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片翼天使の笑いかた  作者: 山下ケイト
3章 神々の願い
88/93

うそ

「アリス!!ダメ!!」


アイリスとマルスの間に立ち塞がり、全力の障壁を張るアリス



………一度しか会った事の無いのに……


……そんな相手の名前までシッカリ覚えてるのだな……


まったく………凶悪なのか最強のお人好しなのか……


………誰に聞いても「最強のお人好し」だと答えるだろうなwww



アリスの髪も、瞳も


片翼のアイリスと同じ紅



……両翼のアイリスのクローン……


いや、もし


………両翼のアイリスの子供に産まれていたなら……


わたしも、銀髪に金色の瞳だったのかな……



もし………


生まれ変われるなら……



アイリスのように、強く


美しい母の元に産まれて、プリムやシフォン、エレナの様な楽しい者達と


笑って過ごしたいなぁ……



大きく両腕と翼を広げ、笑顔と………


悔しさと涙を瞳いっぱいに浮かべ、歯を食いしばりながらもその場で立ち塞がる




「アリスを死なせはしない!!!!!」


迫るマルスの閃光に対し、アイリスは


「時空反転!!」


アリスの目の前にハルが使った時空魔法を展開し、スレスレの所で何とかマルスの魔法を別の次元に封じ込めた



「……何故だ‼️なぜ助けた⁉ワタシは……えっぐ……もう何の役にも……えっぐ……」


そっとアリスを抱きしめるアイリス



「…ありがとう……でも、お願いしたい事があるの……街の方から救助ドール達が向かって来てる……皆の応急処置、して欲しいの。お願い出来るかな……?」


シッカリとアリスの眼を見つめ、優しく微笑むアイリス



「………わ、分かった……だが、アイリスは……?」



「よそ見とは余裕だな‼️ヴァンパイアクイーン‼️」


魔力の剣を構えたマルスが向かって来る



「アリス!!お願いね!!」


アリスを皆の方向に投げ、マルスとの一騎討ちに向かう



「アイリス………の…………バカーーーーーー!!!!」



溢れる涙を拭いながら地上に倒れた皆の元へと向かうアリス



……エレナ、シフォン、プリムは完全に即死……



助けられるとしたら………


地上に降りると


………はぁ……はぁ……


息がある者がいる!!!!



エレナ、プリム、シフォンでは無い………



姫‼️


「大丈夫か⁉」


姫の横に座り、状態を確認する


「……重傷だ……せめて止血を………」


しかし、紐の様な物は…持ち合わせていない……


周りを見ると


ボロボロになったプリムの衣服が目についた



「……すまない。お前を辱めるつもりは無いのだ……だが、姫の為に使わせてくれ……」


プリムの衣服を破り、姫の止血を行なった



「……コレで何とか、救助が来るまでは……あとは……」


外傷が無いのはレナスとハル



心停止してからそこまで時間は経っていない


そして二人は魔族


「まだ可能性はある!!」


だが、二人の体の距離は離れている


「許せ!!レナス!!絶対零度フリージングアクセル!」



一瞬にして冷凍保存されるレナス



アリスはハルの元へ向かい、脈と呼吸を確認する


………呼吸は無い……


だが………


ほんの少しではあるが、脈がある


「これなら!!」



ハルの顎を上に向けて気道を確保し、人工呼吸を行う


アリスが息を送る度にハルの胸が動いている


ちゃんと空気は送れている…!!脈は……


先ほどよりも強くなっているな………


………呼吸さえ戻れば…!!


何度も何度も唇を重ねる


……お願いだ……アイリスの為にも…………頼む……!!


アリスの頬から涙が溢れる



「………ケホ……ケホ……!」



ハルの意識は無いが、自発的に呼吸を始めた


「……良かった………レナス!!」


レナスの方を振り向くと、既に救助ドール達が群がっていた


………良かった……きっと…………



………アイリス!!!!


アイリスとマルスがいる上空を見上げると




………………うそ

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