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距離感の神学

ギャルと聖女の人類学

作者:

やりなげー。

ドイツやフランスなどの、いわゆる現代思想でかつて

一世を風靡した分野に文化人類学というのがあります。


レヴィストロースという人が言語学の影響などを元に、

未開の部族の婚姻に数学的な構造を発見したのでした。


周知のように近代以降の世界は科学、制度、発明など

あらゆる文化は西洋文明の成果がリードしてきました。


西洋が最先端であることが自明な世界の状況において、

この研究のインパクトはかなり大きかったようですね。


西洋以外にも、確かに知性が存在し、秩序が存在する。

西洋中心主義に一石を投じた仕事だと言われています。



とはいえ近代化で西洋文明を形式的に受け入れてきた

東洋の住人からすればふーんまあそうだねって感じで。


数学的な秩序ってだけなら、動物や植物などの生物の

世界にもある。未開の部族の研究ではやや物足りない。


そこで私がすごく評価してるのがルネジラールって人。

なんと文化人類学で聖書にアプローチしたという慧眼。


ヘレニズムとヘブライズムつまりギリシャ哲学と聖書、

これが西洋文明の源流だとはよく言われるところです。


ところがギリシャ哲学はともかく聖書の方は日本人の

文脈ではわかりにくい。全然受け入れられてないので。



彼の仕事はキリストが神話的スケープゴートの構造を

暴露して明らかにしたということを説明するものです。


私はキリストを信じていますが、信じていない人にも

意味のある解釈の仕方を提示したといっていいのかな。


それはともかくここで私がいいたいのは、人類学って

アプローチはかなり面白いなーってことなんですよね。


例えばこのなろうサイトでも、聖女というジャンルが

流行ってますけど。どういう現象なのかなこれはって。


典型的な聖女のイメージってカトリックのシスターが

回復魔法を使える、みたいなやつだと思ってますけど。



日本では形式的なクリスチャンでさえ、100人に1人も

いないといわれているのになんで聖女なのかなーって。


既存の教会を超えたところで、信仰への渇望的なのが

あるってことなんでしょうか。そうだといいんですが。


私にとって聖女の定義というのはもうちょっと広くて、

神仏や霊的なものを尊重する感じなら入る的な理解で。


日本ローカルな巫女などもある種の聖女ってことです。

シャーマンってことならたぶん世界中にいそうですね。


それで例えば日本のアイドルは神道の系譜に乗る存在、

お笑い芸人は仏教の系譜に乗る存在と私は思いますが。



いわゆるギャルってのはなんなのかなって思いまして。

土着的で奔放なノリで、シャーマン的な属性っぽいな。


日本では記紀神話からして女神が裸で踊ってますから、

なんかそういう系譜として理解できるのかなー、とか。


そういうわけでここまでの流れを雑にまとめてみると。

奔放なギャルと清楚な聖女の融合が最強っぽいなこれ。


まあリアルなキャラとしては、水と油の属性ですけど。

行いが清楚でノリが奔放とかは、普通に可能な話だし。


そういうのが私にとっては理想的な方向性なのかなー。

別に小説にしようとかまでは考えてないんですけどね。なげやりー

イメージソング。

Fela Kuti「Roforofo Fight」

https://youtu.be/wx7obMu0-1k?si=00TKZCKC2U3cZGYa

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