなんて、不可能だ。
大混乱である。
それも当然だ。何せ外を見ると、ビル見たいにドデカイ木が永遠と生い茂り、目の前では、頭が二つある狼と巨大な蜘蛛が、怪獣映画さながらの戦いを繰り広げているのだ。
混乱するなと言う方が無理がある。
想像の斜め上過ぎる展開に頭痛を覚え、頭を抱えながら、パニックになる事数分、唐突に新たな異変に気付く。
ーあれ?今思ったけど、僕、どうやって頭抱えてるの?ー
手の感覚は、以前と変わらず全く無い。ないはずだ。だが、確かに何かで頭を支えている。
それだけは分かる。不思議に思い視線を下に落とし自分の身体を見てみる。
ー ムニンー
灰色の肉の塊が見える。
ー………………ー
黙って胴体に無数に付いている足?らしき物を意識する。
ーフニョ、フニョ、フニョ、フニョー
足は自在に動いた。さっきまで使ってなかった為、分からなかったが、しっかりとした感覚もある。
ー………………………………………………………ー
……言葉が出なかった。
もうなんか色々どうでも良くなった。
ここが日本、そもそも、地球ではないかもしれない事も、僕が転生してしまったかもしれない事も、もしかしたら、僕は一度死んでしまったかも知れない事も、もうどうでもいい。
ただ、一言言わせて欲しい。
「せめて、ヒトして転生して欲しかったよ。」
ー人外転生とかマジでないって。(泣)ー
頑張ります。