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片翼天使の笑いかた  作者: 山下ケイト
3章 神々の願い
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壊れゆくアイリス

「……ココは……??」


周りを見ると、広がっているのは一面の草原



小さな黄色い花が一生懸命咲いている


「……キレイ」



しゃがんで黄色い花を人差し指でツンツンしながら、思わず顔が緩む


「あ、ダメダメ(><)))(((><)ブンブン」


自分の緊張感の無さに呆れてしまう


「さてと……」


スッと立ち上がり、周りを見渡す


遠くに山が見えるくらいで、他に建物等は無い


「……コレだけ見渡しがイイなら、相手も見えると思うんだけ……⁉️」


唐突に上空からの風の槍がアイリスを襲う


「……⁉くっ!」


身体を捻り、連続する攻撃を何とか避ける



何とか避けきり、片手を地面に着きながら攻撃が来た方向を睨むと


「え……アレは……」



上空ではばたいているのは真っ白な翼を持つ女性


しかし、その目には憎悪が宿っている



「……お姉………ちゃん……??」



アレは間違いなくボクの本当のお姉ちゃん……


銀翼の守護者、エレナ



「お姉ちゃん!!ボクだよ!!アイリスだよ!!」


必死に叫ぶ


「お姉ちゃん!!ヤメてよ!!」


エレナの周りに召喚陣が展開される



「……さえ……いな……れば………」



え??


……お姉ちゃん……今、なんて………




エレナが召喚したのは真っ白な守護者フリーダム


守護者フリーダム!!消せ!!」


とてつもない加速で襲って来る守護者フリーダム


「…⁉お姉ちゃん⁉」


慌てて召喚陣を展開


守護者ジャスティス!!」


アイリスの前展開された召喚陣から深紅の守護者ジャスティスが現れ、何とか守護者フリーダムの攻撃を防ぐ


「……ほんとにお姉ちゃん……なんだね……」


召喚された守護者フリーダムの装備は盾のみ


……もう……なんでそんなに怒ってるの……?



いつも優しかったじゃん……お姉ちゃん……?




守護者達が轟音を上げながら対峙する中、姉に問いかける


「……お前さえ居なければ………お前さえ居なければーーーーーーーーー!!!!」


腰に着けた柄のみの刀を抜くエレナ


その柄から魔力の刃が生える


慌てて魔銃を抜き、その刃を受けるアイリス



「……っ!!お姉ちゃん!!ヤメてよ!!ボクはお姉ちゃんと闘いたくないよ!!」


鍔迫り合いをしながら叫ぶ


「……アンタが居なければ、父さんも母さんも、街の人達も死ぬ事は無かった!!」



ドクン……



………え……………?



脚の力が抜け、弾き飛ばされる


黄色い花を散らしながら転がるアイリス


「……ソレって……どういう……ごはぁ!!」



姉の蹴りにより、更に草原を転がる



「だから、アンタさえ居なければずっと優しい世界だったのよ!!」



……何を……言ってるんだろう……


身体に力が入らない………


目の前には、小さな花が風に揺れている



「アンタは産まれちゃいけなかった。ただ、それだけよ」



……お姉ちゃんが何かを構えている……



でも、何を構えているか見上げる力も無い……


……姫が見てくれてるハズだけど………


……見捨てられちゃったかな………?



「……死ね!!」



その時浮かんだのは


「も〜アイリス。なにやってんのw」


失敗した時にメッチャ笑ってるエレナお姉ちゃん


「わわわ〜⁉ア、アイリス!!助けて欲しいのですぅ〜!!」


洗剤を入れ過ぎて周りを泡だらけにしているプリム



「アイリス!!コッチは任せて!!身体強化フィンバース!!」



背中を護ってくれるシフォン



………みんな……



………死ねない……!!!


倒れている状態で叫ぶ



地獄剣舞ヘルブレイズ!!」


超高速で1本の剣が召喚され、姉の一撃を防ぐ


「な……⁉」



ゆっくりと立ち上がるボク


「……お姉ちゃん……ごめんね………ボク、大事な人達がいるんだ………」


涙を流しながら言う



アイリスの周りには、召喚された禍々しい剣達が浮かび上がる



「……お姉ちゃん……ボク、皆を助けるの……お姉ちゃんみたいに……だから………」



キッと眼つきが鋭くなる


「……貴方はお姉ちゃんじゃ無い!!お姉ちゃんなら!!こんな事しないの!!」


召喚された剣の切っ先が全て姉に向けられる


「全て切り裂け!!地獄剣舞ヘルブレイズ!!」


姉に向け、襲い掛かる剣達


そして姉は



「…それでいいのよ。アイリス」


とても優しい笑顔を浮かべた



「!?!?お姉ちゃん!?!?」



剣達を止めようしたアイリスだが、間に合わなかった…


目の前にはとても優しい笑顔をしたまま、自分が放った剣達に貫かれ絶命している大好きな本当の姉の


亡き骸



「いやぁーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!お姉ちゃん!!!!!お姉ちゃん!!!!!!!!!!」




姉の亡き骸に縋るアイリス



…………こんな世界なんて……


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