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片翼天使の笑いかた  作者: 山下ケイト
3章 神々の願い
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ごめんです、ちょっと

「んえ?合宿??」


ハルから持ち掛けられた唐突な話に困惑している面々



「そ♪まだ他の魔王達が到着するまで時間はあるし、どこかアイリスが全力を出せる所があれば、だがな」



確かに今、全力のアイリスの相手を出来るとしたらハルくらいだろう


だが、周りに被害が出ない場所となると……



「あるわよ。それも、とびっきりの場所がね」


そう言ったのは神の1人であるノエル



「今、マルスはクロノスが創り出した時の迷宮に閉じ込めてあるって言ったでしょ?それに近い物は私も創れるわ。……ただ、やはり迷宮になってしまうけど……」



迷宮と聞いて、心配になる一同


「いや、迷宮だと迷って帰って来れなくなるんしゃ……」


エレナが困った顔をしながらシフォンのほっぺをポリポリとかく



「……なんでアタシのほっぺをかくのよ⁉こーゆー時は自分のほっぺをポリポリするもんでしょ!!」


と、シフォンに怒られるエレナ



「いや、なんとなくw」



まぁまぁ、という感じでシフォンに手のひらを向けている



「それで、ノエルの創る迷宮なら、ボクは全力を出してもイイの??」


するとノエルは



「……大丈夫よ。ただ………」



ノエルは右手の指を自分の唇に当てる



「……私が創り出せるのは「自らの迷宮」。……あなた達自身と向き合う事になる……」


自らの迷宮……


「私が状況を確認しながら、危険だと思ったらすぐに中止出来るわ。ただ、私1人だと不測の事態に対応出来るか分からないの……」



「プリムも入りたいのです!!」


「アタシだって入りたい!!」


「妹2人が入るなら、姉が入らないワケにはいかないでしょ♪」



プリム、シフォン、エレナが行きたいと言う


「と、なると、残るのは姫、ハル、レナス……1人足りないのよね……」



ノエルが困ってしまった



その時、勢い良く扉が開かれた



「ヒャッハー!!朝ご飯でヒャッハー!!今日はつくだ煮おにぎりとお味噌汁、それと焼き魚だヒャッハー!!」


ワゴンに乗せられた朝ご飯をガラガラと運び込むヒャッハーに皆の視線が集中する



「おにぎりは少し小さ目に握ってあるから、自分の食べられる分だけ食べるヒャッハー!!焼き魚をほぐして少し乗せて食べたり、合間にお味噌汁を飲んで欲しいヒャッハー!!…………ヒャッハー??」



「ヒャッハーがいたーーーーーーーーーーーーー!!!!!」


その場にいる全員が叫んだ



「ヒャ、ヒャッハー⁉」


全く事情が分からない為にキョロキョロしているヒャッハー


「あのね、コレからボク達、ノエルが創る迷宮に入るの。でね、もしも危険だと思ったらすぐに迷宮を解除して貰えるように、1人につき1人、見守り役が欲しいんだけど1人足りなくて………お願い出来ないかな……??」


無言になり、考えるヒャッハーにエレナが


「ね??危ないって思ったらノエルに言ってくれるだけでイイんだ。お願い出来ないかな??ヒャッハーなら信用出来るし♪」


ヒャッハーの両手を掴みながら、笑顔で首を傾げる



「………ひゃ、ヒャッハー!!任せるヒャッハー!!ぜ、絶対に護ります!!」



「ありがと♪ヒャッハーなら安心♪」


真っ直ぐに眼を見つめ、ニコッと笑うエレナ


ヒャッハーの顔は真っ赤になっている



「………しっかしよぉ〜」



ハルの横で勃っていたレナスが


「だから字が違うって前にも言っただろ!!!!!!!!!!!」



「………??どうしたレナス??字が違うとは何の事だ??」


ハルは腕組みをしたままレナスを見つめ、困惑している


「……すまん、何でもない………」


「で、何を言おうとしたのだ??」



「いや、ヒャッハーの奴、エレナの事が大切なのだろうな……」



1人の一生懸命な男を見つめるレナス


その眼は、同じ男として尊敬に価するといった眼だった



「……異性からの好きにも気付きなさいよね……」



顔を背けながら小さい声でハルが呟く


「ん?何か言ったか???」



「何も♪では、食事をしながら監視対象を決めよう」



ーーーーーーー


「やっぱりヒャッハーのご飯は美味しいのですよ♪」


おにぎり→お味噌汁→おにぎり→焼き魚


プリムは和食無限ループに囚われてしまった!!


「むぐむぐ……ズズーー……あ!!ポリポリ欲しいのです!!」



おにぎりの脇に添えられた漬け物を食べると



「……リリスのお漬物と同じ味がするのです………ヒック………」


すると1人のドールが


「リリスが作るのをシッカリ見ていましたから……。私は、リリスのお漬物しか作る事ができません」


ニコッと笑うドール


そのドールの笑顔はリリスそっくりだった


思わずドールに抱きついてしまうプリム



……懐いてたもんなぁ………


するとハルが

「すまない、そのリリスというのは誰なのだ??事情が分からないのでな……」



申し訳無さそうに尋ねて来た


「ああ、リリスはね……」


ハルにリリスがマルスの元メイドである事、メイドの時にあった事、マルスを本気で愛していた事



………そして、マルスに魂ごと消された事を話した



「……そうか………そんな外道は止めなくてはな………」


すでに食事を終えたハルは紙に監視対象の組み合わせを書き始めた



書き終えた紙には


「アイリス=姫」


「エレナ=ヒャッハー」


「プリム=レナス」


「シフォン=ハル」


そう書かれていた



「問題はあるだろうか⁉」


全員が真っ直ぐな瞳で首を振る



「では、この組み合わせで合宿……特訓を行う!!」



……自らの迷宮………相手は………自分自身



「よし!!強くなるよ!!」



気合を入れたアイリスに




「ごめんです、ちょっとオシッコして来るのです汗」


とてもマイペースなプリムなのでした

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