新・私のエッセイ~ 第278弾:わが栗原家に伝わる、2つの『家訓』を紹介❤
【親父の小言 ~ 大聖寺本・マツバヤ版】より引用紹介
朝きげんよくしろ
人には腹を立てるな
恩は遠くからかへせ
人には馬鹿にされていろ
年忌法事をしろ
家業には精を出せ
働いて儲けて使へ
人には貸してやれ
女房は早くもて
ばくちは決して打つな
大飯は喰うな
自らに過信するな
大事は覚悟しておけ
戸締りに気をつけろ
拾はず届け身につけるな
何事も身分相応にしろ
泣きごとは云うな
神仏はよく拝ませ
人の苦労は助けてやれ
火は粗末にするな
風吹きに遠出するな
年寄りはいたわれ
子の云うこと八九きくな
初心は忘れるな
借りては使うな
不吉は云うべからず
難渋な人にほどこせ
義理は欠かすな
大酒は飲むな
判事はきつく断れ
貧乏は苦にするな
水は絶やさぬようにしろ
怪我と災は恥と思へ
小商もの値切るな
産前産後大切にしろ
万時に気を配れ
病気は仰山にしろ
家内は笑うて暮らせ
(※)『小商もの』→ 取るに足らない、つまらないもの
(※)『仰山』→ 大げさな様
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徳川家康公による【東照公御遺訓】より引用紹介
人の一生は重荷を負ひて遠き道をゆくが如し
いそぐべからず
不自由を常とおもへば不足なし
心に望おこらば困窮したる時を思ひ出すべし
堪忍は無事長久の基
いかりは敵とおもへ
勝事ばかり知りてまくる事をしらざれば害其身にいたる
おのれを責て人をせむるな
及ばざるは過たるよりまされり




