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片翼天使の笑いかた  作者: 山下ケイト
3章 神々の願い
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ほら、笑ってる

「……アイリスよ……


何か願う事はあるか………?」



………誰だろう……?



聞いた事があるような……無いような………



「アイリス………お前は死んだのだ………だが、お前の功績は大きい。何か、願う事はあるか……?」



……そっかぁ……また、死んだんだね………ボク……



「エレナ、プリム、シフォンは先に逝ったぞ。3人とも、全く同じ願いを言ってな。アイリス、お前の願いはあるか??」



………ボクの願いは……




ーーーーーーーーー



アイリス、エレナ、プリム、シフォンの訃報はすぐにルイステリア中に広まった



「そんな……アイリスちゃん達が………」


「嘘だろ……?あの4人が………」



そして、運送ギルドのポータルで各地へアイリスの死が伝えられた



葬儀は1週間後


それまでの間、遺体が腐敗しないように病院内で保管



厳重な警備が敷かれた


そこに入れるのはごく一部の人のみ



遺体は修復され、元のキレイな姿に戻っている



「……すぐに、お腹空いた〜!とか、言いそうなのにな………」


4人の遺体の前で呟くハル


「……そうですね………おっきいワニが取れたのです‼️プリムが仕留めたのですよ!!とかね……」


「プリム!!コレはアタシが上手く追い込んだからトドメをプリムが刺しただけでしょ!!………とかな……」



ハル、姫、レナスは何とか一命を取り止め、集中治療によってほぼ回復した



「………この子達に、なんてお詫びすればイイのかしら……」



そう言ったのは神の一人であるノエルだ


「この子達の死に立ち会えなかった………転生させてあげたかったのに……私は……」


泣き崩れるノエル



「大丈夫………大丈夫……ノエル、あなたなら、また産まれたこの子達を見つける事が出来るでしょ??」


姫がそっと抱き締める


「………分からない……クロノスがいないから、先を見せて貰えない………私は、待つ事しか出来ない………」


ノエルの瞳から溢れる涙


「神なら泣くな。お前はもう一度、アイリス達に会えるかも知れないのだろ??私達は………」


キツく拳を握りしめるハル



「……そうね……ごめんなさい……」


そう言って涙を拭う



「おい、ノエル。アイリス達が生まれ変わる先は分からないのか??」


左の腰に携えた大剣を握りしめるレナス


首を横に振りながら

「……ごめんなさい……私には見る事が出来ないの……」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー



1週間後


葬儀の日



ルイステリアの住人、全てが集まった中央広場


アイリス、エレナ、プリム、シフォン



とても美しいドレス姿で棺で寝ている


「アイリス様……プリムちゃん………」



住人が1つづつ、お花を入れていく



喪服の為、中央広場は真っ黒だ



「シフォンちゃん、エレナ様…………」



参列者はあとを絶たず、夕方になっていた



「もう……終わったかしら……??」


参列者の最後尾の人がお花を入れた



既に花は入りきらず、棺の横に山盛りになっていた



「じゃ、そろそろ棺の蓋を………」


「待ってーーー!!アタシ達にもお花を入れさせてーーーーーーーーー‼️」



声のした方を向くと



沢山の馬車が走って来た



「アイリスには沢山お世話になったの‼️だからお願い!!」


その馬車にはかなり離れた場所のエンブレムが描かれていた


アイリスの訃報を聞いて、すぐに飛び出したのだろう………


喪服などを着る暇は無い


ボロボロの状態でアイリス達に花を手向けると



「なーに辛気くさい顔してんだ!!アイリスなら、皆で騒ごう!!とか言うだろ!!」


その場にいる全員がハッとした


「コレは葬式じゃねえ‼️アイリス達の旅立ちだ!!盛り上がって行くぞー!!」


馬車から各地の名産品がドンドン降ろされていく


飲食店の皆はテーブルやイスを並べ、店内で作った料理をドンドン並べ始め



「……完全に祭りだなwコレは」


「そうね。でも、アイリス達ならコレがイイんじゃない?」


レナスと姫が言う


「……そうだな……あいつ等の葬式には丁度いいと、私は思うぞ」


「……ほら、笑ってる」


4人の遺体を覗き込み、ハルが呟いた

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