努力は呪いと共に
まだ生きてます。
ただ、文字にするのはとても大変ですね…
読んでいただいてありがとうございます!
〜あれから2年〜
僕たちは6歳になった。
「みんな!こっちへ集まってちょうだい。これから旦那様より伝えられる事がありますよ。」
「はーい!」
僕たちは広場に集められ、ライザーより今後について伝えられた。
「前にも言ったように、6歳になったお前たちは今後、みながここを離れ別々の道を進むようになる。」
ライザーは以前僕たちへ6歳になった後の事を話してくれた。
学校に通う者。
親元へ帰る者。
院へ残る者。
ほとんどが親のいない子供のため、学校に通う予定だったが、中には親が現れた者や、学校に自分がやりたいことが無い者等もおり、そういう場合は親元に帰ったり、街で働けるようになるまでここでお手伝いとして居残り続ける事が出来るようになっていた。
「学校を希望する者はこちらへ来てくれ。それ以外の者はまた別の日に話そう。」
僕たちはライザーの後を付いていく。
この直近2年間は少し距離を置いてしまったが、キースやミアは学校に通うようだ。
もちろん、僕も学校でもっと別の事を学んでいきたいし、今抱えている問題を解決か対処を考えたい。
「では、まず学校についてだか...」
ライザーから学校について詳細を聞いた。
学校では、部門が4つ存在する。
・武器や格闘を学ぶ部門。
→あらゆる武器、または武器を必要としない格闘術を学ぶ事ができる。
・魔術を学ぶ部門。
→魔術について、ドーラ先生から教わったような事、それ以外の事も含めて学ぶ事ができる。
・法力を学ぶ部門。
→ライザーの話ではよくわからなかったが、以前に教会で見たような事を学ぶ事ができる。
・取引や商法を学ぶ部門。
→世の中の理、処世術、商法に関する全般的な事を学ぶ事ができる。
そして、クラスは各部門に2つずつあるようだ。ライザーが言うには貴族出身の者やそれ以外の者でクラスが違うようだ。
「以上だ。この部門には主線と副線があり、主線は自分の好きな事、副線は主線を補うための物だ。それぞれ今日までにお前たちに教えて来た事を考えればいい。」
学校に入ったら主軸とした部門の他にもう1つ選べるようだ。
例えば、近接格闘を主軸に起き、タンクとして自らが法力を学ぶ事でさらに前線維持が出来るようになったり…冒険者として独りで生きて行くために、副線で商法を学んだりと様々な事だろう。
「お前たちの今後について健闘を祈る。でば解散。」
僕たちは、ライザーの話が終わり部屋を出ようとした際に、僕だけが呼び止められた。
「ああ、ルークだけ残ってくれ。」
◇ ◆ ◇
「それで僕はなんでここに引き止められたのでしょうか?」
ライザーは他の子供が部屋から出て行ったのを確認すると、一呼吸置いてから話始めた。
「お前は学校を希望で良かったんだな?」
「はい。」
ライザーは少し困ったような、呆れたような顔をしながら言った。
「結局、お前はこの3年間考えを変えずに来たんだな…」
以前にライザーより、商人になる道を勧められていた事を僕は思い出した。
「学校に通うことについてなんだが…俺もお前の好きな事をさせてやりたかった…」
「え?」
なんだか不穏な言い方だな。
「…事前にある程度の情報を学校側に渡さないといけなくてな。」
僕のステータスの呪いについてだろう。
「ルーク。お前の場合、学校側より商人部門しか入る事が許されていない。」
ライザーより、ここでの訓練で武術、魔術について学ぶ事が出来なかった点が武術部門と魔術部門へ。法力部門も協会よりNOがかかったとの事だ。
「自分からそう成りたかったわけでも無いのにな…俺の力が足りないばかりに…」
ははっ、ここでもこの呪いの制限は残り続けるのか。
「…ということは、さっき言ってた主線と副線というのは…?」
「…そうだ。お前には副線を選ぶ事も許されていないという事だ。」
あまりにも無惨な結末だった。
自分でなんとかしようと、以前ライザーから勧められた商人としての道にはなるまいと、改善に必死で取り組んでいたつもりだが、それすらも呪いが邪魔をしてくるようだ。
「だが、お前が3年間頑張ってきたのは無駄では無いはずだ。学校にはもっとたくさんの知識や技術があるだろう。きっとそこでお前の事について何かわかるかも知れない...まあ、俺に言える事はここまでだ。後はお前で何とか見つけるんだ。頑張れよ!」
僕は既にライザーの言葉が半分も頭に入って来ていなかった。
数日後
今日は、院での最後の日になる。
「今日はみんなのお別れの日よ。たくさん食べて飲んで、みんな将来を祝いましょう!」
セーラが僕たちを集めてパーティーを開いてくれた。ここにガラード先生やドーラ先生、ライザーの姿は無い。
ガツガツ、ムシャムシャ...
「う、うめー!今までこんな豪華な飯なんて出た事なかったのによ!」
隣でキースがガツガツ食べている。
僕は今後どうすればいいんだろうか。
もう商人の道しかないんだろうか?
「おい、ルーク。どうしたんだ?お前の分も食べちゃうぞ?」
キースは僕の食べ物にまで手を出して来た。
「ああ、今はちょっと食べる気になれなんだよ。良かったら食べていいよ。」
僕はキースの方へ皿ごと譲った。
「...おいおい、マジでどうしたんだ?何かあったのか?パクパク」
キースはしっかりと僕の分も食べながら聞いて来た。
「まあ...ね。そういえばキースは学校で何を学ぶ予定なの?」
「俺はな。もちろん武術を主線に選ぶ予定だ。そして、副線には魔術の予定だな!もしかしたら武術の通用しない相手に出くわすかもしれない。その時は魔術だ!」
「攻撃的だね。」
「あったりまえよ!相手に何もさせず倒す。それが一番早いだろ?」
攻撃は最大の防御ってやつか、キースっぽいな。
「ふふっ。」
正面にいるミアが笑っていた。
「何で笑うんだよ。」
「いえ、キーくんらしいなって思って。」
ミアもそう思うよね。
「ミアはやっぱり魔術を主線に選ぶ予定かい?」
院では魔術をメインに学んでいたからな...
「ワタシは、法力を主線に学ぶ予定なの。」
「あれ?そうなんだ?」
「うん、ここでは法力についてあまり知っている人が居なかったから学んでいなかったけど。元々は法力が学びたかったの。」
へえー、それは知らなかった。
「それじゃあ、魔術は...」
「副線で学んでいく予定なの。」
ああ、そうか、なるほど。俗に言う賢者みたいなものかな。
…ということは学校でもキースやミアとの接点が無くなるってことだ。
キースは、武術と魔術。
ミアは、法力に魔術。
そして僕は、商法のみ。
「ルークはどこにいく予定なんだ?」
「僕は...」
本当の事を言っても2人に心配をかけるだけだ。2人は部門が違う。いずれは接点も無くなるだろうし、
「内緒!」
「なんだよそれ。」
「ははっ、まあ学校生活が始まってからのお楽しみってやつかな!」
僕は自分の事を悟られまいと、笑いながらキースとミアに真実を隠す。
「なんだか話してたらお腹すいてきちゃった。キース、やっぱり僕も食べるよ。」
キースの前にある皿を僕の方に引き戻す。
「あ、ああ、まあ、元々お前のだったしな…」
キースはどこか残念そうだ。
(キースは顔に出やすいなー。)
パクパク、ムシャムシャ。




