明日はお城の修理かな?
ザッザッザッ………
周囲は真っ暗
適当に歩くと見えない壁にぶつかる
「ちっ、クロノスめ………」
マルスは時の迷宮の中で彷徨っていた
ーーーーーーー
「ああーーーーーー!!!!疲れたぁーーーーーーー‼」
シフォンとプリムがハモりながらソファへ倒れ込む
「姫、レナス、何したの(-∀-;)」
2人におしぼりを渡しながらアイリスが尋ねる
「特訓してくれって頼まれたから、ちょっと絞ってやっただけだよw」
レナスが笑いながら答える
「アタシもそうよ♪プリムは素早いから相手するのが大変w」
姫も笑っている
……特訓かぁ………
「ね?ボクの相手もしてくれないかな??」
……は??
「いや、あのね、全力出せるようにしとかないとって思って……モジモジ(。_。*)))」
全員が悩む
(ちょっと待って……全力のアイリスの相手をする……??……死ぬよね??)
(もう暴走しないであの銃撃を使えるって事だよね……蒸発しちゃう……)
(ちょっと待て……本気って事は他の魔法も使うワケだろ……??勝てる気がしねぇ………)
(……アイリスの反射神経は凄いのです……踏み込めるかどうか…………)
(身体強化を使っても追いつけるかどうか………)
「やっぱりダメか(´∀`;)あはは」
「おい、レナス。随分弱気だな?」
!!!!!!!
声が聞こえた入り口の方に全員が振り向く
そこには、藤色の袴を着て刀を腰に携えた金髪の女性が佇んでいた
「誰だ!」
エレナ、プリム、シフォンが身構える
「ちょ、ちょっと待ってくれ!!敵じゃない‼レナスに呼ばれて来た魔王の一人だ!」
両手を前に突き出し、手のひらを見せながら慌てて振る女性
「みんな、落ち着いてくれ‼コイツはハル。確かに魔王の一人だ。敵じゃない」
全員が武器から手を放す
「(´・ω・`;)ハァー・・・レナス、ちゃんと話しておいてくれよ……」
かなりの冷や汗を流しているハル
「すまん。ってか、お前だけか??早く無いか??」
「私は比較的近い所にいたからな。状況が状況だ。少しでも早い方がイイと思って……」
ハルは凛とした感じがする
袴姿がとても良く似合っている
「べべべべべつに、お前に会いたいとか思ったワケじゃないからな!!!!勘違いするんじゃないぞ!!」
レナスが手を額に当てながら笑う
「分かってるってwお前とは腐れ縁だからなぁw」
( ✧ω✧)キュピーン
(イケない香りがするのですよ……)
プリムは何かに気付いたようだ
「しかしハル。弱気って言ったが、お前はアイリスの本気を見た事無いからそんな事言えるんだぞ??一度見たらそりゃあ凄い……」
「では、ワタシと手合わせして貰えるかな??もちろん、全力でな」
レナスの言葉を遮り、ハルが言う
「ちょ!!お前本気か⁉」
「ええ、もちろん♪一度ヴァンパイアクイーンの力を見てみたいから(¬‿¬*)」
ニヤっと笑うハル
しかし
「あの、お城だと街に被害が出てしまうかも知れないし、街の人達がビックリしてしまうから流石に……」
アイリスが申し訳無さそうに言うと
「なら大丈夫よ♪屋上でイイから(˶ᵔ ᵔ˶)」
もの凄く不安だが、アイリスは念の為少し力を抑えて手合わせしようと思っていた
全員で屋上に上がった
「……さてと……」
アイリスとハルは屋上の中央へ歩き出す
「あ、ちょっとアイリス。血を吸わないとダメですよ♪」
そう言うと、姫がアイリスの前で首筋を露わにする
「ありがと♪姫(˶ᵔ ᵔ˶)」
笑顔でお礼をし、そっと姫の首に噛みつき血を貰う
「ほう、なるほどな。確かに一気に魔力が巨大になった」
ハルは余裕なようだ
「お待たせしました。では、何か禁止事項はありますか??」
アイリスが尋ねると
「そうだな……流石に殺しは禁止としよう。それ以外は何でもあり、ということでどうかな??」
コクリと頷くアイリス
「じゃあ……誰か開始の合図を……⁉」
10数mは離れていたのに、ハルは既にアイリスの懐まで踏み込んでいた
「本当の戦場に開始の合図など無いぞ!!」
腰の刀を抜く
居合⁉でも、これなら!!
ハルが刀を抜く刹那、アイリスは右足で刀の柄を抑え抜刀させない
「イイ反応だ。コレなら楽しめそうだ」
一旦下がり、今度は抜刀して構えるハル
「なら今度は、ボクから行くよ!!」
魔銃を構え、横に走りながら対象に向けて3発撃つ
しかし、ハルは微動だににしない
「ちょ、嘘⁉避けて!!ハルさん!!」
慌ててエレナが叫ぶ
「……時空反転」
ハルの前に展開される障壁の様なもの
その中にアイリスの弾は消えてしまった
「な、なに⁉どういう事⁉」
全員が驚きを隠せない
アイリスが威力を抑えているとはいえ、全く衝撃が無かった
すると
「では、返すぞ」
ハルがまた何かを展開する
その魔法陣から、さっきアイリスが撃った弾がそのまま放出された
アイリスは黒い翼を生やし、障壁を斜めに展開
飛んできた弾を上空へと弾き飛ばす
真っ直ぐ上空へ飛んでいく3発の弾丸
そして周辺の雲を消し飛ばした
「……あの威力……前よりも上がってるぞ……抑えてアレなのか⁉」
焦るレナス
「しかも、それをやすやすと弾く障壁……アイリス、どんどん強くなってる……」
姫が呟く
だが
「分かったか??私に飛び道具は効かないぞ??次はどうする??」
余裕の笑みを浮かべるハル
「それなら……コレならどう⁉」
アイリスは召喚陣を展開
「悪魔戦乙女!!」
召喚陣から漆黒の鎧を纏い、レイピアを携えた戦乙女が現れる
「ほう、ではお相手しよう」
そう言うと、一度刀を鞘に収め抜刀の構えをするハル
(また居合い……ても、悪魔戦乙女なら)
レイピアを抜き構える
が
……遅いな
既に悪魔戦乙女の背後で刀を鞘に収めるハル
チン……
ゆっくりと地面に落ちる悪魔戦乙女の上半身
一撃⁉
あの鎧は相当な強度があるのに⁉
アイリスは何度か召喚し、練習相手になって貰っていた
魔銃のブレードモードでさえ、あの鎧を斬る事は出来なかった
(ソレを一撃で……⁉)
困惑するアイリスにハルが言う
「すまないな。自慢の召喚だったようだが、私には意味が無かったようだ」
考えろ……考えろ……考えろ……考えろ……考えろ……!!
悪魔戦乙女の鎧はボクのブレードですら斬れなかった
A.Tフィールドでも斬れるブレードなのに
でもあの人はやって退けた
最初の不意打ち、10数mあるのに一瞬で踏み込んで来た
さっきの魔銃の弾……
消した時に言ったのは……
「時空反転……」
ニヤっと笑うアイリス
「そうか……そう言う事……か……あはははははははははは♪」
「ど、どうした??気でも狂ったか??」
少し心配そうなハル
だが
「仕掛けが分かったならコッチのものだよ!!」
魔銃に魔力を込め、ハルに向けて放つ
呆れたように
「だからなぁ、飛び道具は効かないと言っただろう……時空反転」
ハルはまた同じように魔法陣を展開する
「な??効かないって言って……⁉」
アイリスの魔弾が消えた瞬間、そこに見えたのはブレードを構えたアイリス
魔弾を撃った直後に弾の後ろにピタリと着いて踏み込んでいたのだ
「くっ!!小賢しいマネを!!」
ハルは悪魔戦乙女を斬った抜刀術を使おうとした
が、さっきの鋭さが無い
アイリスのブレードは抜き放たれたハルの刀を根元から切り裂く
刃先が飛び、アイリスの頬と耳を少し斬った
アイリスは真っ直ぐにハルを見つめ、ブレードの切っ先をハルに向けたまま
「どう??コレがボクだよ♪(˶ᵔ ᵔ˶)」
笑顔で言うと
「……あはははははははははは♪まいった。私の負け。よく踏み込む気になったよねぇw普通は怯えて踏み込んで来ないよ?ꉂꉂ˖笑˖(ˊᗜˋ*)」
両手を後ろに着き、素直に笑うハル
「だって、連続で使えないんでしょ??ハルの固有魔法の時空系のヤツ♪」
「時空系の魔法⁉Σ(´⊙ω⊙`)」
その場にいる全員が驚く
「そ♪時空間を操る魔法(˶ᵔ ᵔ˶)最初の不意打ちはボクとハルの間の空間を切り取って、最短距離にした。で、魔銃の弾は一度違う空間にしまってから、魔法が使えるようになってから撃ち出した。で、悪魔戦乙女を斬ったのは空間を切り離した。合ってるかな(*ơ ᎑ ơ )??」
「大正解!!この短い時間で見破られたのは初めてだよ♪ヴァンパイアクイーン……いや、アイリスは凄いよ((´∀`*))ヶラヶラ」
……ホントにアイリスの洞察力は凄い
その場にいる全員が思った
「だって、幼馴染みのレナスなんて今の今まで分かんなかったんだろ??ꉂꉂ˖笑˖(ˊᗜˋ*)」
……幼馴染みーーーーーーーーーーΣ(´⊙ω⊙`)⁉
「ちっちゃい頃から一緒だったよw私に1回も勝った事無いんだよw私の魔法が分からないから、ただ力を任せに向かって来てな(,,ー́ 艸 ー̀,,)ププ」
焦るレナス
「だ、だがネタが割れた今なら勝てるぞ!!絶対に負けない!!うん!!( +,,ÒㅅÓ,,)=૩૩フンッ」
そう言った瞬間
「……こんなに簡単に間合いに入られてるのにか……?♡」
レナスを抱き締めるハル
「え……( ⸝⸝・໐・⸝⸝ )」
「ほら、少し口を近付けるだけで可愛い幼馴染みの唇を奪えるぞ……??しないのか……??♡」
妖艶な笑みでレナスを誘う
「い、いや、流石にソレはその〜……」
顔を真っ赤にしているが、満更でも無い様子のレナス
エレナ
「あ〜あ……懲りないよねぇ……レナス(o´Д`)=зハァ…」
プリム
「ですねぇ……ここで( •̀о •́ゞ)✧ビシッ!!っと言えばイイのですよぉ〜……」
シフォン
「ま、バカは死んでも治らないらしいから(-∀-;)」
アイリス
「じゃ、ボク達は逃げようか(๑•̀ㅁ•́๑)✧」
全員
「さんせ〜い(。>ω<)ノ」
「れ、な、すぅ〜…………( º言º)」
先程のアイリスを軽く超える魔力
……しかも闇属性
「アンタ、あたしと結婚したんでしょーーーーー!!ヽ(`Д´#)ノ」
レナスに向けて黒いレーザーを撃ちまくる姫
レナスはギリギリで避けている
響く爆発音
「……明日はお城の修理かな?(-∀-;)」
覚悟を決めたアイリス達なのでした




