プリムがやるのですよ♪
「エレナは順調だヒャッハー!」
「シフォン、どんどん動きが鋭くなってるな……」
「プリムは空中戦に慣れて来ている……凄いな……」
それぞれ監視対象をシッカリ観ている
「……ノエル!!アイリスをすぐに戻して!!」
姫が叫ぶ
皆が慌ててアイリスの様子を観に集まる
「これは……銀翼⁉アイリスの本当の姉か⁉」
「ええ……アイリスにコレはダメでしょ⁉すぐに戻して!!」
アイリスは明らかに困惑しているように見える
「ノエル!!早く!!」
「……なんで⁉アイリス⁉戻りたく無いの⁉」
ノエルが作り出した迷宮
そのはずなのにアイリスに主導権を握られている
アイリスは地獄剣舞を展開し
姉を刺し殺した
泣き喚いているアイリスを観て
「何故アイリスを戻さなかった⁉お前は戻せると言っただろ⁉」
ノエルの首元を掴み、レナスが持ち上げる
「……解らない……今までこんな事は無かった……」
「レナス!!ヤメて!!」
姫はレナスがノエルを掴んでいた腕を振り払う
「何してるの⁉」
「コイツが大丈夫だと言ったから行かせたんだろう⁉コレは大丈夫なのか⁉」
狼狽える姫
「……アイリスさんの様子がおかしい……ヒャッハー……………」
その呟きに慌てて皆が確認する
「ノエル!!!!」
すぐにエレナ、プリム、シフォンの迷宮を解除し、三人を戻した
「……ててて……何かあったの……??」
尻もちをついた状態でエレナが聞くが、誰からも返事は無い
異常な状態を察し、すぐにアイリスの迷宮の様子を確認する
「コレって………」
アイリスの背中に生えている翼
本気の時は斬られた左の翼は黒い魔力の翼が生える
「……紅の……翼……???」
アイリスの想いが皆に戻って来る
……自分を護る為に必死になってくれた姉を
………大切な姉を
もう一度殺した自分に対してのとてつもない嫌悪を
その場にいる誰もが感じていた
「おい!!ノエル!!早く俺をアイリスの所へ行かせろ!!」
今まで聞いた事が無いくらいの大声でレナスが言う
神であるノエルは首を横に振る
「迷宮の中なら、いくらアイリスでも脱出出来ない!!だから、このまま魔力が尽きるのを………」
「ダメなのですよ♪」
声のした方を見ると
そこに居たのはプリム
天使や魔族と違い、まさにヴァンパイアという翼を生やし、真っ直ぐに皆を見つめている
「アイリスはいつも優しいのです♪だから、プリムなら大丈夫なのですよ♪」
凄く純粋な笑顔なプリム
「きっと、プリムがコラァ!アイリス!!って言えば、元に戻るのですよ♪」
「行かせられるワケ無いだろ⁉違う次元だぞ⁉」
レナスは必死に止める
「……やっぱりレナスは優しいのです♪」
プリムはレナスを弾き飛ばし、翼をはばたかせ空を舞う
「アイリスのお迎えに行って来るのですよ!!ノエル!!」
プリムの叫びに応え、アイリスがいる次元への入り口を作る
「プリム!!お願いね!!」
エレナの声に笑顔で応えるプリム
入り口にプリムの姿が消えた
「……きっと、プリムならアイリスを………」
その時、ハルが身構えた
「…………何か…………来るぞ!」
ハルが見つめる先には歪んだ空
そこから現れたのは
マルス




