きっと大丈夫だよ…
皆で朝食を食べ終わり、マリンさんの葬儀に行く為に部屋で着替えをしていると、エレナが
「ね、プリム。気持ちよかった??」
「Σ(*ºωº*)な、な、な、な、何の事???ヾ(・ω・`;)ノ」
メッチャ慌てるプリム
「何って、ベッド♪凄く久しぶりだったんじゃなんじゃないの??(๑•᎑•๑)」
「あ…凄く暖かくて、フワフワでスベスベで気持ちよかったです♪」
ニコニコしているプリムに尋ねるエレナ
「あと、美味しかった???」
「なななななななにがでしょうか!?:(´ºωº`):」
さらに焦るプリム
「朝食!!さっき食べたでしょ♪ちゃんとした朝ご飯も食べて無かったんでしょ??(๑•᎑•๑)」
「あ!ですよね!温かい朝食なんていつぶりだろ…」
ニコニコしながらアイリスに尋ねる
「ね?プリム美味しかった?可愛かった?それともホントはどうでも良かったんだけど抑えきれなくてあんな事したの???」
「可愛くて、美味しかった♡」
「何フツーにバラしてんのーーー!?Σ( °◇° )」
オロオロするプリム
その姿を見て爆笑するエレナ
「あはははは!!www別にイイじゃん♪で…ホントの理由は??」
ちょっと困った顔になりながら、アイリスが答える
「昨日プリムの中に残った魔力がね、暴走しそうだったの。夜で暗いし、窓から魔法を撃たせたらどこに被害が出るか分からないし、だからって海まで連れて行くまでに暴走したら取り返しがつかないし…だから、アタシが吸う事にしたの♪…大好きなプリムのを♪」
顔を真っ赤にしながら
「プリムのをって言わないで!!!(⁄ฅฅ⁄⁄)ハズカシイ」
「えと…魔力だよ…??ニヤ(°∀° )ニヤ」
「魔力以外に何を吸われたか、その可愛いお口から言ってみて♪ニヤ(°∀° )ニヤ」
耳まで真っ赤なプリム
「オネーチャン達のいぢわる!!!(⁄ฅ⁄⁄ฅ⁄⁄)♡*」
あはははは♪
エレナがボソッと
「…次はアタシも…(๑・﹃ ・๑)ジュルリ」
と言ったのを聞き逃さなかったアイリスなのでした。
ゴーン…
ゴーン……
響く教会の鐘
棺桶に入れられたマリンは、もう姿を見る事は出来ない。
神父が何か祈りを捧げ、掘られた穴の中に棺桶を降ろし
皆で土をかける
…土葬。
火葬をした訳でも無いので、本当に昔ながらの葬り方。
でも、マリンは手厚く葬られている。
このお墓に埋まっているほとんどの人は、棺桶にすら入れられていない…
土をかけ終わり、マリンの墓石が置かれる
少し驚いたのは、墓石が他の人達と同じ大きさだった事
「マリン様が、皆と同じように葬って欲しいって言ってたんだ…棺桶だけは、街の皆と話し合って作ると決めてたんだ…」
…マリンさんはホントに凄いな…
ここまで慕われる主導者…
ジャンヌみたいだね…
そんな事を思っていたら
「アイリス!!どーしたの!?(。´・ω・)」
心配してプリムが声を掛けてくれた
「ごめん、マリンさんは凄いなって…こーんなにたくさんの人達に慕われるなんてさ♪凄いカリスマだよ。ジャンヌみたいだなって…思っただけ♪」
驚いた顔をしたプリム
「同じこと考えた!!ジャンヌ=ダルクみたいって!!」
お墓の前で祈っていたエレナが戻って来た
「もう、イイの??姉さん…?」
ニコッと笑って
「昨日の夜、いっぱい話したから♪」
そう言うエレナ
「…それと、マリンはジャンヌだよ…」
!?!?!?!?!?!?!?!?
エレナが言った言葉の意味が解らず、戸惑うアイリスとプリム
「マリンも転生者だったって事!?」
二人に落ち着くように言うエレナ
「…マリンも転生者。だからとても良くしてくれた。でも、何でココに転生したかは解らないって言ってたんだ…。」
何か仕組まれてる気がする…
そう感じるアイリスとプリム
「…死んだ時が同じアタシ達…マリン…まだ手が掛かりが少なすぎる…」
「ま、地道に行きましょ♪ギルドに行く為にまずは腹ごしらえ♪」
そう言うと、会食の部屋へ向かうエレナ
その背中は少し震えているように見えた…
「…お姉ちゃん、きっと大丈夫だよ…」