「お前とは婚約破棄だ!」「それな」
短いです
フィクションです
「お前とは婚約破棄だ!」
夜会中、婚約者が言いました。
寄り添うように、浮気相手がいます。
私も常々、婚約破棄したいと思っていたので
「それな」
と、返しておきました。
「な…」
婚約者が驚いています。
婚約破棄が叶ったのに、何故驚くのでしょう?
私は、婚約者…元婚約者と浮気相手を放置して、家族がいる方へ向かいました。
「お父様お母様お兄様、婚約破棄だそうです!」
私が言うと
「マジか」
「やっとか」
「よっしゃ」
3人それぞれ満足そうに言いました。
家族全員、婚約破棄したかったのです。
「お前!本当に婚約破棄して良いんだな!」
元婚約者が走ってきて、言いました。
「婚約破棄のサインをしてください」
私は、用意してあった婚約破棄の書類とペンを出しました。
「あ?」
「婚約破棄したいのでしょう?」
「そ…そうだな」
首を傾げながら、元婚約者はサインしました。
これで、婚約破棄は成立です。
「後悔するなよ!」
元婚約者がほざいてますが、気にしません。
「婚約破棄ありがとうございます!」
感謝の気持ちを込めて、元婚約者に言いました。
「え?」
元婚約者は、また驚いています。
「そちらの女性とお幸せに!」
呆然と立ち尽くす元婚約者と浮気相手を放置して、私達家族は、帰りました。
すくに、婚約破棄の手続きをしました。
夜会などという大勢の前で言ってしまったので、取り消しはできません。
「では、肩代わりした借金を、すぐに返してください」
婚約破棄したかった理由。
それは、我が家が、婚約者の家の借金の肩代わりしていたからだ。
それなのに、爵位が上だからと、偉そうに振る舞う婚約者と婚約者一家。
相変わらず、贅沢三昧をし、借金を増やしていた。
婚約破棄した事で、肩代わりしてもらったはずの借金と、増やした借金で、元婚約者の家は没落した。
普通に考えて、こうなるだろうと分かるだろうに…
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