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現状の問題点

どうも読んでいただいてありがとうございます。

「魔法というのはね。頭の中に自分で思い浮かべた事を実際に起こす事を言うの。それは分かるかな?」


「はい…なんとなくですが…」


「今はまだなんとなくでも大丈夫よ。その頭の中で、例えば…お風呂のお水をお湯にするなんて人族の適温にする方法はね。私の場合になってしまうのだけど、まずは自分がお湯に浸かりたい気分を思い浮かべる。温いお湯なのか熱いお湯なのか。そして、そのお湯でどのようになりたいのか。いっぱい汗を欠きたいのか。気分よくなりたいのか。という事を想像して最初の火の呪文ネッスルチカラを唱えるの。」


「は、はあ…」


「あ…ま、まあ、あなたの場合、みんなの役に立ちたいだったわよね。」


「はい!」


「それであれば、みんなにどうなって欲しいか、お料理だったらどう思ってほしいか。そういうことを考えて火の呪文を唱えるのよ。」


「そ、そうですよね…」


「最初は、それでいいの。後は魔法の出力維持よ。」


僕はミアの後ろから聞いていて思った。

(あ、今やっと本題に入った気がする。)


「あなたの場合、今日の魔法の訓練を見ていて思ったことは、魔法が顕現する瞬間までは意識が魔法に向いているけど、顕現した後は手放してしまっているようね。」


「どういうことですか?」


「簡単よ。魔法とは顕現している間も常に意識を魔法へ向けていないといけないのよ。最初のうちは、意識というよりも目を背けてはダメ。一旦魔法から意識を背けると、あなたの思ってもいない事が起こるわ。さっき魔法を顕現させても、火がリンゴの方へ動こうとしなかったのは、そのせいなのよ。」


「火の呪文を顕現させてからと言って、気を抜いてはダメ。」


「そうなんですね…意識を向ける…」


ミアはなんとなく心当たりがあるのか、下を向いて考え始めた。


「センセー!俺の魔法が出ない理由はなんですか!?」


「あなたは、ただの勉強不足よ。いくら気持ちが強くたってそれ以外の事が出来なきゃ意味はないわ。」


「そ、そうですか…」


「ふふっ」「ははっ」


「そこ、笑うなよっ!」


「キースは勉強苦手だもんね。」


「う、うるさいっ!」


キースは魔法が苦手っていうよりも勉強が苦手で、ついでに魔法が使えないだけだった。



「さあ、それじゃそろそろみんなのところに行きましょう。」


僕ら「はーい。」


「これから3年間もあるのだし、急いだって仕方ないわ。焦りすぎても体に毒よ。ゆっくりと自分のやりたいことのために、成長していきましょう。」


僕ら「ありがとうございましたー!」



今日は、僕にとってとても有意義な一日になった。

普段から本は読んでいるし、筋トレも日課にしている。

ただ、魔法が使えないという現状について、あまり詳しく分かってはいなかったから、早めに分かって良かったと思う。


(イスナから言われていた事が、ここまで深刻だったとは…精神力最強でも体力最弱で即死か…これは痛恨のミスって言ってもいい…)






◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇


<夜。ライザーの書斎にて>


「…という状況だったわよ。あの子ルークは。」


「そうか…魔法は唱えることが出来なかったか…」


ライザーはドーラの報告を受け、気が重くなっていた。


「まあ、そう気を落とすなよ。」


「…そうだな。予想はしていたことさ。さて、明日はガラードのところだな。」


「おう、まかせとけ。」


「最悪は武術まで使う事が出来なくてもセーラがいる。私もルークに戦いの道以外を教えていこうと思う。」






◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇


<翌日>


「おめーら、集まったか!?」


三歳児「はい!」


「よっし、いい返事だ。でだ、昨日は全員ドーラの方に行きやがったからな。今日は俺のところだ。」


僕ら三歳児は、ガラード先生の話の通り、交互に2人の先生を行き来することになった。


「お前らの中に、自分がどんな武器を持てば良いか分からないってやつはいるか?」


ほとんどの三歳児が手を挙げた。

その中に僕とミアも。キースは手を挙げずに、棒を剣の様に振ってみせた。


「よし、とりあえずそこにある棒を持ってみろ。」


ガラード先生は僕たちに棒を持たせた。


「実際に武器を持つ様な事があった際、自分がどこに居たいかで決めろ。先頭に立ちたいならこう、少し距離を取りたいならこうだ。」


ガラード先生は、近接タイプとして剣の持ち方、それより少し距離を取りたいなら槍の持ち方をした。


「こっちなら思いっきり振りかぶり、こっちならまっすぐ前に突け!」


そして、基本的な戦闘スタイルを僕たちに教えてくれた。


「で、だ。自分は魔法を中心にしたいってやつは、杖を武器代わりにした使い方がある。これは俺じゃ教えられねぇ。今度ドーラにでも聞いてくれ。俺は杖と弓の使い方はわからねぇんだ。」


武器の使い方の内、ガラード先生が使えるのは、剣と槍のようだ。


「じゃあ、とりあえず自分がやりたい方は決まったか?決まったやつから、そこで棒を使ってみろ。」


ガラード先生は、武器を持った子供から指示を出した。

僕は棒を置いたミアを見て声をかけた。


「ミアはどうするの?」


「ワタシは、魔法を中心に覚えたいから。今度ドーラ先生に教えてもらうね。今日はここでルーくんたちを見てるよ。」


「わかった。じゃあちょっと行ってくるよ。」


「うん。頑張ってね。」


僕はミアから離れ棒を持った状態で、キースの隣へ行く。


「おう、きたな!」


「おまたせ。」


ガラード先生は、僕たちが武器を持ち待機したのを見計らって、


「それじゃ、振りかぶるやつはここでやれ。突くやつは向こうでやれ。それぞれ周りのやつに当たらないように間をあけるんだぞ?」


「はーい!」


安全を配慮して他の子に、棒が当たらないよう指示をだした。


「はっ!!とりゃっ!!」


キースは勢い良く振りかぶっている。


(キースはよっぽど剣が好きなんだなー……僕も負けてられないな!)


僕もキースに負けじと棒を振る。

その時。僕が棒を振り上げると、突然腕に力が入らなくなる。そして、振り上げた棒は僕の手の内から抜けスボーンッと空に飛んで行ってしまった。


「おいおい、棒をしっかりと持たなきゃダメだぞ?振るんだったら、こう強く握らないとな!」


「ごめんなさい………」

(も、もしかして………)


もう一度同じように振ってみる。今度は慎重に棒を頭の上に挙げ、振り下ろしてみる。と、今度は腕だけ振り下ろして棒は頭に落ちた。


「あいたっ!」


僕は蹲り、頭を抑える。


「お、おい大丈夫か!?」


ガラード先生が心配そうに僕にかけよってきた。

どうやら、僕は棒を扱うことが出来ないらしい。


「お前は、たしかルークだったよな?」


「はい…」


「お前は、ちょっとあっちで見ていろ。」


ガラード先生は僕に見学を要求してきた。


「わかりました……」


僕はミアのところでみんなの様子を見ることにする。ミアも僕を心配そうに話しかけてきた。


「ルーくん大丈夫?あ、頭が腫れてる…」


「大丈夫だよ。このくらい。」


僕はミアに心配をかけないようにとなんとか応えた。


(たんこぶとかよりも問題はそこじゃない…)


僕は、自分がもしかしたら魔法はおろか武器も持てない体なのかもしれない。考えていた。


(僕の呪い……そういうことか?!)


僕の呪いの《スキルが覚えられない》というのは、魔術や武術が覚えられないイコール詠唱も出来ないし、武器らしき物を持つことも出来ないということらしい。


(まだ、まだだ……まだ他にできる事があるはずだ。)


イスナから貰ったスキルだってあるんだ。まだ全てが終わったわけじゃない。


「ガラード先生、僕ちょっと気分が悪いから院に戻ってもいいですか?」


「んあ?、お、おう。わかった。」


突然の申し出に戸惑うもすぐに対応してくれる。


「ちょっと、ルークを院に連れていくからお前らはここで続けてるんだぞ?」


三歳児「はい!」





◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇


院に戻ると、セーラが出迎えてくれた。


「ガラード様、お疲れ様です。ルークがどうかなされましたでしょうか…」


「ああ、どうやら気分が悪くなったらしい。少しベッドで寝かせてやってくれ。」


「かしこまりました。さ、ルークこちらへいらっしゃい。」


「はい…」


僕はセーラに連れられてベッドで寝る。


「ゆっくりおやすみなさいね。」


「セーラ、おやすみなさい。」


「おやすみ。」


僕が横になると、セーラは部屋から出ていく。


(よし、誰も居なくなったな。)


僕は今の状況をもう一度整理してみた。

(まずはステータスは、たしかこんな感じだったはずだ。)


----------------------------------------------

 体力 :6

 精神力:????(????)

 気力 :400

 知力 :2400

 五感 :すべて正常

 スキル:なし(【詠唱短縮】(固有スキル)、【クリエイトサポートスキル】

(固有スキル))

 加護 :【神の呪い】

 ----------------------------------------------


このステータスを思い出して、僕は分かった事を付け加えていく。


・武器が持てない

(これは使い方の問題なのか、それとも武器全般がダメなのかわからない。まだやる事はある。)


・魔法が使えない

(これは、たしかに呪文が使えなかった。ただ僕には【詠唱短縮】が付いている。もしかしたら、詠唱がある呪文が唱えられないだけで、詠唱が無ければ呪文が撃てるんじゃないのか?)


だが、この場で使えた場合、火は危険だし水はオネショみたいだなと考えた。


(………後で試すか。)


次に既存の問題点だ。


・体力が低く、精神力が高い

(これはどうしようもない。もう努力でカバーするしかない。)


・知力が高い。

(過去の賜物ってやつだけど、現時点で魔法にも影響は無いみたいだな。)


・スキル【クリエイトサポートスキル】

(これが今も謎なんだよなー。作るったってみんなイメージを最後の言葉に乗せているけれど、最後の言葉はみんなバラバラなんだもん。魔法固有名称があれば、なんとなくわかるんだけど………)


たしか、ファイアーボールにファイアーにフレイムだったかと考えていた。


(まあ、粗方試す部分も分かったし、そろそろ寝よう。)


問題もまとめたし、これからやる事はたくさんある。

今日はこのまま寝る事にした。

だいたいのストーリーは頭の中にあり、大人くらいまでは構想があるのに、文章で繋げようとするととても難しいですね…

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